はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨スイ発ゲーム機「SuiPlay0x1」にトランプ関税が直撃

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トランプ政権の関税引き上げが影響

暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)発のポータブルゲーム機「SuiPlay0x1」の購入者に、高額の輸入関税が課せられる事例が報告されている。ドナルド・トランプ米大統領による関税政策の影響が直撃している格好だ。

Suiブロックチェーンを開発するMystenラボは、購入者からのクレームを整理し、予想される関税を適切に把握するため、デバイス出荷を一時的に停止していた。まもなく出荷を再開する予定だ。

Decryptoによると、「SuiPlay0x1」は製造コストとほぼ同額で販売されている。Mystenラボは、購入者全員の輸入関税を負担することはできないとして、次のように述べた。

こうした小規模な事業では、国ごとに異なる関税や税金を吸収することは不可能だ。

Mystenラボは関税や税金を一切受け取っていない。これらは各国政府や国際機関によって設定され、すべての輸入品購入に適用される。予想不可能なマクロ経済情勢を考えると、輸送中にこれらの料金がどう変動するかを予測することはできない。

ネット上で購入者が報告している関税支払いの額にはばらつきがあり、中には348ドル(約5万円)を要求された例も発生している模様だ。

Mystenラボは、過剰な関税を課された購入者はサポートチームにメールで問い合わせるよう案内している。

以前、米国へ輸入される800ドル(約12万円)未満の製品は関税を免除されていた。しかし、トランプ大統領は中国からの輸入品について、この「デミニミス免除」を撤回。これにより、特に香港や中国からの低価格商品のコストが上昇している。

トランプ政権の決定の背景には、このデミニミス免除制度がフェンタニルなどの不正薬物の密輸を助長しているという懸念があった。また、中国および香港からの輸入品に対する関税は3月に、10%から20%に引き上げられた。

8月29日以降は中国以外からの国際小包に関してもデミニミス免除が廃止される予定だ。

「SuiPlay0x1」は香港からの発送が確認されており、政策の影響を大きく受けているとみられる。

なお、トランプ関税は東南アジア諸国からの輸入に頼る米国の仮想通貨マイニング業界にとっても、大きな痛手になると指摘されているところだ。

マイニング機器の主要製造拠点であるインドネシア、マレーシア、タイからのマイニングマシン輸入には19%の相互課税が課され、合計税率は21.6%になる。以前の標準輸入関税率2.6%から大幅に引き上げられた形だ。

関連:トランプ関税、新税率発動で米ビットコインマイニング産業に深刻な影響か

「SuiPlay0x1」とは

「SuiPlay0x1」の先行予約販売は昨年9月に開始され現在は売り切れている。価格は世界的に599ドル(約8万8,000円)で統一されていた。約1年経った今月に出荷開始されたところだ。

ゲーム機にはMystenラボが出資するゲームスタートアップPlaytron社製のハードウェアを採用。シューティングRPGやSFアドベンチャーなどネイティブのゲームが用意されている。

また、SteamとEpic Gamesのゲームライブラリに連携されているため、ユーザーはお気に入りのPCゲームをこのデバイスでプレイすることが可能だ。Suiエコシステム内で、多様なAAAタイトルやブロックチェーン対応ゲームに簡単にアクセスして楽しむことができる。

さらに、プレイヤーが報酬を獲得し、ゲーム内資産をNFT(非代替性トークン)として所有することも可能だ。

コンソールは単一の標準構成で提供されるが、microSDスロットを介してストレージを追加することもできる。7インチのベゼルレススクリーン、AMD Ryzen™ 7 7840Uプロセッサ、そしてWi-Fi 6EとBluetooth 5.2による高速接続も特徴だ。

関連:スイ(SUI)2025年の価格予想と成長の鍵|リスク・注目点は?

関連:仮想通貨取引所ランキング|実績・ユーザー評判・プロ分析で徹底比較

2025年8月25日-26日 東京開催

WebX 2025

CoinPost主催 - アジア最大級のWeb3カンファレンス

注目のスピーカー

Web3・仮想通貨業界を代表する世界トップクラスのスピーカーが東京に集結。 最新技術動向から投資戦略まで、業界の未来を形作る貴重な議論をお届けします。

その他の注目スピーカー

アーサー・ヘイズ

BitMEX、Maelstroom創設者

オードリー・タン

台湾の元デジタル大臣

堀江 貴文

実業家

宮口 あや

イーサリアム財団理事長

松本 大

マネックスグループ会長

ヨーロピアン

個人投資家(仮想通貨)

テスタ

個人投資家(株)

岐阜暴威

個人投資家(株)

WebX 2025について

WebX 2025は、CoinPost企画・運営による日本最大級のWeb3・仮想通貨カンファレンスです。2025年8月25日から26日まで、東京のザ・プリンス パークタワー東京で開催されます。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
19:30
石破内閣総理大臣「ご挨拶」|WebX2025
石破内閣総理大臣の国際Web3カンファレンス「WebX 2025」登壇が決定。8月25-26日にザ・プリンスパークタワー東京で開催。来場者2万人、参加企業3000社以上の規模でWeb3業界の最新動向を発信。
18:00
ソラナエコシステムを解説|ウォレット設定から.solドメインの取得まで
SolanaはWeb3分野で急成長する効率的かつユーザーフレンドリーなブロックチェーン SolanaはWeb3分野で最も効率的かつユーザーフレンドリーなブロックチェーンの一つと…
17:30
武藤 経済産業大臣「ご挨拶」|WebX2025
武藤 経済産業大臣の国際Web3カンファレンス「WebX 2025」登壇が決定。8月25-26日にザ・プリンスパークタワー東京で開催。来場者2万人、参加企業3000社以上の規模でWeb3業界の最新動向を発信。
13:55
時価総額3位のステーブルコインUSDe、担保資産にBNBを初承認
ステーブルコイン発行エテナ(Ethena)のリスク委員会がBNBをUSDe永続先物担保の初の新規資産として承認。10億ドル以上のOI等の基準を設定した適格資産フレームワークを正式導入。
11:45
仮想通貨スイ発ゲーム機「SuiPlay0x1」にトランプ関税が直撃
仮想通貨スイ発のポータブルゲーム機「SuiPlay0x1」に高額関税が課せられる事例が報告されている。米トランプ政権による関税引き上げの影響を受けている形だ。
10:50
香港上場のチャイナルネッサンス、1億ドルのBNB専用配分投資を発表
香港上場のチャイナルネッサンスがYZi Labsとの戦略提携でBNB資産に約1億ドル投資。香港初のBNB専用デジタル資産配分を目指し規制取引所上場も推進。
10:30
ビットワイズら7社、XRP現物ETFの修正書を一斉提出 SECとの協議が進捗か
ビットワイズなど7社が仮想通貨XRP現物ETFの申請で修正書を提出した。米証券取引委員会との協議進展を示唆しており、年内の承認に向けて期待が高まっている。
09:35
トランプ関連WLFI、9月1日にイーサリアムで取引開始へ
トランプ一族関連のワールドリバティファイナンシャルのWLFIトークンが米時間9月1日午前8時から取引可能に。早期支援者の20%がアンロック対象、残り80%はコミュニティ投票で決定。
08:10
EU、デジタルユーロ開発加速でイーサリアムやソラナの利用を検討
欧州中央銀行が米国ステーブルコイン法成立を受けデジタルユーロ開発を加速。イーサリアムやソラナなど公開ブロックチェーンの活用を検討し、ユーロの競争力維持を目指す。
07:50
フィリピンでビットコイン準備金創設法案が提出
フィリピン議会の下院で、仮想通貨ビットコインの準備金創設の法案が提出されている。合計1,710億円相当を保有することを求めるなど、その内容が明らかになった。
06:50
VanEck、ジトSOL現物ETFを米SECに申請
バンエックが世界初のリキッドステーキングトークンETFとなるジトSOL ETFを米SECに申請。SECが8月にリキッドステーキングの証券法適用除外を明確化したことが追い風。
06:30
7年間休眠のビットコインクジラ投資家、イーサリアムに乗り換え
7年間休眠していた大口投資家が約10万BTCを売却してイーサリアムに投資。23日にETHが4,878ドルの史上最高値を突破し、仮想通貨市場全体が急騰している。
06:05
ETHトレジャリー企業シャープリンク、15億ドルの自社株買いプログラム承認
No.2のイーサリアム保有企業シャープリンクが15億ドルの自社株買いプログラムを発表。ビットマインに続く動きで、株価が純資産価値を下回る際の希薄化防止策として導入。
05:50
仮想通貨全体時価総額が4兆ドル回復、パウエル議長の利下げ示唆で大幅反発
仮想通貨市場の時価総額が4兆ドル水準を回復。パウエルFRB議長がジャクソンホール会議で9月の利下げを強く示唆し、ビットコインやイーサリアムなど主要銘柄が全面高となった。
08/22 金曜日
21:24
片山さつき議員「トランプ政権の暗号資産推進が日本市場に影響」円ステーブルコイン普及へ規制緩和議論|WebX Fintech EXPO powered by SBI Group
WebX大阪で開催されたトークセッションで、片山さつき議員(自民党金融調査会長)とJPYC社外取締役の三根公博氏が日本のステーブルコイン市場について議論。片山議員はトランプ政権の仮想通貨推進政策が日本市場に与える影響を説明し、円ステーブルコインを「国際金融都市への新デバイス」と評価した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧