- マレーシア中央銀行の頭取が、自国における仮想通貨の今後についてコメント
- マレーシア中央銀行は仮想通貨市場に対して無干渉のスタンスを選び、法定通貨として承認しない代わりに禁止もしないことを明らかにしました。
マレーシアにおける仮想通貨の今後について
The Nation(地域ポータル)の報告によると、マレーシア国立銀行(Bank Negara Malaysia)頭取Muhammad Ibrahim氏は、今月Harvard Business School Alumni Club of Malaysiaの40周年ディナーで、マレーシア社会でのビットコインなどの仮想通貨の未来について注目すべきコメントをしました。
彼は仮想通貨においてはフリーマーケット的なスタンスを見せることを明らかにしました。
一般大衆が仮想通貨市場への投資や参加を自ら決めるような、無干渉なアプローチを考えているようです。
「我々はビットコイン、イーサリアムやリップルを含む仮想通貨プロモーター、それらのメソッド、そして背後にいる人々の透明性を高めるようにします」
彼は以上のように述べて、マレーシアでの仮想通貨部門の基本ガイドラインの導入を匂わせました。
更には以下のように付け加えました。
「そうすることにより、一般大衆は自ら仮想通貨に投資するかどうかを決めることができます」
彼は当局が仮想通貨を法定通貨として承認しないことを強調しましたが、同時に国が仮想通貨を禁止しないことも加えました。
さらに彼は、一般大衆のための仮想通貨についてのコンセプトペーパーを明らかにしました。
マレーシアの中央銀行はすでに規制体制に力を入れています。
その規制体制の運用の一例として、仮想通貨取引所を報告機関とみなすことにより、仮想通貨を使った犯罪及び不法行為を抑制していきます。
また、マレーシア副財務大臣は1月に政府が仮想通貨取引を禁止しないことを確認しました。
副財務大臣は以下のように述べています。
「当局は、一般大衆のためになると認めた革新的なものを禁止、または止めるようなつもりは一切ありません」
東南アジアに広がる仮想通貨の動き
マレーシアはフィリピンに続き、仮想通貨への寛大および包括的な取り組みをしました。
フィリピンは国内仮想通貨業界の規制を義務付ける国の一つです。
また、2017年後半にフィリピン中央銀行(BSP)の副頭取は、ビットコイン決済の利便性についてテレビインタビューで以下のように述べています。
「リスクもありますが、基本的には管理可能なものだと思っています。ビットコインなどの仮想通貨はより速く、ほぼリアルタイムで、便利です」
The Public Will Decide Cryptocurrencies’ Future: Malaysia’s Central Bank
Feb. 24, 2018 by Samburaj Das
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