はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米英の巨大金融企業2社、仮想通貨関連事業に関する新たな動き

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米英の巨大金融企業2社に新たな動きか
仮想通貨関連事業に関連した、米ゴールドマンサックスと英バークレイズの金融大手2社の動きに関する新たな内容が相次いで報告された。バークレイズはあくまでも可能性の範囲内ではあるものの、4月から期待される世界の大手銀行の動向に注目が集まっている。
カストディサービスとは
証券投資を行なう投資家の代理人として、有価証券の保管や売買に係る決済、あるいは元利金・配当金の受領や議決権行使などの幅広い業務を提供するサービスの総称のこと。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

米国金融大手ゴールドマンサックスの動き

まず、アメリカからは、ゴールドマンサックスグループが、仮想通貨ファンド向けのカストディ(保管、管理)サービス提供を検討しているというニュースがありました。

8月6日、複数の関係者からの匿名での情報として、ブルームバーグが報じたところによると、現在、同社で審議中のカストディサービスは、仮想通貨ファンドの代理として資産を保管する形をとるとのことです。

このサービスの提供は、ハッカー等の不正な攻撃により投資資金を失うことを恐れている顧客に対して、そのリスクを軽減させることに繋がります。

このようなカストディ業務が、事業として導入される事は、ヘッジファンドを対象としたプライムブローカレッジ業務を含む、他の事業にもつながる可能性が考えられると、関係者はブルームバーグに語っています。

一方、ゴールドマンサックスの広報担当者は、ブルームバーグの取材に次のように述べ、同社がデジタル資産関連商品の展開を模索していることを示唆しています。

「様々なデジタル金融商品に対するクライアントの関心に応えるため、この分野でどのようなサービスを提供することが最善なのかを調査中であるが、現時点では、デジタル資産提供の範囲については、まだ結論は出ていない。」

仮想通貨のカストデイサービス提供については、他にも、JPモルガン、ニューヨーク・メロン銀行、ノーザン・トラスト・コーポレーション(Northern Trust Corporation)などの金融大手が参入を検討していることが、報道されています。

 また、野村ホールディングスも、フランスのLedger社、英国領ジャージー島の投資会社、Global Advisors Holdingsとともに、機関投資家向けのカストデイサービス研究のためのコンソーシアム、コマイヌを設立しています。

英国金融大手バークレイズの可能性が再浮上

次は、イギリス・ロンドンに本拠を置く国際金融大手バークレイズが、仮想通貨のトレードデスクを開始する可能性があるとのニュースです。

バークレイズが仮想通貨トレードデスク開設を検討しているのではないか、との報道は4月にもなされましたが、バークレイズグループCEO のJes Stanley氏は、5月には、公式にその噂を否定しています。

しかし、金融とビジネスのメディアサイト、Business Insiderは、8月6日、バークレイズが仮想通貨とレートデスクの準備を進めていることが、世界最大級のビジネス特化型ソーシャルネットワーク、LinkedInへの同行の二人の社員による投稿から読み取れると報じました。

一人は、バークレイズのエネルギー取引グローバル部門のトップを務めていたChris Tyrer氏で、同氏のLinkedInのプロフィールには、2018年1月以来、「デジタル資産プロジェクト」を率いる責任者と書かれています。

報道によると、このプロジェクトは、デジタル資産トレードデスクを、同行の市場ビジネスにどのように統合できるかを検討するものだということです。

また、もう一人のMatthieu Jobbe Duval氏もこのプロジェクトに関わりがあるとされており、デジタル資産取引コンサルタントとして、プロフィールが書かれています。

なお、バークレイズは、仮想通貨トレードデスク開設については、否定を続けているようです。

しかし、バークレイズが仮想通貨に関して、手を拱いていたわけではありません。

3月には、イギリスの金融機関としては初めて、仮想通貨取引所大手コインベースの口座開設を承認し、また、7月には仮想通貨関連の特許2件を米国特許商標局に申請したことが報じられています。

また、Financial Newsの報道によると、前出の「デジタル資産プロジェクト」には、2015年より、バークレイズの投資銀行部門CTOで、ブロックチェーン技術研究チームを率いているLee Braine博士、元アメリカ財務省主席エコノミストで、同投資銀行のFXおよび新興市場マクロ戦略部門トップのMarvin Barth氏という、上級役員が関わっているようです。

公式には、仮想通貨投資との関わりを否定、もしくは躊躇する姿勢を見せている大手金融機関ですが、虎視眈々と、機が熟すのを冷静に観察している印象を受けるのは、私だけでしょうか。

CoinPostの関連記事

ゴールドマン・サックスが12年ぶりに新CEOの誕生へ|仮想通貨事業に好意的な発言も
ゴールドマン・サックスを牽引してきたLloyd Blankfein氏が12年の役目に幕を降ろす。後任のDavid Solomon氏は、仮想通貨に肯定的で、優れた経営手腕を発揮してきただけなく、プライベートではDJ「D-Sol」として活躍する異色の存在として知られる。
英バークレイズ:仮想通貨「トレーディングデスク」の開設を検討か
英国を代表する大手投資銀行「バークレイズ」が、仮想通貨トレーディングデスクの開設を視野に、ヘッジファンドを含めた顧客の関心を調査していることが報じられました。仮想通貨市場への高い関心が伺えます。
 
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06:25
ストラテジー、S&P500指数編入の可能性高まるか=ブルームバーグ
マイケル・セイラー率いるストラテジーがS&P500組み入れ候補に浮上。パッシブファンドの約160億ドル買い圧力への期待も。
06:00
SEC、仮想通貨規制枠組み明確化へ 規制アジェンダで新方針発表
SECアトキンス委員長が4日、仮想通貨規制の明確化を含む春季規制アジェンダを発表。イノベーション支援と資本形成促進を重視した新たな規制方針を表明。
05:40
ナスダックが仮想通貨保有上場企業への監視を強化、株価に打撃
ナスダックが仮想通貨トレジャリー企業への監督を強化。株主投票義務化や情報開示要求で、複数企業の株価が急落。
09/04 木曜日
18:30
10カ国で「政府よりビットコインを信頼」 コーネル大25か国調査
コーネル大の25か国調査で、10カ国が「政府よりBTCを信頼」。平均信頼度は4.67/10。株・社債は同等リスク視、日本は信頼・保有とも低位。
14:49
リップル社、ステーブルコイン『RLUSD』をアフリカ3社と提携し提供開始
Rippleの米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」がアフリカで利用開始。Chipper CashやVALRと提携し、国際展開を拡大中。
13:45
スイ・グループ、保有量1億SUI突破
ナスダック上場のスイ・グループが9月2日時点でSUIトークン保有量1億枚超を達成。約3億4400万ドル相当のSUI仮想通貨資産を確保し株主価値向上へ。
13:10
「既存の枠組み活用で仮想通貨市場に迅速対応を」米CFTC代理委員長が提唱|WebX2025
米商品先物取引委員会のファム代理委員長がWebX2025に登壇。米国における新たな仮想通貨規制方針について講演した。既存の規制枠組みを活用することを提唱している。
11:35
米M2供給が過去最高の22兆ドル超に、ビットコインは年内18万ドル到達可能か=専門家分析
米M2マネーサプライが史上最高値を記録し、ビットコインと金への影響が注目されている。専門家らは相関関係に基づきビットコイン16万7000-18万5000ドル到達を予測する。
11:05
トランプ関連の仮想通貨「WLFI」、16億円相当をバーン
Lookonchainは、トランプ米大統領ファミリーが支援するワールドリバティファイナンシャルの仮想通貨WLFIの16億円相当がバーンされたとXに投稿。数量は4,700万WLFIである。
10:50
著名投資家ダリオ「政府債務増大で仮想通貨やゴールドの価格上昇」と見解
レイ・ダリオ氏が政府債務問題による法定通貨価値下落でビットコインなどの仮想通貨やゴールドに資金が流入するとの見解を示した。ステーブルコインのリスクにも言及している。
10:05
堀田丸正、10月中旬に臨時株主総会開催予定 社名変更などが議題に
東証上場の堀田丸正が10月中旬に臨時株主総会を開催し、ビットコイン・ジャパン・コーポレーションへの社名変更を議題とする。CEOフィリップ・ロード氏がXで発表した。
09:05
ビットコインは2025年も「赤字の9月」になるか
ビットコインなどの仮想通貨は「赤字の9月」と呼ばれるパフォーマンス低迷月に入った。9月はリターンの平均値が最も低いというデータがある一方で、2023年と2024年は2年連続でプラスだった。
08:20
オランダのトレジャリーB.V.、欧州最大のビットコイントレジャリー目指す
オランダのトレジャリーB.V.が1億2600万ユーロの資金調達を完了し、欧州最大の企業ビットコイン保有を目指すと発表した。ウィンクルボス・キャピタルらが出資に参加している。
08:00
イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで解説
米国初のビットコインETF承認の影響でBTC価格が過去最高値を更新し、仮想通貨投資による資産運用の注目度が急上昇しています。本記事では初心者向けに高騰するイーサリアム(ETH)の買い方、アルトコイン投資のメリットやデメリット、リスクなどを解説しています。
07:30
ビットコイン、9月の歴史的弱さとマクロ要因で10万ドル割れリスク K33が警告
仮想通貨リサーチ会社K33がビットコインの9月下落リスクを指摘した。関税復活や経済指標発表を控え、歴史的に弱い9月相場で10万ドル割れの可能性があると分析している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧