はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ポルカドット開発のWeb3財団、「DOTは証券ではなくなった」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DOTは調整用ソフトウェア

ポルカドット・プロトコルの開発・推進を行うWeb3 Foundation(以下、W3Fと表記)は26日、ネイティブトークンDOTはもはや証券ではなく、調整用のソフトウェアであると主張。3年に及ぶ米証券取引委員会(SEC)との積極的な関与を経て、DOTは変容し証券には該当しないことを確信していると述べた。

ポルカドットは、異なるブロックチェーンにおける相互運用性の実現を目指すプロジェクト。イーサリアムの共同創設者で元CTOのGavin Wood氏が共同創設したPoS(プルーフ・オブ・ステーク)基盤のブロックチェーンで、分散型ウェブ(Web3.0)の構築を目指すW3Fが主導で開発を行う。

W3Fは昨年11月、公式ブログで同様の主張とその根拠を発表していたが、今回、「DOTのモーフィング(変容)」についてツイッタースペース(音声ライブ機能)で語られた内容を、改めて一連のツイートにまとめ公開した。

ポルカドットは、当初から分散型のインターネットを実現するための「他のブロックチェーンの構築が可能なベースレイヤー」として構築された。そのため、ポルカドットが「他のネットワークの下部レイヤーで動作する、エンジニア向けの調整ソフトウェア」として認知されることが重要だったという。

つまり、イーサリアムやビットコインのようなレイヤー1と競合するのではなく、安全でスケーラブルな方法で、他のブロックチェーンと接続し通信するための基盤構築を目的とするプロトコルだ。

関連:ポルカドット、クロスチェーン機能を強化

トークンは非証券化が可能

W3FのDaniel Schoenberger最高法務責任者(CLO) は、ポルカドットのビジョンでは、ブロックチェーンのネイティブトークンが証券となることは想定していなかったという。しかし、SECが2017年に発表したDAOレポートと2019年に示したトークンの有価証券の判断基準(「投資契約分析のためのフレームワーク」)に照らし合わせると、SECによってDOTが証券と判断される可能性が高いことがわかった。

同フレームワークでは、資金調達のために提供・販売されるほぼ全てのデジタル資産が証券となる可能性が示唆されていた。同時に、当初は証券として提供・販売されたデジタル資産でも、後日再評価が認められる道筋も示されていた。

以上のような根拠をもとにSchoenberger氏は、「特定の状況下では、米国の連邦証券法の目的上、デジタル資産が将来証券でなくなることを可能にする道筋」があり、トークンは「変容すること(モーフィング)」が可能だと理解したと述懐している。

そこでW3Fは将来DOTが「非証券」となるために「必要なことは何でも実行する」ことを決断。SECの戦略的イノベーション・フィンテックハブ(FinHub)からの提案を受け入れ、2019年11月からSECと積極的にミィーティングを重ね、「SECの懸念事項をより深く理解し、それに対処するための解決策を開発してきた」という。

トークンの配布、投資の開示、マーケティングやコミュニケーションに注意を払えば、ポルカドットが「真に技術的に分散化に到達した際に」DOTは証券ではなく、ソフトウェアに生まれ変わる可能性があることが示唆されていたとW3Fは説明している。

W3Fは、DOTトークンの配布に関して管理を強化し、以下のような措置をとった。

  • 一部の個人による大きな割合のトークン保有の制限
  • 投資のみに関心のあるベンチャーキャピタルからの購入を断る
  • 技術を宣伝してもトークンを宣伝しない

W3Fは「トークンのモーフィング」をいかに実現するかについての理論を作り上げ、SECとも共有してきたという。

昨年6月には新たなガバナンスシステムを発表し、真の分散化に邁進するW3Fだが、DOTの提供と販売は現在、証券取引には該当せず、DOTも証券ではないという見解を示している。

関連:ポルカドット、新しいガバナンスの仕組みを発表

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/19 火曜日
14:05
仮想通貨モネロへ攻撃を仕掛けたQubic 、次のターゲットは?
AIブロックチェーンプロジェクトQubicがモネロ(XMR)への51%攻撃に成功したと発表した。次なる動きとして、コミュニティ投票でドージコインを次のターゲットに選定した。注目を集めたQubicの動機を背景について詳しく解説する。
13:50
著名投資家パリハピティヤ、370億円の新SPAC設立でDeFiやAI投資へ
「SPAC王」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤ氏が、分散型金融(DeFi)やAI分野に特化した新たなSPACを設立。370億円調達を目指す。
13:00
「宇宙から届ける分散型インターネット」Spacecoin創業者が語る、衛星通信で実現するWeb3|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、Spacecoin創業者Tae Oh氏独占インタビュー。衛星通信で実現する分散型インターネットとWebX 2025出展について話を伺った。
11:45
2025年末のビットコイン価格予想18万ドル維持、ヴァンエック最新市場レポート
ヴァンエックが最新市場分析で2025年末ビットコイン価格予想18万ドルを維持している。先物需要の回復や、ビットコイントレジャリー企業の動向についても言及した。
11:25
仏上場キャピタルB、アダム・バックから約3.8億円調達でビットコイン戦略加速
欧州初のビットコイントレジャリー企業キャピタルBが、暗号学者アダム・バック氏から220万ユーロの資金調達を実施。追加17BTC取得でビットコイン保有量拡大へ。
10:25
イーサジラ、イーサリアム財務戦略を正式開始
米ナスダック上場企業イーサジラは、企業の新ブランドを正式にローンチし、仮想通貨イーサリアムの財務戦略を遂行すると発表。発表時点で620億円相当のイーサリアムを保有している。
09:45
ストラテジー社、株式発行の基準を緩和 ビットコイン買い増しは76億円相当
米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを430枚追加購入し、保有量は62.9万BTCに達した。株式発行の自主基準も緩和しており、資金調達の柔軟性を向上させている。
08:30
中国大手銀招商銀行傘下のCMB、香港で仮想通貨取引サービス開始
招商銀行傘下の招銀国際証券が18日、香港で仮想通貨取引サービスを正式開始。ビットコイン、イーサリアム、テザーの24時間取引を提供。中国系銀行系証券会社として初の仮想通貨取引ライセンス取得企業となった。
07:10
国民民主党の玉木代表、ステーブルコインの支援を表明
国民民主党の玉木代表は、日本円ステーブルコインJPYCが発行のための登録を取得したことなどを受け、ステーブルコインの取り組みが促進されるように政策面でサポートしていくと表明した。
06:50
米財務省、ジーニアス法に基づく不正活動対策でパブリックコメント募集開始
米財務省が18日、ステーブルコイン規制のジーニアス法に基づき仮想通貨の不正活動検出手法についてパブリックコメントを募集。AI、ブロックチェーン技術、デジタル身元確認などの革新的手法に関する意見を10月17日まで受付。
06:10
米SEC、複数の仮想通貨ETFの承認判断を延期
米証券取引委員会が、トランプメディア運営のトゥルースソーシャルが申請したビットコイン・イーサリアムETFの承認判断を再延期。コインシェアーズのライトコインETFやXRP ETFも同時に延期決定。
05:50
ビットマイン、ストラテジーに次ぐ最大の仮想通貨保有企業に
ナスダック上場のビットマインが66億ドル相当のイーサリアム保有を発表し、マイケル・セイラー氏のストラテジーに次ぐ世界第2位のデジタル資産保有(DAT)企業となった。
05:30
米上場BTCS、世界初のイーサリアム配当を発表
ナスダック上場のブロックチェーン企業BTCSが18日、世界初のイーサリアム配当「ビビデンド(Bividend,)」を発表。1株当たり0.05ドルのETH配当と0.35ドルのロイヤルティ支払いで計0.4ドル相当を株主に提供。
08/18 月曜日
17:00
Tezos ecosystem at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
テゾス(Tezos)は、ハードフォークなしでアップグレードできる独自の仕組みを持つブロックチェーンプラットフォームです。2014年にArthur Breitman氏とKathl…
15:50
NewLo、リワードプログラム上のポイントを暗号資産に交換できる新機能をリリース
Web3マーケティング企業のNewLoは8月18日、「NewLo Quest」でポイントを暗号資産ETHに交換できる機能を開始。企業向けサービスも展開し、既存ポイントプログラムのブロックチェーン拡張を支援。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧