はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所コインベース、「英ハードブレグジット」に備えサービス変更

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベース、英「合意なき離脱」に備え欧州利用者サービスを変更
議会閉会が発動されるなど混迷状態にあるイギリス。仮想通貨取引所コインベースは、EUからのハードブレグジット(合意なき離脱)に備え、電子マネー事業者を変更するなど対応を表明した。

コインベース、英ブレグジットに備えサービス変更

10月31日に英国のブレグジット問題の期限が迫る中、10月中旬までの英国議会閉会が宣言されるなど先行き不透明が強まってきた。そのような状況にある中、欧州内41ヵ国にサービスを提供する大手仮想通貨取引所コインベースは、現実味を帯び始めた「合意なき離脱」への備えを始めたようだ。

コインベースがヨーロッパ居住のユーザーに対し、ブレグジットの影響で、イギリスに拠点を置く現在の電子マネー取引業者CB Paymentsから、欧州域内の他の認可済業者へ変更を余儀なくされているという通知のメールを送ったことが、ツイッターユーザーからの投稿で明らかになった。

通知の内容は以下通り。

もし英国が2019年10月31日に離脱合意に達することなく、欧州連合を離脱することになった場合、CB Paymentsはユーロウォレット等の電子マネーサービスを提供することができなくなります。

この観点から、現在のCB Paymentsとユーザーの皆様の関係を、EU内の別の認可済コインベースの認定組織へ移転する予定です。この変更により、皆様へのサービスが影響を受けることはございません。

米サンフランシスコに本拠を置くコインベースは、積極的にグローバルな展開を推し進めており、現在100を超える国へサービスを提供している。その中でも、同取引所のヨーロッパにおける仮想通貨市場における存在感(出来高)は大きい。

その要因の一つに、コインベースがイギリスの規制当局、金融行動監督機構(FCA)から電子マネー事業認可を取得し、運営している電子ウォレットおよび電子マネーサービスのCB Paymentsが、欧州内の仮想通貨・法定通貨間の決済を処理してきたことが挙げられるだろう。

現行の「単一パスポート制度」では、ヨーロッパ経済領域(EEA)内の1カ国で認可されれば、領域内31カ国全てで自由に金融サービスを提供することが可能だ。

しかし、イギリスのEU離脱に伴い、この単一パスポート制度が維持されるかどうかは不透明だ。さらに「合意なき離脱」となった場合には、この制度は無効となると考えられるため、金融業界への影響も多大なものとなるだろう。単一パスポート制の枠外となると、イギリスで認可を受けたCB Paymentsによる電子マネーサービスの提供は、イギリス国内でのみ有効となる。

合意なき離脱によるリスクを見据え、世界的な大手金融機関がイギリス国内の人員調整、及びフランクフルトなど欧州の他の金融拠点へ人事異動などに動いているとの報道が相次ぐ。日産、トヨタ自動車などの著名メーカーも見えぬ先に大きな懸念を示している。

実際、コインベースも昨年10月に、ブレグジットの最悪のケースに備えた「プランB」として、EU内で同じ英語圏であるアイルランドに拠点を構えることにした。

 

EUとの合意がなくても10月末に離脱する決意を示すボリス・ジョンソン英首相だが、明日9月3日より閉会までの約1週間にわたって再開される英国議会で、どのような議論がなされるのか注目される。

参考:コインベースの利用者CryptoVanessa

CoinPostの注目記事

1BTCの保有で世界の富豪になる時代は来る 仮想通貨取引所バイナンスとコインベースCEOが強気発言
ビットコインの発行上限を踏まえ、1BTCの保有で世界の富豪に仲間入りする時代が来ると、仮想通貨取引所バイナンスとコインベースのCEOらが発言した。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/19 火曜日
18:37
OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説
2025年8月、OKXがOKBを大規模バーンし発行量を2,100万枚に固定。価格は2.5倍に急騰した。OKBの特徴・買い方・将来性を詳しく解説します。
16:43
仮想通貨取引所OKJ、「オフィシャル トランプ」の取り扱いを8月28日から開始
オーケーコイン・ジャパン(OKJ)が8月28日からトランプ大統領関連のミーム系暗号資産「オフィシャル トランプ(TRUMP)」の取扱いを開始。Solanaネットワーク対応で取引所・販売所・積立サービスを提供。
14:05
仮想通貨モネロへ攻撃を仕掛けたQubic 、次のターゲットは?
AIブロックチェーンプロジェクトQubicがモネロ(XMR)への51%攻撃に成功したと発表した。次なる動きとして、コミュニティ投票でドージコインを次のターゲットに選定した。注目を集めたQubicの動機を背景について詳しく解説する。
13:50
著名投資家パリハピティヤ、370億円の新SPAC設立でDeFiやAI投資へ
「SPAC王」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤ氏が、分散型金融(DeFi)やAI分野に特化した新たなSPACを設立。370億円調達を目指す。
13:00
「宇宙から届ける分散型インターネット」Spacecoin創業者が語る、衛星通信で実現するWeb3|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、Spacecoin創業者Tae Oh氏独占インタビュー。衛星通信で実現する分散型インターネットとWebX 2025出展について話を伺った。
11:45
2025年末のビットコイン価格予想18万ドル維持、ヴァンエック最新市場レポート
ヴァンエックが最新市場分析で2025年末ビットコイン価格予想18万ドルを維持している。先物需要の回復や、ビットコイントレジャリー企業の動向についても言及した。
11:25
仏上場キャピタルB、アダム・バックから約3.8億円調達でビットコイン戦略加速
欧州初のビットコイントレジャリー企業キャピタルBが、暗号学者アダム・バック氏から220万ユーロの資金調達を実施。追加17BTC取得でビットコイン保有量拡大へ。
10:25
イーサジラ、イーサリアム財務戦略を正式開始
米ナスダック上場企業イーサジラは、企業の新ブランドを正式にローンチし、仮想通貨イーサリアムの財務戦略を遂行すると発表。発表時点で620億円相当のイーサリアムを保有している。
09:45
ストラテジー社、株式発行の基準を緩和 ビットコイン買い増しは76億円相当
米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを430枚追加購入し、保有量は62.9万BTCに達した。株式発行の自主基準も緩和しており、資金調達の柔軟性を向上させている。
08:30
中国大手銀招商銀行傘下のCMB、香港で仮想通貨取引サービス開始
招商銀行傘下の招銀国際証券が18日、香港で仮想通貨取引サービスを正式開始。ビットコイン、イーサリアム、テザーの24時間取引を提供。中国系銀行系証券会社として初の仮想通貨取引ライセンス取得企業となった。
07:10
国民民主党の玉木代表、ステーブルコインの支援を表明
国民民主党の玉木代表は、日本円ステーブルコインJPYCが発行のための登録を取得したことなどを受け、ステーブルコインの取り組みが促進されるように政策面でサポートしていくと表明した。
06:50
米財務省、ジーニアス法に基づく不正活動対策でパブリックコメント募集開始
米財務省が18日、ステーブルコイン規制のジーニアス法に基づき仮想通貨の不正活動検出手法についてパブリックコメントを募集。AI、ブロックチェーン技術、デジタル身元確認などの革新的手法に関する意見を10月17日まで受付。
06:10
米SEC、複数の仮想通貨ETFの承認判断を延期
米証券取引委員会が、トランプメディア運営のトゥルースソーシャルが申請したビットコイン・イーサリアムETFの承認判断を再延期。コインシェアーズのライトコインETFやXRP ETFも同時に延期決定。
05:50
ビットマイン、ストラテジーに次ぐ最大の仮想通貨保有企業に
ナスダック上場のビットマインが66億ドル相当のイーサリアム保有を発表し、マイケル・セイラー氏のストラテジーに次ぐ世界第2位のデジタル資産保有(DAT)企業となった。
05:30
米上場BTCS、世界初のイーサリアム配当を発表
ナスダック上場のブロックチェーン企業BTCSが18日、世界初のイーサリアム配当「ビビデンド(Bividend,)」を発表。1株当たり0.05ドルのETH配当と0.35ドルのロイヤルティ支払いで計0.4ドル相当を株主に提供。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧