
強気相場継続か
仮想通貨オンチェーン分析プラットフォームCryptoquantの登録アナリストCrypto Dan氏の13日付分析によると、ビットコイン(BTC)は依然として上昇トレンドにあり、「実現価格」の上昇がその証拠として挙げられている。実現価格は市場全体の方向性を示す重要な指標となっているという。

出典:Crypto Dan
実現価格(Realized price)とは、市場参加者がビットコインを購入した際のオンチェーン平均取得価格であり、ビットコイン保有者が実際に支払った価格(取得コスト)の平均を表す。現在の市場価格(Market Price)と比較することで、市場参加者全体が利益(Market Price > Realized Price)または損失(Market Price < Realized Price)の状態にあるかを判断できる。また、歴史的に、市場価格が実現価格を下回る時期は市場の底を示すことが多く、逆に大きく上回る場合は過熱が示唆される。
現在、実現価格は上昇を続けており、ストラテジーといった企業や、機関投資家が現物ETFなどを通じて大量のビットコインを購入している影響で、市場に新たな資本が流入し価格を押し上げているとCrypto Dan氏は指摘した。
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同氏は、過去には実現価格が反転して下落トレンドを示すことがあったが、現在はその逆であり、ビットコイン市場が依然として強気な状態を維持していることが示されていると分析した。
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一方、仮想通貨取引所BitMEXの元CEOアーサー・ヘイズ氏は12日の投稿で、米中関税緩和の動きを受けて仮想通貨市場に対する強気な姿勢を示し、「全て買え、米中関係万歳!」と発言した。