機関投資家、DeFiに注目
大手取引所上場商品(ETP)運用会社の21シェアーズは10月29日、米証券取引委員会(SEC)にハイパーリキッドの基軸トークン「HYPE」(HYPE)を追跡する上場投資信託(ETF)の登録届出書(フォームS-1)を提出した。
今回申請されたETFは、HYPEトークンの米ドル建て価格パフォーマンスとステーキング利回りを追跡する仕組みとなっている。ファンドはレバレッジやデリバティブを使用せず、パッシブ運用で主要取引所の価格データを集約したベンチマークを通じてHYPEの市場価格を追跡する。
21シェアーズは今月16日に2倍レバレッジHYPE ETFの申請も行っており、承認されれば米国初のDeFiプロトコルのパフォーマンスを追跡するレバレッジETFとなる。なお、ビットワイズも9月に同様のHYPE ETFを申請している。
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HYPEは、分散型パーペチュアル取引所ハイパーリキッドのネイティブトークンで、執筆時点のCoinMarketCapによると、時価総額は約160億ドル(約2兆4,400億円)、ランキング11位に位置している。
21シェアーズやビットワイズなど複数の資産運用会社がHYPE関連ETFの申請を進めており、DeFi資産が規制された投資商品として主流金融市場に組み込まれつつあることを象徴している。
ETFの上場ラッシュが続く
今週は暗号資産ETFの上場ラッシュが続いている。10月28日にはビットワイズがソラナステーキングETF(BSOL)をニューヨーク証券取引所で、カナリーキャピタルがライトコインETF(LTCC)とHBAR ETF(HBR)をナスダックで立ち上げた。
翌29日にはグレイスケールのソラナトラストETF(GSOL)がNYSEアルカ(ニューヨーク証券取引所傘下の電子取引所)で取引を開始し、米国取引所で取引される3つ目のソラナETFとなった。
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏によると、BSOLの初日取引高は5,600万ドル(約85億円)に達し、2025年のETF立ち上げの中で最高のパフォーマンスを記録した。
これらのETFは、米国政府の閉鎖により米証券取引委員会の多くの職員が一時帰休中にもかかわらず立ち上げられた。SECは閉鎖の1週間後に、企業が「遅延修正条項」なしでS-1登録届出書を提出できるとするガイダンスを発表し、20日後に商品を上場できるようにした。
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