- 『仮想通貨イーサリアム 2.0』の進捗状況を発表
- イーサリアム2.0へ向けた開発状況3回目のリリースを行なった。 今回はフェーズ0だけでなく、「シャーディング」の開発段階であるフェーズ1に着手したことが明らかになった。
イーサリアム2.0への開発状況
イーサリアム2.0の開発の進捗状況が公表された。1月31日以来、毎週その進捗状況は報告されており、今回は第3回目のリリースとなる。
Eth2.0 spec release v0.3.0 — Let There Be Liquidityhttps://t.co/eQJOTPRnks
— dannyryan (@dannyryan) 2019年2月15日
Thank you everyone for all the bug fixes, clarifications, and feedback that went into this release!
Github上には、以下のように記載されている。
このリリースには、複数の細かな機能の追加や修正、説明、バグ修正などの内容が含まれている。
今回追加された、最も重要な機能は(1)1ETHのデポジットの強制処理機能(リプレイ攻撃を回避するため)と(2)引き出し可能なバリデータのアカウントからの送金を可能とする機能だ(フェーズ2に向け、バリデータにLiquidity機能を提供するため)。
現在のフェーズ1は、開発段階をさすため、項目に挙げられている機能はまだ不安定であり、実利用の開発段階には達していない。
フェーズ0に続き、二つ目のフェーズとなるフェーズ1では、基本的な機能のみを備えた「シャーディング」の開発が行われる。
「シャーディング」を導入すると、ブロックチェーン上のストレージが分割され、トランザクションの並行処理が可能となるため、トランザクションの処理能力の大幅向上が見込まれており、スケーラビリティ問題の解決が期待されている。
以前までのリリースでは、フェーズ0のみの内容となっていたが、今回は一部フェーズ1の開発状況にも言及されており、徐々にではあるが着実に開発が進んでいるようだ。
イーサリアム2.0へ移行するための開発段階として、7つのフェーズが挙げられており、以下がその概要となっている。
- フェーズ0:シャード未実装のビーコン・チェーン
- フェーズ1:EVM未実装の基本的なシャーディング
- フェーズ2:EVMのステート移行機能
- フェーズ3:軽量クライエントステートのプロトコル
- フェーズ4:クロスシャードのトランザクション
- フェーズ5:チェーンのセキュリティ強化
- フェーズ6:指数関数的シャーディング