TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ジンバブエ、決済通貨にビットコインを使用せざるを得ない理由とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ハイパーインフレを起こしているジンバブエはUSドルに依存し続けることは困難である
ジンバブエの人々は決済通貨にビットコインを使用し始め、約110万円で取引されています。

ジンバブエでの金融状況は非常に深刻なものになってきています。

国家通貨が機能していない今、国民はUSドルに依存しており、この状況は、ビットコインのような新しい形の通貨にとっては好機となっています。

1BTC(ビットコイン)が、現地では取引市場の約2倍で取引されているのは、投機が理由ではなく、実際は、事業者たちが請求書を支払う際にビットコインを必要としているからです。

この状況は、控えめに言っても、非常に興味深いものと言えます。

多くの人は、ビットコインを新規マーケット開拓者や投機者のツールとしか見ていません。

そして、それは、あながち間違いではありませんが、ジンバブエでは、全く違う用途で使われています。

ジンバブエの金融分野は、現在ハイパーインフレ状態の苦境に立たされており、この問題を解決するには至難を極めます。しかし、人々は請求書の支払いを変わらずしなければなりません。

そこで、現地企業は、ジンバブエの金融分野の苦境の影響をできるだけ抑えるため、ビットコインを採用し始めているのです。

ジンバブエではビットコインの需要が大きい

国がUSドルに完全に依存している状況は良いとは言えません。

ジンバブエは、一つ一つの取引全てにUSドル紙幣を使用しているのです。ジンバブエ・ドルは、その価値を既に失っており、最近では通貨として認められなくなってきています。

よって、USドルで、より具体的には、USドル紙幣で代替するのは唯一の方法と考えられていました。

しかし、このUSドル依存は同時に現地政府が、現金(ここではUSドル)を毎週輸入しなければいけないことを表しており、この状況を長く続けるのは困難だと考えられています。

よって、現地企業はできるだけUSドルへの依存を改善しようとしています。

具体的に言うと、現地企業は中央銀行から資金調達する手間を省きたいと考えているのです。この状況だと、ビットコインを決済通貨として採用するのも頷けます。

そして、これは、ジンバブエがどうしてビットコインを10,000ドル(約110万円)で取引されているのかも理解できます。USドルは輸入するのが非常に困難なのです。

ジンバブエでのこの状況が、どのような結果に繋がるのか興味深いところです。

企業が請求書を払うなどの目的を持って仮想通貨に集まってくるのは、良い傾向に見えます。

しかし、不運にも、この興味深い傾向を考慮しても、ジンバブエに対する迅速な追加投資には結びつかないでしょう。

本質的な問題に取り組むのは依然として最優先事項ではありますが、これは言うほど簡単ではありません。よって、ビットコインには多くの機会があり、その多くの機会に触れていくべきなのです。他のアフリカ諸国もこの国の躍進に続くかもしれません。

Businesses in Zimbabwe are Forced to Embrace Bitcoin to Pay Bills

Oct 23th, 2017

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

先日、この記事でもジンバブエでビットコインが約80万円で取引されているという記事を取り扱いしていますが、ビットコインの需要が増え取引価格も上昇しているのかと思います。

ジンバブエではビットコインが80万円?自国通貨がインフレしている国の仮想通貨需要について
ビットコインが80万円もの価格を付けるジンバブエ。自国通貨のインフレが起きているため、政府にコントロールされない通貨であるビットコインへと国民達の興味が移っています。

ビットコインは非中央集権であり、どこかの国が発行している通貨ではありません。

金と比較されることもあるビットコインですが、金に価値はありますが通貨としての流通し使用されていることはなく、ビットコインは通貨としても意味を持ちます。

それらのことや自国通貨の価値が復活するまでUSドルを輸入し続けることも困難であるため、ジンバブエではビットコインを決済通貨として取り扱われ、他国と比較すると非常に高い110万円ほどで取引されている状況だと考えられます。

おそらくジンバブエの経済状況とビットコインの取引価格上昇は続くのではないでしょうか。

仮想通貨ビットコイン最新ニュースまとめ:価格に関する情報を随時更新
仮想通貨ビットコイン(BTC)のニュースをまとめた特集記事です。価格の下落や高騰についても触れていきます。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。
06:45
トランプ氏のメディア企業、「TruthFi」仮想通貨決済サービスの商標出願
トランプ次期大統領が保有するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは今週、デジタル資産取引やその他決済処理サービスのプラットフォーム「Truthfi」の商標出願を行った。
06:25
SECがソラナ現物ETFの審査開始、2025年承認へ期待高まる
米証券取引委員会はソラナ現物ETFの上場申請に関する審査を開始したようだ。SOLは本日8%上昇している。
06:08
トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性=報道
トランプ次期大統領が提案した仮想通貨諮問委員会は、米国のビットコイン準備金を設置する可能性があると報じられた。
05:45
ソラナが史上最高値更新、XRPも急騰、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け
仮想通貨のソラナやXRPなど、SECが規制の標的としている銘柄は22日、ゲンスラーSEC委員長の退任が確定したことを受けて大幅に上昇した。
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧