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トルコ、仮想通貨利用の規制枠組みを策定へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の規制枠組みを開発へ

トルコの金融規制当局は現在、国内における仮想通貨の利用を管理できる新しい規制枠組みを開発する準備中だ。トルコでの仮想通貨に対する関心や利用の高まりが背景となっている。

統計情報サイト、スタティスタによる最近の調査では、回答したトルコ人の5人に1人が「仮想通貨を所有している、あるいは過去に使用したことがある」ことが判明した。この割合は調査対象となった国のうち、一位である。

出典:スタティスタ

他に、ブラジル、コロンビア、アルゼンチン、南アフリカ共和国が続いている。

過去10年間で、仮想通貨を利用したトルコ人は、1600万人以上にのぼる。しかしまだトルコには、その使用に関する法的規制が整っていないため、仮想通貨の取り扱いに伴う高いリスクに対して、政府機関は懸念している。

よって、金融規制当局「資本市場委員会(CMB)」は、2020年に仮想通貨への取り組みを強化し、市場向けの新しい規則を提案するために急速に動いている。

規制当局は、「価格操作目的で利用され、内在的価値を持たない」一部の仮想通貨について、潜在的な苦情を防止するためにも、仮想通貨とその仲介者の調査と規制を実施することを決定したという。

CMBが準備しているのは、課税、悪意のある取引、市場操作、仮想通貨取引など、業界の最も一般的な懸念事項に対処する枠組みであると見られている。

同国のブロックチェーン関連会社EAKデジタルのCEOで、イスタンブールブロックチェーンウィークの創設者でもあるErhan Korhaliller氏は、「革新的な規制により、より多くのプロジェクトが既存の事業を拡大するにあたって、トルコを選択するだろうと楽観視している」と述べた。同氏によると、規制はトルコの仮想通貨を取り巻く法的確実性を提供することで、仮想通貨プロジェクトがトルコ内で繁栄できるための基盤を築くこととなり得る。

バイナンスもトルコに注目

トルコは近年仮想通貨に関心が高い国として、国際的に関心を集めている。現地メディアHürriyetによれば、イスタンブールの金融センターは「ブロックチェーンベースの分散型台帳技術や人工知能など、資本市場や決済システムに革新的な機会を提供」すると宣言したという。

大手仮想通貨取引所バイナンスもトルコの可能性に注目している。トルコ・リラ建ての取引ペアを昨年12月20日より提供し始めるほか、BNB、BUSD、BTC、ETH、XRPなどをトルコの法定通貨で購入することに対応している。

政情不安や通貨下落リスクを抱えるトルコで、法定通貨リラの新たな流動性が生まれていると考えられる。

参考:報道

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