USDTやUSDCをライバル視
リップル社は、米ドルペッグの暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインをローンチする計画を発表した。
このステーブルコインは、XRPレジャー(XRPL)とイーサリアムのブロックチェーンで発行されるもので、今年後半にローンチされる予定。
裏付け資産に関しては、米ドル預金・米国政府の短期国債・その他の現金同等物が採用され、第三者の会計事務所によって監査され、リップル社は毎月証明書を発行するという。この仕組みは、USDCやUSDTに似ている。
リップル社のMonica Longプレジデントは木曜日の声明で、「XRP Ledgerとイーサリアム上で、リップルのステーブルコインを発行することは、複数のエコシステムにわたる機関投資家やDeFiのユースケースの新たな機会を解き放つための極めて重要なエントリーポイントとして機能するだろう」、「信頼できるステーブルコインをXRPL上に導入することで、より多くの採用と開発が促進され、活気あるエコシステムに貢献していく」と述べた。
また、David Schwartz CTOはステーブルコインのローンチタイミングについて、The Blockの取材で、「振り返ってみれば、もっと早くステーブルコインを発表したかった」と語った。しかし、市場についてより多くを学び、経済的要因を監視した結果、今年中に発行することは戦略的に理にかなっているとした。また、「金利が上昇したことで、より魅力的な市場になってきた」と語った。
さらに、リップル発のステーブルコインの採用について、同氏は中小企業や、決済会社のような非銀行金融機関にとって魅力的なものになるはずだと述べたという。
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