- 日本マイクロソフト、JR東日本など4社共同で新たなインフラ基盤を開発
- ソフトウェアや交通大手4社が共同でブロックチェーン活用の社会インフラ基盤を開発する。 MaaSやスマートシティの実現へ効率的に連携したセキュアで包括的なサービス提供を目指す。
ソフトウェアや交通大手4社が共同でブロックチェーン活用の社会インフラ基盤を開発
日本マイクロソフトは、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社JR東日本情報システム、みずほ情報総研株式会社と共同で、ブロックチェーンを活用した新たな社会インフラ基盤の開発を行う。ユーザーの交通機関利用データをブロックチェーンで管理することによる移動の最適化や、移動に関連した周辺サービスのシームレスな接続を目指しているという。
今回の検証では、ユーザーが移動手段の検索から予約、支払いを一度に行え、それの周辺サービスも利用できるインフラをテスト構築した。ユーザー情報の改ざんや漏洩の防止、支払いの透明性の担保が必要であり、ブロックチェーンが利用される。
また、ブロックチェーンを活用することによって、ユーザーの秘匿性を保った状態で参入事業者がユーザー情報を検証することが可能になるほか、ネットワーク参加のために機材の購入やアプリケーション作成の必要もなく、安価な事業参入ができるようになる。
そのような形で交通機関や金融機関、参入事業者らが連携することにより、それらの共同での包括的なサービス提供が実現し、ユーザー体験が向上。将来の「MaaS(Mobility as a Service)」における活用にも期待がされる。
今後、今回テストされたインフラ基盤が普及すれば、その利便性や効率性から様々な事業者が参加していくことが考えられる。またそうすることにより、ユーザーもさらに効率的な移動や消費が可能となる。
また、政府も推進する「スマートシティ」の実現には、大手交通機関の今回のような新たなアプローチが必要となるだろう。未来の社会インフラの創出に向けた一歩に注目していきたい。