- ビットコインとアルトコインの価格予想
- 米投資会社PlaceholderのBurniske氏は、自身のTwitter上で、今後の仮想通貨ビットコインとアルトコインの価格上昇・下落について、過去のデータを基にした考察内容を投稿した。
ビットコインとアルトコインの価格予想
米ニューヨークの投資会社Placeholderの務めるChris Burniske氏は、自身のTwitter(@cburniske)にて、仮想通貨価格に関する一連のツイートを投稿しました。
1/ Get ready for a predictable #crypto pattern: in the coming months, we will see an increasing number of #Bitcoin maximalists tormenting “altcoin investors” for straying from the mother ship.
— Chris Burniske (@cburniske) 2018年9月10日
Chris氏の見解
1. 今後数ヶ月間において、私たちは、ビットコインの高まりを目にすることになり、仮想通貨業界の中心となるビットコインから振り落とされる”アルトコイン投資家”は苦しむことになるだろう。
2. ビットコインの高まりは、弱気相場が進むに連れてさらに加速し、他のアルトコインよりも下落幅が少ないビットコインは、その市場占有率(ドミナンス)をさらに上昇させる可能性が高い。
3. ビットコインは、仮想通貨業界の全てにおいて基準となっており、価格の変動において、ほとんどの仮想通貨がビットコインよりも大きな振り幅(ボラティリティ)を持つ。
4. つまり、ビットコインが下落した場合、その他のアルトコインはビットコイン以上に大幅下落することになる。
5. このようにビットコイン支持者が、他のアルトコインの下落を嘲笑することが増えたとしても、ビットコイン自体もその窮地を脱した訳ではないのだ。
6. この弱気相場が調整に転換するとしても、その調整はあくまでもビットコインを中心に行われる。そして、ビットコインは次なる強気相場に向けて走り出すことになる。(ただし、強気相場の転換期に関しては見極めが必要)
—————————-Burniske氏は、まず上記のように記述し、ビットコインこそが仮想通貨業界のスタンダードであり、ビットコインよりも振り幅が激しいアルトコインに投資を行っている人々は、下落相場によって大きな被害を被る可能性があることを示唆しました。
そして彼は、過去に大幅な価格上昇が起きた年は、決まってビットコインマイニングにおける報酬が半減した年の翌年であったことを挙げ、以下のように記述しています。
強気相場について
7. 特筆すべきは、ビットコインにおける過去最大級の強気相場のいくつかは、「半減期」の翌年に起きていることだ。
2012年 最初の報酬半減 = 2013年大幅な上昇
2016年7月 第2回目の報酬半減 = 2017年大幅な上昇
2020年夏 第3回目の報酬半減予定 = 2021年…?
8. もしビットコインの上昇が始まれば、市場の資金(流動性)を一気に吸い込むため、結果的に、この(ビットコインとの)取引ペアこそが、仮想通貨エコシステム全体において最良の取引ペアであると言えるだろう。
9. よって、その勢いを予見し、ビットコインを売りたいと考える人がいなければ、次なる強気相場に向けた資金捻出のため、他の仮想資産が下落する可能性もある。
10. ビットコインが一部調整から抜け出した後、再調整に入った場合、トレーダーは他の仮想通貨から利益を得るためにアルトコインに流れ、短・中期的な仮想通貨資産全体の上昇をもたらすことだろう。
11. ビットコインから離脱して他の仮想通貨資産(少なくとも運営チームに信念が見られ、セキュリティの高いネットワークを持つプロジェクト)に投資を行っていた投資家は、この段階でやっと恩恵を受けられることができるようになる。
12. もちろんビットコイン以外でも大きな価値を得ることは可能で、”アルトコイン”によって富を得た人々をビットコイン支持者が羨望の眼差しを送ることもあるかもしれない。
13. この価格の変動は、トレーダーがビットコインとその他の比較的小規模な仮想資産の間を行き来することで何度も繰り返されるだろう。
ペッグ通貨の可能性
このように、過去の上昇には、ある程度同様の傾向が見られていたことを挙げる一方で、新しく台頭してきた安定通貨(Stable Coin)と呼ばれる米ドルなどの既存法定通貨に裏付けられたペッグ通貨や、新規税制などがこの傾向に今後影響を与える可能性もあることについて、以下のように記述しました。
——————-14. この予想しやすく、何度も繰り返されてきた価格変動を覆す可能性を持つのが、安定通貨(Stable Coin)および法定通貨の統合であり、アメリカにおいて仮想通貨と仮想通貨の取引が課税される「新しい税制」の適用も無視できない。
15. もしトレーダーがより安定性のある資産によって利益を得ることができたら、ビットコインから小規模な仮想通貨へ乗り換える代わりに、安定通貨や法定通貨への乗り換えを行う可能性があるのだ。
16. 以上を踏まえて、次の強気相場の最後には、ビットコイン市場占有率は2017年の強気相場の最低値32%を突破し、長期に渡って下落トレンドになっていくことが予想される。
17. 以下のことを覚えておくべきだ。
弱気相場 = BTC占有率が上がる
強気相場 = BTC占有率が下がる
18. 最後に、このスレッドは、ビットコイン支持者から多くの反応を得るだろう。しかし、上記はすべてビットコインが長期的に上昇することを前提として考えており、その強気相場の到来は一つの資産単体ではないと考えている。
総括
上記のように、Burniske氏は、次回の爆発的な上昇相場は、第3回マイニング報酬が半減する翌年の2021年になるのではないかと予想し、仮想通貨市場におけるビットコイン占有率が強気相場、弱気相場を示す一つの指標になると考えられています。
アメリカ投資会社Fundstrat Global Advisorsの共同創業者Tom Lee氏のように、2018年末までに、ビットコイン価格が20,000ドル(約220万円)に到達すると予想するなど、短期的な価格高騰予想を出しているアナリストは少なくありません。
Burniske氏の考察が正しいと仮定した場合、私たちはより長期的な目線で仮想通貨と向き合っていかなければなりません。