BITFRONTを米国で運営開始
LINE株式会社は28日、LINE Token Economy構想を進めるLVC株式会社の子会社LVC USA Inc.を通じて、グローバル向け仮想通貨取引所「BITFRONT」の運営を開始することを発表した。
「LINE Token Economy」の拡大戦略の一環として事業を展開。米国にサービスを拡大し、新たに法定通貨建取引にも対応する。
今回の米国進出を受け、ライングループとして全世界に仮想通貨取引を提供する運びとなった。(米国の一部の州は除く)
LINEグループでは、日米を除くグローバル向け仮想通貨取引所「BITBOX」を運営してきたが、仮想通貨利用のハードル低減や、ブロックチェーンの活用促進を目的に、法定通貨にも対応した新たな取引所運営へとサービスを拡大する。「BITBOX」も、米国法人を運営主体とする「BITFRONT」に移⾏し、リローンチを行なった。
BITFRONTは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、テザー(USDT)のほか、LINEの独自仮想通貨「LINK」の通貨の取引を提供。基軸通貨としては、BTC、USDT、米ドルの3種類を採用する(通貨ペアは基軸通貨ごとに異なる)。
BITFRONTの運営開始を受け、LVC株式会社 代表取締役の⾼永受氏は以下のようにコメントしている。
BITFRONT のローンチはブロックチェーンを社会に広く浸透させるための⼤きな⼀歩です。最も信頼されるグローバル向け仮想通貨取引所として、ブロックチェーンや仮想通貨がユーザーの皆さまにとってより⾝近なものになるよう、引き続き尽⼒していきます。
なお、日本向けの仮想通貨取引所サービスの提供は、2019年9月に日本の交換業者ライセンスを取得して、「BITMAX」の運営を開始している。
LINKの独自仮想通貨「LINK」についても、日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)が定める新規通貨取扱いプロセスに則り、20年4月に上場する予定を発表している。
LINKは、LINE Token Economy構想で利用が見込まれている仮想通貨。インターネットとSNSの普及によりコンテンツ生産者が増加する現代の中で、適切なユーザー還元の仕組みとしてLINEが構想する新プロジェクトで活用される。