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世界各国の要人集う「V20サミット」が開幕|ビットコイン(BTC)など仮想通貨業界に関する最重要イベント

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「V20仮想通貨サミット」が本日より開催
G20首脳会談と並行してV20仮想通貨(暗号資産)サミットが開幕した。FATFや政府関係者らがビットコイン(BTC)市場に影響する新ガイドライン対応など協議する見通し。CoinPostも仮想通貨メディアとして参加、最新情報をお届けする。

「V20仮想通貨サミット」が本日より開催

本日、明日にかけて、各国の要人が一同に介し、世界経済や貿易問題などについて協議する「G20首脳会談」が大阪で開催される。

米中貿易摩擦を始め、先延ばしになっている英EU離脱問題やイランとの軍事的緊張高まる中東情勢など、議論すべき問題が山積する状態にあるが、参加国の多さからも利害対立が起こりやすいという。

渦中にある米トランプ大統領は、通商交渉で為替政策についても議論する方針を示しているほか、米フェイスブックが発表した独自仮想通貨リブラを巡る、国際金融市場の強い警戒感などを背景に、仮想通貨(暗号資産)を議論の俎上に載せる可能性もあるとされる。

G20終了後には、貿易戦争の当事国同士で「米中首脳会談」が開催される見通しとなっており、市場が行く末を注視している。

仮想通貨市場にとってより直接的に関係しているイベントは、2019年6月28日〜29日にかけて大阪で同時開催される「V20(Virtual Asset Service Providers Summit)」だ。

今後の仮想通貨業界に多大な影響を及ぼす、金融活動作業部会(FATF:Financial Action Task Force)による、「世界基準の暗号資産ガイドライン」に対応するため、政府機関やFATFワーキンググループの代表者、世界をリードする仮想通貨サービスプロバイダが大阪に結集する国際的なサミットである。

V20の模様に関しては、仮想通貨メディアCoinPostとして参加している編集長の各務(@coinpost_kagami)が最新情報をお届けする。

オーストラリアデジタル商取引協会(ADCA)のロン・タッカーCEOが挨拶。

NEM財団のJeff McDonald氏も参加を表明。

V20には、FATF事務局や各国の政府関係者も参加しており、VASP(仮想通貨サービス提供業者)に関する新しい勧告に関する最新情報について、V20に参加する「仮想通貨業界の代表者」たちと共有することが目的の一つにある。

財務省国際局は、先日公表した資料の中で、「新興リスクである仮想通貨交換業者については、世界に先駆け登録制を導入。仮想通貨交換業者は、上記の顧客管 理や疑わしい取引の届出義務及びマネロンガイドラインが定める一層高い措置の対象」と明記している。

V20サミットの背景

2015年に、UKデジタルコマース協会やシンガポールのACCESS(仮想通貨企業及びスタートアップ協会)、オーストラリアのADCA(オーストラリア・デジタル・コマース協会)、米ワシントンDCに拠点を置くデジタル商工会議所の間でグローバル・ブロックチェーン・フォーラム(GBF)の了解覚書が結ばれた。

この合意に至ったのは、2014年11月にADCAがG20ブリズベンに合わせて開催したカンファレンス「Global Digital Currency Conversation」が起因となったものだ。

GBFはこれまで、15カ国に対し、緩やかな協力関係の構築を働きかけてきており、今日から大阪で開催されているV20サミットは、上記した協会やその他各国の代表機関が集合したイニシアチブとなっている。

GBFは国際的な機関として仮想通貨・ブロックチェーン業界を取り巻く諸問題の解決を図っている。主な取り組みは以下の通りだ。

  • 法整備のため、政府機関や国際組織と連絡を取る
  • 情報交換及び最善慣行(ベスト・プラクティス)のサポート及び促進
  • 業界認知度の向上
  • 業界参加者のコンプライアンスの向上及び促進
  • 関係の構築及び向上
  • 相互運用性の促進及び業界標準の設定
  • 倫理規定の発展

GBFのこれまでのノウハウや経験が、今回のV20での協議やガイダンス策定に強く反映されることが予期されるだろう。

またV20では、業界関係者の結びつきを深め、VASPが適切な規制ガイダンスを採用することで、様々な障壁を取り除き、イノベーションの円滑な推進を目的としている。

大阪を出発点とし、仮想通貨業界のイノベーションのさらなる加速を期待したい。

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