- 業界初ALISとマイクロソフトが投げ銭API開発協業開始を発表
- 国産仮想通貨ALISが日本マイクロソフトと協業し、投げ銭機能を実装し実社会に適応させていくことを一つの目標とし、検証を開始する。
- Microsoft Azure (POA )を検証に利用する理由
- ALISコミュニティへの品質の高い価値還元を行うことが事業の課題であり、 Ethereumを最初期から支えるマイクロソフトのもつAzureと呼ばれる技術を利用し共同検証をすることは非常に意義深いものであると考え検証を開始する。 投げ銭とは
- 大道芸人(パフォーマー)やストリートミュージシャンに対し、その芸や音楽を楽しんだ謝礼として、あるいは芸能に対する賞賛などの意味を込めて金銭を渡すこと。インターネットが発達した現代では、インターネット上で報酬を送ることも「投げ銭」と呼ばれる。
ブロックチェーン技術を活用したソーシャルメディアの運用・構築を行う株式会社ALIS(本社:東京都渋谷区/代表取締役 社長:安昌浩、以下、ALIS)と日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区/代表取締役 社長:平野 拓也、以下日本マイクロソフト)は、2018年9月4日から、トークンエコノミーの実現加速を目指し、EthereumのPoAチェーンでの投げ銭API開発のための協業を開始したことを発表しました。
ブロックチェーン技術を活用した仮想通貨やトークンによる「投げ銭」機能を実装、実社会に適応させていくことでトークンエコノミー時代の価値の移動をスムーズにしながら、国内ブロックチェーン業界の健全な普及に貢献していくとのことです。
CoinPostでは今回の発表に関して、ALIS社、そして日本マイクロソフト社へ独占インタビューを実施させていただきました。
そちらも近日公開させていただきますので、お楽しみください。
以下プレスリリースの引用となります。
価値の移動をもっとスムーズに
海外で日常的に発生する「チップ」や路上パフォーマーに対して観客から応援や感謝の気持ちとしてお金を渡す「投げ銭」。
インターネットを通じて様々な交流が行われるようになった今日では、ネット上の「投げ銭」をトークンや仮想通貨で行う動きが頻繁に行われ始めています。
対面で金銭を渡す従来の投げ銭とは違い、トークンを活用した「投げ銭」はいつでもどこからでも行うことができます。
また、顔も知らない相手であってもお互いの個人情報を知ることなく気軽に実施できるという特徴もあります。
これはまさに、価値の動きを、管理者なしで、シンプルに、安価に、セキュアに実現できることから、ブロックチェーン技術の利点を詰め込んだ実装とも言えます。実際にALISコミュニティでも、従来ではあまり見られなかった新しい価値提供活動(イラストやマンガの制作者や新機能の開発者、コンテストの賞金、広報活動など)に対してALISトークンを「投げ銭」する動きが日々行われています。
この動きを加速させるためにALISと日本マイクロソフトは、将来的にソーシャルメディアALISへの結合することも視野にいれながら、両者でトークンエコノミー時代の投げ銭プラットフォーム構築に関する共同研究を進める運びとなりました。
ブロックチェーン技術の健全な普及に貢献
近年、ブロックチェーン技術を活用した新しいサービスやトークンエコノミーという概念が注目を浴びています。
しかしながら、その素晴らしい技術や価値主義に根ざした新しい経済活動への期待に比べて現実のギャップは大きく、社会適応を実現している事例はまだ少ない状況です。
さらに、日本ではまだ仮想通貨・ブロックチェーン技術が投機的な視点だけで語られることも少なくありません。
企業理念の一つに「オープンで透明な事業運営」を掲げるALISでは、ICOからこれまで、実稼働プロダクトのソースコード や サイトデータ、 チームタスク、 プロジェクトの進捗状況 などを徹底して公開しています。
その効果もあって、現在は国内最大規模のコミュニティ数を有し、国内外からのブロックチェーン企業とも良質な関係性を築いています。
今回の共同研究においても、ALISが持つ資産であるコミュニティとの共創および業界関係者とのネットワークを活用しながら、業界全体の発展に寄与できる発見はタイムリーに情報共有を行っていきます。
Microsoft AzureでPoAの検証を行う理由
ALISではブロックチェーン技術の根底にある非中央集権という考えを大切にしています。
しかし現状、ALISが利用するEthereumではスケーリングの課題が存在しており、当面はPoAがそのソリューションとして有効な選択肢の一つになると考えています。
マイクロソフトは Ethereumのエコシステムを最初期から支える重要なパートナー であり、その非中央集権性をはじめとした先進的な設計思想を支持し続ける先見性のあるクラウドサービスプロバイダーです。
また、他のプラットフォームに先駆けてEthereum PoAのソリューションを提供しております。
この点で、新しい領域に挑戦するベンチャー企業であるALISのカルチャーとも親和性が高く、今回マイクロソフトのAzureプラットフォーム上でEthereum PoAの共同検証を行う運びとなりました。
また、Microsoft Azureは主要クラウドサービスの中で、 早くからEthereumを含むブロックチェーン技術をサポート しその普及に貢献してきたプラットフォームです。
大規模な運用実績やEthereumメインネットとの接続実績もあり、現時点で他のプラットフォームと比較して非常に大きな優位性を持つと言えます。
ALISは現状独自にEthereumのPoAチェーンを構築し運用しています。
今後サービスをグロースさせていくに伴い、今よりも効率よく、品質の高いコミュニティへの価値還元を行うことが事業課題になります。
現状ビジネスに適用する場合に相性の良いPoAを使ったブロックチェーンをMicrosoft Azureにおいて共同検証することは非常に意義深いものと考えています。
日本マイクロソフト、エンドースコメント
日本マイクロソフト株式会社は、株式会社ALIS様のブロックチェーン事業において、業界初「投げ銭」API開発のための協業および Microsoft Azure 上での共同検証開始を心より歓迎いたします。
今回の開発において、Microsoft Azure が提供する「Ethereum Proof-of-Authority on Azure[mt1] 」などの Blockchain as a Service(BaaS)の技術を活用することで、ブロックチェーンプロジェクトに必要なインフラを簡易かつ迅速に立ち上げることができ、グローバル規模で信頼性の高いプラットフォームを構築することができます。
ブロックチェーンビジネスの新たな可能性に挑戦する株式会社ALIS様との協業が、国内ブロックチェーン業界全体の発展に寄与できること、そしてブロックチェーン技術の更なる普及・発展に繋がることを期待しております。
今後の予定
- 2018年9月:共同プロジェクトの結成
- 2018年10月以降:検証結果について公開、各種マイクロソフトのイベント等で紹介を予定
※予告なく変更となることがあります。
CoinPostでは今回の発表に関して、ALIS社、そして日本マイクロソフト社へ独占インタビューを実施させていただきました。
近日公開させていただきますので、そちらもお楽しみください。