はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

イスラエル当局、仮想通貨分野の「危険信号」リストを公開 AML巡りブロックチェーン大国が警戒

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引の危険信号リスト

イスラエルが「仮想資産分野のレッドフラッグ(危険信号)」という題名のガイドラインを提案、一般公開された。

ガイドラインはイスラエル政府のマネーロンダリングおよびテロ資金調達禁止機関によって起草されたもので、民間セクターが仮想通貨などのデジタル資産に関して、資金洗浄対策を行う際に参照できるものとしている。

さまざまな金融規制当局や業界のメンバーと協力して編集したもので、金融機関が「問題のある」活動を特定できるように設計されている。

イスラエル当局は、「仮想通貨は経済的革新を促すものの、犯罪に関わる資金を押収しようとする執行機関には困難な問題も投げかける」としているが、このガイドラインには不当に「危険信号」として定められるものが多すぎるとして、同国の仮想通貨コミュニティからは批判の声も上がっている。

例えば、仮想通貨取引所Bit2cの財務・コンプライアンス責任者Ron Tsarfaty氏は、

「このような危険信号リストは、成長産業や技術、民主主義における基本的権利、つまり個人の自由、プライバシーの権利、財産の権利、職業選択の自由を損なうものだ」と発言した。

VPN接続や高齢者も疑わしい取引にリストアップ

注意しなければならない「危険信号リスト」には多くの項目が掲載されている。

ダークネットベンダー、ICOの不当な価格操作、ネズミ講、ランサムウェアハッカーなど、明らかに詐欺や犯罪に分類されるものも多くリストアップされている。

しかし中には疑わしいユーザーとして、「VPN、Onion Router(TOR)ソフトウェア、またはユーザーが匿名性を高めることができる別のソフトウェアに関連付けられたIPアドレスを使用してサービスプロバイダーのシステムに入るユーザー」など、一般ユーザーや企業にも多く当てはまりそうな条件が上げられている。

VPN接続は通信のプライバシーを保護するために広く使われているものだ。

その他、仮想通貨を一般的に取引する層よりも年配の高齢者、P2Pまたは分散型取引所のユーザー、取引を急いで行おうとしている人々、仮想通貨を使用して慈善団体に寄付する人々までも含まれた。

ガイドライン草稿によると、「危険信号」が検知された場合、サービスプロバイダーは問題を調査する必要があり、資金洗浄などの疑いが生じた場合は、当局または警察にすぐに報告しなければならないと定めており、一般ユーザーの仮想通貨利用を制限する障壁になりかねないと指摘される。

イスラエルはIT・サイバーセキュリティ先進国として、ブロックチェーンや仮想通貨関連のビジネス自体も活発な国であり、2019年12月現在で150社の企業がブロックチェーンや仮想通貨取引関連の事業を行っており、2018年末の113社と比較して32%増加するほど、世界から最先端ビジネスを行う事業者が集まっていた。

2019年においては、相場停滞の影響か、資本調達は前年に比べて弱い傾向にあったが、依然仮想通貨関連ビジネスで重要な国であり、今回のガイドラインを警戒する声もでている。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/21 水曜日
17:58
GMOコイン、ネムやモナコインなど6種類の仮想通貨を取扱廃止へ
GMOコインが6種類の暗号資産(仮想通貨)の取扱い廃止を発表。対象は、ネムやベーシックアテンショントークンなど(XEM、BAT、QTUM、ENJ、XYM、MONA)流動性不足を理由に8月2日までに段階的終了する。
15:19
バイナンス、3種類の現物取引ペアを停止へ 5月23日実施
バイナンス(国際版)が2025年5月23日に3種類の現物取引ペア(ACA/BTC、MASK/BNB、TRU/BTC)の取扱いを中止すると発表。トークン自体の上場廃止ではなく、別の取引ペアでの売買は継続可能だ。
14:41
NAC保有でNOT A HOTEL宿泊権がもらえる「THE DOOR」 6月リリースへ
NOT A HOTEL DAO株式会社が新サービス「THE DOOR」を2025年6月に開始。NAC保有者は毎月抽選で高級別荘の宿泊権を獲得可能。Web3技術と実物資産を融合した新たな宿泊体験を提供。
13:40
イーサリアムDEXトレーダー70%超急増、Uniswapが市場独占するも特許訴訟に
イーサリアムのDEX取引が活性化し、アクティブユーザー数が73%増の64,000人に到達した。イーサリアムの取引市場シェア86%を占めるUniswapが3兆ドルの累計取引量を達成する一方で、Bancorによる特許侵害訴訟に直面している。
12:30
ビットコイン10万ドル台で再注目、投資魅力が金に接近か=アナリスト
ビットコイン価格が10万ドルを突破し、金価格が調整する中、投資資金の流れに変化が。フィデリティやゴールドマン・サックスなど大手金融機関の分析から、金とビットコインの関係性と今後の見通しを解説。
11:35
「NFTの多くは有価証券ではない」米SECパース委員が見解
米SEC委員のパース氏がNFTの証券性を否定する見解を示した。クリエイターロイヤリティを伴うNFTも証券に該当せず、ミームコインや多くの仮想通貨も除外対象と意見している。
11:00
アバランチ、140億円規模の新ブロックチェーン環境「Fusion」リリース
仮想通貨アバランチが1億ドル規模の新エコシステム「Fusion」を発表した。モジュール型の2層アーキテクチャで、成果主導型の実用的ブロックチェーンネットワーク構築を可能にする。
10:35
元大統領候補のStrive社、75000BTC取得計画 Mt.Gox債権から
元大統領候補のラマスワミ氏の資産運用会社Striveが、破産した仮想通貨取引所Mt.Goxの7万5000ビットコイン債権を割引価格で取得する計画を発表。10月までの債権者返済に先立ち株主承認を目指す。
10:25
ジャスティン・サン、トランプ米大統領との晩餐会参加へ
仮想通貨トロンの創設者ジャスティン・サン氏は、トランプ米大統領との晩餐会に参加することを公表。晩餐会参加希望者の中で、トランプコインの最大保有者だと説明した。
09:30
株価50%急騰、米上場DigiAsia 純利益の半分をビットコイン購入へ
ナスダック上場フィンテック企業DigiAsia Corpが純利益の最大50%をビットコイン購入に充当する戦略を発表。最大1億ドルを調達しBTC準備金を確立、長期保有と収益創出を目指す。
08:35
ビットコイン、過熱なき上昇か オンチェーン分析が裏付ける=アナリスト
Avocado_onchainとSwissblockの最新分析によれば、ビットコインの現在の反発上昇は過去と異なり過熱することなく進行中。ビットコインファンダメンタルインデックスも弱気ダイバージェンスの兆候なく、オンチェーン指標が市場の健全性を示しているようだ。
08:00
イーサリアム過熱状態、2500ドルで調整局面入りか アナリスト分析
Cryptoquantの登録アナリストがイーサリアムが2500ドル付近で過熱状態と指摘。一方でバイナンスからのアルトコイン流出は蓄積の兆候に。
07:25
ロビンフッド、米SECにRWAトークン化の規制案提出
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、RWAトークン化の規制に関する提案書を米SECに提出。将来的に、トークン化したRWAの取引所を運営する計画があるようだ。
07:10
XRP・ドージコインETFの判断延期継続 米SEC、承認は早くても夏ごろか
米証券取引委員会がXRPとドージコインのETF申請について判断を延期し、パブリックコメントを募集。BitwiseのイーサリアムETFステーキング機能審査も先送りに。
06:55
トランプ退任前にビットコイン価格5倍上昇を予測=大手銀アナリスト
大手銀アナリストは政府機関がマイクロストラテジー株を通じてビットコイン保有を増加させていると指摘。この傾向がトランプ大統領退任前のビットコイン50万ドル予測を裏付けると主張。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧