- 仮想通貨は歴史上のバブルか?
- ビットコイン値が約2000%上昇した事をきっかけに、人々は仮想通貨がNasdaq Bubbleやチューリップバブルなどの歴史上のバブルだと批判しますが、ビットコインはこれまで誰も見たことない前代未聞の現象です。少し長くなりましたので前編、後編に分けさせていただきました。
通常のバブルとは異なる
ビットコインは先週約50%以上の急上昇をしました。
ビットコインがほぼ毎日最高値を更新し、仮想通貨は止まらない勢いです。
昨年比だけで2000%上昇し、人々はたびたびビットコインとナスダックバブルやチューリップバブルなどを比較します。
しかし今のビットコインがバブルの初期段階に過ぎないとしたら、価額はどこまで上昇を続けるのでしょう?
そもそもビットコインはバブルなのでしょうか?
ビットコインとはなにか
ビットコインは価値貯蔵、デジタルコモディティ、取引推測ツール、通貨などたくさんの要素を含みます。
価値貯蔵
昨年比から約2000%上昇したことを踏まえ、BTCを所有する人々にとって巨大な価値源泉及び豊富な財産となり、彼らはデジタルコモディティが今後も高く評価されると考えています。
これらの人々はスペキュレーターとは違い、独自でビットコインを所有するため、将来はBTCの価値はさらに上昇すると期待します。
推測ツール
BTCはまた、推測ツールとしても利用されます。
桁外れの株価上昇をしたことによって、トレーダーやスペキュレーターはBTC売買から利益を得ようとしています。
デジタルゴールド
恐らくビットコインの最も素晴らしい面は、そのコモディティー的要素でしょう。
物理的な金属のように、BTCは発掘されなければなりません。
さらに、ビットコインマイニングはとても複雑かつ高額で、Proof-of-workが必要になります。
これらの要素が金と同様、BTCに価値を与えるのです。
反対に、金や他の物理的商品と違う点は、BTCの供給には2,100万ビットコインの限りが存在することです。
それにより、ビットコインはスペキュレーターにとって夢の通貨なのです。
もし投資家が金の供給に2,100万オンスリミットが存在し、現時点で1,700万オンスのマイニングを終えた事を知っていたら、その価値はどうなるでしょう?
このように供給制限はデジタル商品の需要を高めるため、現在ビットコインの価値は上昇しているのです。
さらに、近日約278~379万のビットコインは消滅したと報道されました。
これはBitcoin供給プールが計算より少ない可能性があることを示唆しており、その報道が正しければ市場に流通するビットコインは2100万ではなく1700~1800万ビットコインになります。
世界通貨
デジタル商品及び貯蔵価値の要素に加え、ビットコインは通貨的な要素もあります。
耐久性、分裂性、輸送性、希少性、認識性などの特徴に加え、偽造が不可能であると考えられ、時間とともにさらに安定性と一貫性が増していくでしょう。
さらに中央政権によって制御されず、不換紙幣の様に印刷ができないため、世界的通貨になる真の可能性を秘めています。
ビットコインを利用した取引数(約2億8千万)は継続的に上昇し、来年末までにはブロックチェーン総取引数は3億に達成する見込みです。
その上、ビットコインは正式な法的通貨だと認められたため、世界通貨になる可能性は十分にあります。
これを促す様に今年4月日本政府がBTCが法的通貨だと認め、世界中の各国もこの流れに沿っていくと思われます。
ビットコインが該当しないこと
まずビットコインは詐欺、幻想、ねずみ講、ドットコムバブル、企業、そして絶対にチューリップバブルではありません。
この市場内の多くの著名人がビットコインに対して批判的なコメントをしました。
例えば、JPモルガン CEOのジェイミー・ダイモン氏は近日、仮想通貨は“詐欺”だと述べました。
「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏もビットコインが“幻想”だと言い、数年前から人々に警告をしています。
DBSグループのデイビッド・グレッドヒル氏は近年、ビットコインを“ネズミ講”だと呼びました。
グレッドヒル氏がなぜビットコインをねずみ講だと考える理由は明確にせず、『あまり調査に時間を費やしていない』と述べるだけでした。
さらにアナリスト、ニュースキャスターなどはたびたびBTCと企業の株式時価総額を比較します。
さらに金融界のビットコイン批判者はBTCと1630年代オランダのチューリップバブルは似ていると忠告します。
Bitcoin: Not Your Ordinary Bubble
Dec 9th, 2017 by Victor Derunov
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