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ビットコイン10日の急騰に『過去の再現性』 今後の仮想通貨市場を見る重要指標と著名投資家分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

著名投資家の仮想通貨戦略「ビットコイン相場は10日がカギとなる」
米国の投資企業Fundstrat社の投資アナリストであるトム・リー氏は、ビットコインの高騰パフォーマンスが年間でTOP10日に集中するデータを公開、自身の投資戦略を説明した。BTCのパフォーマンス分析では重要な指標となりそうだ。

ビットコインの投資戦略

今週のBTC価格上昇を受け、米投資企業Fundstratの共同創設者であるトム・リー氏が、「ビットコインはわずか10日で、1年分のパフォーマンスゲインを生みだす」という統計をTwitterで公開。重要な10日を見逃さないよう、BTC投資家に警告した。

今週の仮想通貨、特にビットコインの急上昇は、BTCが過去にも(最高パフォーマンスを記録した)上位10日という短期間で1年分のパフォーマンスを記録してきた事実を思い出させるものだ。過去のビットコイン騰落率をみても、10日を除いたパフォーマンスでは年間平均で25%もリターンが低下していた。

これは、過去のビットコインの市場騰落率にて、高騰率上位の10日という短期間で市場が急騰する場面(グラフ:水色)が度々見られており、この高いパフォーマンスを記録する期間を除いた騰落率(グラフ:紺)では、平均して25%安とマイナスリターンに留まっていることをデータを用いて示しているものだ。

つまり、ビットコインは過去の再現性を用いてみても、今回のような短期的な急騰によって高いパフォーマンスを維持してきた状況を指摘している。

トムリー氏は、これらの理論に基づいて「黄金の10日」に全力を注ぎ、残りの355日はホールドするという戦略をとるといいと解説している。これは、このような短期的な急騰が1年間を通して10日存在する(連続したものではない)ため、そのパフォーマンスの恩恵を受けるためにガチホ(ずっと保有すること)するという戦略をとるとしている。ただ、その他のパフォーマンスがマイナスに傾いていることを踏まえると、トレンド性をしっかりと捉えられていない限り、正しい戦略かは定かではない。

しかしビットコインの急騰が確認されている現相場では、高いパフォーマンスがいつ終わるのかなどを見る一つの指標として、注目したいデータとなり、上昇トレンド時のビットコインの傾向やパフォーマンス分析をする上で注目したいデータとなる。

ゴールデンクロス=買いシグナル

BTC価格は週末にかけて、2018年9月以来となった80万円台復帰を記録するなど、2017年末の過熱ぶりを彷彿させる盛りあがりを見せた。

先月には「買いシグナル」とされるゴールデンクロスが確認されたことに対し、リー氏は「相場がプラスに転じる兆候」と手放しで歓迎していた。BTCは価格が200日平均線を上回っている時にはかなりの優れたパフォーマンスを示しており、平均線を下回っている時との勝利率差は80%(200MA上):36%(200MA下)と雲泥の差であると指摘していた。

また、50日平均線と200日平均線のゴールデンクロスも注目されたポイントである。このゴールデンクロスは、過去にも数回しか確認されていないポイントでもあり、前回(2015年)のポイントは上昇トレンドの転換ポイントになっている。今回の高騰相場は、1年半と長期的な下落相場とその後の停滞相場によって変化した移動平均線の長期トレンドが、トレンド性が強く出るビットコイン相場に与えた影響は大きいと見ることができる。今後の相場においても、過去の再現性を意識させる市場の動きとなる。

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