Stake Technologies、資金調達に成功
日本発のパブリックチェーン開発を行うStake Technologies社は7日、独自のShiden(紫電)ネットワークがポルカドットの実験的ネットワーク「Kusama」にてオークションを実施し、約33億円(138,457 KSM)の資金調達に成功したと発表。また、ShidenネットワークがKusamaネットワークに世界で3番目に接続に成功し、同時にメインネットをローンチしたことを明らかにした。
Stake Technologiesとは
Stake Technologies社は日本のブロックチェーン開発企業。現在はシンガポールに本社を置いており、独自のブロックチェーンAstarネットワーク(旧Plasm)とShiden(紫電)ネットワークの開発や、ポルカドット(Polkadot)エコシステムへ貢献する。
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Stake Technologies社はポルカドットの実験的なネットワーク「Kusama」でKusamaオークションを実施。KusamaネットワークのネイティブトークンKSMをコミュニティメンバーから委任してもらい、集めたKSMを用いてプロジェクトが入札する仕組みとなっており、Shiden(紫電)ネットワークは33億円に相当する138,457 KSMを調達した。
Shidenネットワークとは
ShidenネットワークはAstar(旧Plasm)ネットワークのコピーで、Kusamaネットワークへの接続を目的に作られた実験的なメインネット。
Astarと同様に相互運用性とスケーラビリティ問題の解決を念頭に開発されており、イーサリアムやWebAssemblyベースのスマートコントラクトをサポートした分散型アプリケーションのハブを目指す。
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オークションの結果、ShidenネットワークはKusamaネットワークへの接続に成功し、Shidenのメインネットのローンチを完了した。
Shidenのアップデート
Stake Technologiesのリリースによれば、Shidenのアップデートを今後数週間にわたり、段階的に以下の機能を追加していく方針を示した。
- フェーズ1:オークション参加者へのリワード配布
- フェーズ2:ステーキングや取引、スマートコントラクト機能などの実装
- フェーズ3:クロスチェーン間でトークン・データの送受信
Astarネットワークとは
Stake Technologies社はShidenネットワークの他にも、Astarネットワークの開発を行なっている。旧称はPlasmネットワークで、パブリックチェーンの大きな課題であるインターオペラビリティ(相互運用性)とスケーラビリティ問題の解決を目指すプロジェクト。
また、イーサリアム仮想マシン(EVM)にも対応しており、イーサリアム上のスマートコントラクトはAstarおよびShidenでも利用することが可能となる。
当時Plasmネットワークと呼ばれていたAstarは21年1月、世界で初めてポルカドットのテストネットへの接続に成功。また、2月には開発企業のStake Technologies社がバイナンスの出資部門「Binance Labs」や「Hashkey」など5社から約2.5億円の資金調達を実施した。
5月には、IT大手マイクロソフトのスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」に採択されたことを発表。ネットワークをより堅牢にしていく姿勢を示した。
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その後、6月にはFenbushi Capitalなど10社以上がPlasmとShidenに対して11億円の戦略的出資を完了していた。