- エアドロップで月に一度、通貨の保有量に応じた報酬を無料で取得
- 公式のウォレットに所有しているGBYTEの10%、ビットコインであれば16BTCごとに0.1 GBYTEが報酬として付与されます。
- ブロックチェーンとは異なる技術DAG(Directed acyclic graph)を使用、今後の経過に期待
- Byteballは、通貨・財産権・債務・株式といった譲渡可能な価値を持つ任意のデータを、改ざんできないように保存することを可能にする新しい分散型のシステムです。
- 匿名での取引通貨Blackbytes
- 公開されている取引データベース上に記録が残らない通貨「Blackbytes」を利用することが出来ます。現金のように誰が何を買ったかがわからないようになります。
Byteballの概要
通貨コード | GBYTE |
---|---|
取引開始日 | 2016年9月5日 |
承認アルゴリズム | Directed Acyclic Graph |
発行上限 | 1,000,000 GBYTE |
公式サイト | 公式サイト |
white paper | white paperページ |
Byteball(バイトボール)は今までの仮想通貨ではできなかった条件付きでの決済を可能にします。送金時に送る相手に条件を設定することで、万が一別の人に送ってしまった場合にも、送ったGBYTEが戻ってきます。その点においては、セキュリティロックをかけた送金ができるということになります。
そのほかにも、公式サイトやアプリでチャット機能を使って支払いをすることもできます。
特徴
Byteball(バイトボール)は、今までの仮想通貨が使っていた技術であるブロックチェーンではなく有向非巡回グラフ(Directed acyclic graph, DAG)という技術が用いられています。
条件付き決済
今までの仮想通貨ではできなかった条件付き決済がバイトボールではできるようになります。
条件付きの決済をするためには、バイトボールの公式ウォレット同士でなければ出来ませんが、決済をする相手を間違えた時に有用です。
受取り側が認証できなければ返金されるのですが、その認証をする制限時間も設定する事が出来ます。
マルチサイン
Byteballは、通貨・財産権・債務・株式といった譲渡可能な価値を持つ任意のデータを分散型のシステムで保存する事ができますが、そこで改ざんを防ぐための手段としてマルチサインがあります。
個人の資産では一人の意思決定で問題なく財産の処分を行う事ができますが、複数の人の資産を取扱う場合、セキュリティを高めるためにいくつかの署名が提供されていなければ決済することができないようにする機能がマルチサインです。
マルチサインの例
資金の共有管理の場合に、1人の意思決定のみで決済出来てしまうことは、横領などの問題も発生してしまうためセキュリティ面では重要な役割を担っています。
Airdrop(エアドロップ)
エアドロップは、「大衆に広く周知すること」を目的としており、広報活動の一環であるということです。
エアドロップは、「BYTE」か「Byteballに紐づけられたビットコイン」をもっていると、BYTEに紐付いたビットコインの保有量が16BTCごとに0.1 GBYTE、1GBYTEごとに0.1 GBYTEがもらえます。(2017年9月6日に予定されているエアドロップから、この配布量となります)。
1回〜8回 | 9回〜 |
---|---|
1GBYTEごとに0.2GBYTE | 1GBYTEごとに0.1GBYTE |
16BTCごとに1GBYTE | 16BTCごとに0.1GBYTE |
今までに8回のエアドロップがあり、それまでは、1GBYTEごとに0.2GBYTE、16BTCごとに1GBYTEの配布を行っていましたが、このペースでの配布では、すぐにエアドロップが終了してしまうので少しでも長く行えるように配布量を絞ったかたちとなります。
理由はわかりませんが、満月の日にエアドロップされます。エアドロップされるまでのカウントダウンが公式サイトで行われています。
DAG(Directed acyclic graph)
日本語では有向非巡回グラフというもので、ほかの仮想通貨が利用しているブロックチェーンとは別の技術となります。
ブロックチェーンでは、あるブロックの前と後ろに繋がる別のブロックは必ず一つでなくてはなりませんが、DAGでは「向き」はあるものの、ブロックの前後には二つでも三つでも同時につなぐことができる特徴があります。
単純な一本の直線状であるブロックチェーンに対して、DAGは複数のブロックが繋がりあって網目のように連なっていくことが可能です。
また、ブロックチェーンでは全てのブロックが同じサイズで生成されるのに対し、DAGではブロックサイズを変化させることができるのでより多くのトランザクションを処理することができ、ブロックサイズによるスケーラビリティの問題がありません。
すべてのユーザーは、他のユーザーが作成したデータ単位を参照してお互いのデータを監視し保護している点においては、ブロックチェーンの技術と似通っています。
Blackbytes
プライバシーの問題を解決するために提供されているのが、Blackbytes(ブラックバイト)です。匿名で売り買いすることができます。
予測市場が利用可能
予測市場(将来の出来事に対して賭けるギャンブルのようなもの)も利用可能で、スポーツイベントなどでどっちが勝つかなどの賭け事をほかのユーザーを行う事ができます。似た仕組みをもつ仮想通貨としては、AugurやGnosisがあります。
利用可能なウォレット
バイトボールには公式のウォレットがあります。
公式サイトから、各OS別にウォレットを開設できるページへのリンクがあります。
公式のウォレットにBYTEを保管しておかなければ、エアドロップを受け取ることが出来ないため、取引所に置いておくのではなく、公式サイトが運営しているウォレットに保管しておくようにしましょう。
ウォレットの種類には、フルウォレットとライトウォレットがあり、最初に選ぶと変更することはできません。また、フルウォレットをダウンロードした場合、かなりの時間がかかるので、普通に利用したい方は簡素版のライトウォレットがおすすめです。
Byteballの取扱い取引所
「BYTE」を購入したい場合は、今現在日本の取引所では取扱われていないため、海外の取引所で取得しなければなりません。以下の海外の取引所がBYTEを取扱っています。
取引所 | 特徴 |
---|---|
アメリカにある仮想通貨取引所です。2014年に設立され、マイナーな仮想通貨を取引するのに最適な取引所です。 bittrexとは | |
ニュージーランドの取引所で、開発したての比較的マイナーなアルトコインの取扱いが多いです。 |
取扱い取引所がまだ少ないため購入するのが大変ですが、今後大きな取引所などに上場した場合を考えると伸び代があるとも言えそうです。
マイニング
ブロックチェーンの技術ではないため、監視したり、トランザクションの処理能力の提供といったものはありません。
将来性
今までの仮想通貨はブロックチェーン技術を利用したものでしたが、バイトボールはDAGという新しい技術を利用しているものでほかの通貨とは異なっています。現状ではブロックチェーンがいいのかDAGが優れているかの結論は出ていませんが、ブロックチェーンの技術のネックとも言えるスケーラビリティ問題を回避する事ができる技術となれば、今後はさらに注目されてくるかもしれません。