はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

暗号資産決済で日本円即時変換、「Slash Payment with JPYC Pay」の展望とは?【独自取材】 店舗でQRコード決済も可能

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産決済の日本円転換をスムーズに

暗号資産(仮想通貨)の決済プラットフォーム「Slash Payments」とプリペイド型日本円ステーブルコイン「JPYC」のサービスを提供する「JPYC Pay」との連携サービス、「Slash Payment with JPYC Pay」に関する詳細が公開された。

本告知を受けて、CoinPostはSlash Fintech Limited 佐藤伸介代表取締役(通称「SHIN」)に対して独自取材を行った。

出典:JPYC株式会社

「Slash Payment with JPYC Pay」の主な特長は、Slash Paymentを通じて行われる暗号資産決済を、JPYC Payシステムを用いて直接日本円として振込み、売上を日本円で計上できる点にある。また、店舗ではQRコードを利用した決済も可能だ。

Slash Paymentのシステムは、異なるブロックチェーンの1000種類を超える暗号資産をサポートし、売上を指定したステーブルコインで記録できる仕組み。

一方、JPYCは日本円に連動するステーブルコインで、EthereumやPolygonをはじめとした複数のパブリックブロックチェーン上での流通する。JPYCを発行しているJPYC株式会社は今年3月に、第三者型前払支払手段発行者として登録され、加盟店舗の店頭などでの利用が可能になった。

関連:日本円ステーブルコインJPYC、Astar Networkに対応

また、JPYCの取引をスムーズに行うため、同社は「JPYC Pay」というサービスを7月から事前登録募集を開始。このサービスはJPYC決済を瞬時に日本円に変換し、銀行口座に振り込む機能を持つ(手数料は1%)。

今回の「Slash Payment with JPYC Pay」は、JPYC社とSlash Fintech Limitedが9月末に業務提携を発表したことを受けてのもの。サービスの正式なリリース日や開始時期に関する詳細は、近日中に別途アナウンスされる予定だ。

関連:国内ステーブルコイン解禁の影響は?|WebXレポート&インタビュー

第三者型前払支払手段発行者とは

自社以外の第三者の店舗(加盟店、フランチャイズ店等)においても使用 可能な前払式支払手段の発行者のこと。前払式支払手段は、商品券・ギフト券、旅行券、プリペイドカード・ギフトカード、電子マネーなど、利用者から前払いされた対価をもとに発行される有価証券のこと。

Slash Fintech Limited SHIN氏インタビュー

-Slash PaymentがJPYC統合に至った背景

JPYCの岡部さん*と私はお互いがそれぞれ世の中にジレンマを感じ、自分のフィールド・立ち位置で常にお互い意識をしながら、日本における2022-2023年のステーブル・決済分野を牽引してきたと自負がある。業務提携についてはついに機は熟したというところ。*岡部典孝 JPYC代表取締役。両者は10月3日にステーブルコイン決済と会計/税金に関するイベントを開催した。

-JPYCとして売上計上する利点は?

JPYCはJPY(日本円)と連動しているので、実質JPYで売上計上する事と同義だ。そのため、加盟店は様々な暗号資産で売上を受け取りつつ、それを意識する事なくJPYで売上を計上する事ができる。

-加盟店側の税務処理について

加盟店側は全く意識する必要はない。決済を行うユーザーについては、どのような暗号資産の運用を行なっているか次第ですのでケースバイケースだ。

-今後の展望

ブロックチェーンの思想を元に、自由で開かれた決済スペースでの影響力を(JPYCと)お互いに伸ばしていきたいと考えている。

SHIN氏はまた、Xアカウントを通じて、「スラッシュの使命は、暗号資産の価値の移動をスムーズにすること」、「Web3・暗号資産の分野だけでなく、Eコマース、実店舗、オンラインサービス、Web2ゲームのようなサービスでも普及を促進することを目指す。」と述べている。

関連:仮想通貨決済サービスSlash、ソフトバンク子会社やZaifと提携

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/20 木曜日
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧