はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ロシア、中国、インド版SWIFTとは、ブロックチェーンの技術利用も視野

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロシア、中国、インド版SWIFTにXRP利用の期待
ロシア、中国、インドが開発する独自の送金ネットワークに可能性に注目が集まっている。米国の経済制裁に対し、ロシアは独自の送金システムを開発している。

ロシア、中国、インドはSWIFTの代替となる独自送金ネットワークを開発

ロシア、中国、インドが独自に開発を行うSWIFTの代替となる送金ネットワークに、ブロックチェーン技術が利用されるのではないかと注目が集まっている。

SWIFTとは国際送金システムで、ベルギーに本部を置き、貿易や国際間の資金決済などのインフラとして機能してきた。より正確にはSWIFTは金融のメッセージングプラットフォームであり、現在、日本を含む世界200カ国以上の金融機関で利用されており、銀行間の国際送金システムとして大きなシェアを占めている。

それに対してロシア、中国、インドといった国々はSWIFTを使わずに独自に送金システムを構築するという路線を取ってきた。

米国主導の国際送金網に危機感

この動きの背景の1つには、アメリカがロシアに対する経済制裁の一環として、ロシアをSWIFTのネットワークから締め出すことを示唆していることがある。

世界中で広く使われているSWIFTの決済網から追い出された場合、当該国の企業が行う国際間での商取引などの送金プロセスに影響がおよび、その経済的なインパクトは非常に大きいものと容易に予想される。

また、米国がこのような制裁手段を利用することに対しては、現在、世界で広く普及しているSWIFT自体の優位性を失わせるとして批判の声も大きい。

いずれにせよ、米国に対して政治的に対立関係にある国は一様に、国際間の送金システムが米ドル、米国主導で行われているという、国際間の取引において米国に首根っこを抑えられているような状況に強い危機感を持っているといえる。

以上のような事態を背景として、ロシアでは2014年ごろよりロシア中央銀行によって『SPFS』と呼ばれるSWIFTに替わる送金システムが開発されている。

現在はロシア国内のみで利用されている『SPFS』だが、今後、同じく中国主導で開発が進む国際銀行間送金システム(CIPS)や、インド、イランといった国々の送金ネットワークとの連携、統合も視野に入れていることが報じられている。

国際銀行間送金システム(CIPS)もまた、中国が開発を主導するプロジェクトで、開発の背景にはロシアと同様に米国に国際間決済インフラの主導権を握られていることに対する危機感があると見られる。

リップル社との関連について

同じく国際銀行間決済システムを提供する企業として米リップル社がある。

先に挙げたSWIFT,SPFS,CIPSはあくまでも送金の注文を取り扱うメッセージングサービスであるのに対し、リップル社のサービスは送金自体を行うため、既存インフラに比べ、コスト、確実性といった点で優位性があるとされる。

先日、送金サービスを提供するXpress Moneyが同じくペイメントサービスを手がけるテック企業のGeoSWIFTと提携し、中国市場に進出することが発表されたが、リップル社のパートナー企業の関係から、GeoSWIFTとリップル社との間で協業関係があるのではないかとの見方も浮上している。

CoinPostの関連記事

リップル社「SWIFTの国際送金サービスでは10兆ドルの流動性問題が解決しない」|Sibos2019にて
リップル社ディレクターが大型金融カンファレンス「Sibos2019」にて、既存の国際送金システムSWIFTに対する優位性に誤解が見受けられるとして、およそ10兆米ドルの流動性問題に言及した。
ロシア:SWIFTに代わる送金システム「SPFS」にブロックチェーン採用か?
ロシア政府機関紙の報道によると、ロシアの銀行はSWIFTに代わるロシアの送金システム「SPFS」にブロックチェーン技術の運用を計画中とのことです。ロシアはブロックチェーンの技術開発に積極的である国の一つでもあります。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/21 水曜日
17:58
GMOコイン、ネムやモナコインなど6種類の仮想通貨を取扱廃止へ
GMOコインが6種類の暗号資産(仮想通貨)の取扱い廃止を発表。対象は、ネムやベーシックアテンショントークンなど(XEM、BAT、QTUM、ENJ、XYM、MONA)流動性不足を理由に8月2日までに段階的終了する。
15:19
バイナンス、3種類の現物取引ペアを停止へ 5月23日実施
バイナンス(国際版)が2025年5月23日に3種類の現物取引ペア(ACA/BTC、MASK/BNB、TRU/BTC)の取扱いを中止すると発表。トークン自体の上場廃止ではなく、別の取引ペアでの売買は継続可能だ。
14:41
NAC保有でNOT A HOTEL宿泊権がもらえる「THE DOOR」 6月リリースへ
NOT A HOTEL DAO株式会社が新サービス「THE DOOR」を2025年6月に開始。NAC保有者は毎月抽選で高級別荘の宿泊権を獲得可能。Web3技術と実物資産を融合した新たな宿泊体験を提供。
13:40
イーサリアムDEXトレーダー70%超急増、Uniswapが市場独占するも特許訴訟に
イーサリアムのDEX取引が活性化し、アクティブユーザー数が73%増の64,000人に到達した。イーサリアムの取引市場シェア86%を占めるUniswapが3兆ドルの累計取引量を達成する一方で、Bancorによる特許侵害訴訟に直面している。
12:30
ビットコイン10万ドル台で再注目、投資魅力が金に接近か=アナリスト
ビットコイン価格が10万ドルを突破し、金価格が調整する中、投資資金の流れに変化が。フィデリティやゴールドマン・サックスなど大手金融機関の分析から、金とビットコインの関係性と今後の見通しを解説。
11:35
「NFTの多くは有価証券ではない」米SECパース委員が見解
米SEC委員のパース氏がNFTの証券性を否定する見解を示した。クリエイターロイヤリティを伴うNFTも証券に該当せず、ミームコインや多くの仮想通貨も除外対象と意見している。
11:00
アバランチ、140億円規模の新ブロックチェーン環境「Fusion」リリース
仮想通貨アバランチが1億ドル規模の新エコシステム「Fusion」を発表した。モジュール型の2層アーキテクチャで、成果主導型の実用的ブロックチェーンネットワーク構築を可能にする。
10:35
元大統領候補のStrive社、75000BTC取得計画 Mt.Gox債権から
元大統領候補のラマスワミ氏の資産運用会社Striveが、破産した仮想通貨取引所Mt.Goxの7万5000ビットコイン債権を割引価格で取得する計画を発表。10月までの債権者返済に先立ち株主承認を目指す。
10:25
ジャスティン・サン、トランプ米大統領との晩餐会参加へ
仮想通貨トロンの創設者ジャスティン・サン氏は、トランプ米大統領との晩餐会に参加することを公表。晩餐会参加希望者の中で、トランプコインの最大保有者だと説明した。
09:30
株価50%急騰、米上場DigiAsia 純利益の半分をビットコイン購入へ
ナスダック上場フィンテック企業DigiAsia Corpが純利益の最大50%をビットコイン購入に充当する戦略を発表。最大1億ドルを調達しBTC準備金を確立、長期保有と収益創出を目指す。
08:35
ビットコイン、過熱なき上昇か オンチェーン分析が裏付ける=アナリスト
Avocado_onchainとSwissblockの最新分析によれば、ビットコインの現在の反発上昇は過去と異なり過熱することなく進行中。ビットコインファンダメンタルインデックスも弱気ダイバージェンスの兆候なく、オンチェーン指標が市場の健全性を示しているようだ。
08:00
イーサリアム過熱状態、2500ドルで調整局面入りか アナリスト分析
Cryptoquantの登録アナリストがイーサリアムが2500ドル付近で過熱状態と指摘。一方でバイナンスからのアルトコイン流出は蓄積の兆候に。
07:25
ロビンフッド、米SECにRWAトークン化の規制案提出
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、RWAトークン化の規制に関する提案書を米SECに提出。将来的に、トークン化したRWAの取引所を運営する計画があるようだ。
07:10
XRP・ドージコインETFの判断延期継続 米SEC、承認は早くても夏ごろか
米証券取引委員会がXRPとドージコインのETF申請について判断を延期し、パブリックコメントを募集。BitwiseのイーサリアムETFステーキング機能審査も先送りに。
06:55
トランプ退任前にビットコイン価格5倍上昇を予測=大手銀アナリスト
大手銀アナリストは政府機関がマイクロストラテジー株を通じてビットコイン保有を増加させていると指摘。この傾向がトランプ大統領退任前のビットコイン50万ドル予測を裏付けると主張。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧