CoinPostで今最も読まれています

米シンクタンク、SECの仮想通貨規制アプローチを批判

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米シンクタンク、SECの姿勢を批判
米シンクタンクが「仮想通貨とSECの際限のない権力掌握」と題したホワイトペーパーを発表。米SECの仮想通貨規制の在り方に対し、「厳しい規制は、仮想通貨やブロックチェーンの発展を妨げる」と指摘した。
Howeyテストとは
特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。1946年のHowey社訴訟事件の際に裁判所が「投資契約」の判断基準として定めた。いくつかのICOプロジェクトがこのテストスコアを計算して、トークンの「証券性」を検証している。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

米シンクタンクがSECの姿勢を批判

自由主義的な主張を持つことで知られる、米シンクタンク「Competitive Enterprise Institute」は、米SECの仮想通貨、ブロックチェーンに対する規制のアプローチに関して、批判を展開した。

今週の木曜日に、同シンクタンクのシニア研究員John Berlau氏は、「仮想通貨とSECの際限のない権力掌握:なぜ投機的消費材は証券ではないのか(Cryptocurrency and the SEC’s Limitless Power Grab: Why Speculative Consumer Goods Are Not ‘Securities’)」と題したホワイトペーパーを投稿した。

そのホワイトペーパー内では「ブロックチェーンと仮想通貨は、インターネットと同等に世界に影響を与えるポテンシャルを秘めている」とした上で、Berlau氏は「重すぎる規制の下では、イノベーションが急停止してしまう」と警鐘を鳴らしている。

同氏は、デジタルトークンやデジタルアセットなど成長市場に対する、SECの警戒的な規制手法は、’証券の定義’の拡大解釈だとして批判を展開。以下のように続けた。

政府が非常に厳しい規制を行えば、経営者の新たなアプローチやアプリケーションへの試みを阻害することになるため、仮想通貨やブロックチェーンのポテンシャルをフルに発揮できなくなるだろう。

先週発表されたガイダンスも批判

SECは先週3日、ICOを検討している企業などを対象に、特定の仮想通貨およびトークンが有価証券に該当するかを判断するためのフレームワークを発表している。

そのガイダンスには、これまでSECが引用してきたハウェイテストに関する説明がされている。

ただBerlau氏は、このSECのハウェイテストを利用した判断方法にも批判の目を向けており、他の金融商品よりも厳しい基準でハウェイテストを行なっていると指摘。

さらに、その新たなガイダンスを参照すると、SECは、ハウェイテストでは本来考慮されない流通市場の存在についても大きく焦点を当てていると言及した。

SEC側としては「個人投資家を保護するため」とのスタンスで規制に臨んでいるが、論文内では、その姿勢についても以下のように批判している。

(過去には)2002年の「上場企業会計改革および投資家保護法」や2010年の「ドットフランク法」の影響で、成長段階にある企業への個人投資家からの株式市場への参入が妨げられていた事例がある。

(この例のように)仮想通貨を証券とみなすことで、SECなどによる金融規制の影響を受けるため、中小規模の投資家を仮想通貨(への投資)から遠ざけてしまうだろう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/25 木曜日
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。
08:15
zkSync基盤のWeb3ゲーム企業Tevaera、野村などから7.7億円調達
TevaeraはzkSync上でレイヤー3のゲームチェーンを立ち上げる予定で、年内に200万人のプレイヤーと12人のゲーム開発企業をTevaeraエコシステムに参加させようとしている。
07:00
ジャック・ドーシー率いるBlock、店舗売上をビットコインに変換へ
新たに導入する予定の機能は「Bitcoin Conversions」というもので、Cash Appのアカウントを持つSquareのユーザーは、店舗収益の最大10%を仮想通貨ビットコインで受け取ることができるようになる。
06:10
米司法省、バイナンス創業者CZ氏に懲役36ヶ月求刑
仮想通貨取引所バイナンスの元CEOのCZ氏は自分の「不適切な決断」を謝罪し、自分の行動の全責任を受け入れる内容の手紙を2月に提出した判事へ提出したことが明らかになった。
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧