バイナンスが新たな規制対応
仮想通貨(暗号資産)取引所バイナンスは30日、ヨーロッパ全域で先物・デリバティブ取引の提供を停止する予定であることを発表した。
リリースによると、まずはドイツ、イタリア、オランダから、最終的にはヨーロッパ圏全域を対象に対象取引の提供を停止する。前述の国から先物・デリバティブ取引に関わる新規の口座開設を停止し、90日以内に未決済ポジションの精算を行う。
追記
午後8時18分時点:バイナンスが元のツイートを削除し、ヨーロッパ全域に拡大する内容を文面から削除。(内容に合わせて、タイトルも一部変更しました)
バイナンスは公式ツイッターで、ヨーロッパの地域は非常に重要な地域で、仮想通貨規制に準拠することに努めるとコメントした。
バイナンスののChangpeng Zhao最高経営責任者は今月7日、規制当局の目が厳しくなっていることを受け、公開書簡を発表している。規制への対応については、仮想通貨業界に明確なガイドラインができるまでは、ユーザーの利益を守ることを優先して事業を行なってきたとした上で、地域ごとの規制への準拠を行う旨を改めて強調している。
各国の規制当局からの懸念が強かった先物・デリバティブ取引については、今月26日に新規ユーザーから順にレバレッジを最大20倍まで引き下げる方針のほか、ユーロ(EUR)、オーストラリアドル(AUD)、スターリング・ポンド(GBP)の証拠金(マージン)取引ペアを上場廃止とする方針を発表している。