はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨イーサリアムの「ETH2.0」が開始されるとどうなる? 承認者の報酬とペナルティ制度を解説=Codefi

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETH2.0バリデータへのインセンティブ

イーサリアム2.0(ETH2.0)のバリデータに対する報酬とペナルティの概要を、米ブロックチェーンソフト開発企業コンセンシス(ConsenSys)のOS開発部門Codefiが解説した。

PoSコンセンサスを採用するETH2.0で、プラットフォーム運営の要となるのは、新たなブロックを生成するとともに、そのセキュリティを担うノードであるバリデータ(承認者)だ。バリデータの不誠実な行動はイーサリアムブロックチェーンの正当性を脅かす可能性もあるため、バリデータをPoSコンセンサスルールに準拠させるためのインセンティブと罰則が周到に用意されている。

バリデータとなる条件

ETH2.0におけるPoSコンセンサス移行への最初の段階「ビーコンチェーン(Beacon Chain)」。バリデータとしてネットワークに参加するためには、32ETH以上をデポジットコントラクトに預け入れロックアップすること(=ステーキング)が必要だ

バリデータがステーキングできるETHの量に上限は設けられていないが、報酬およびペナルティの算出には、「実効残高」(effective balance)と呼ばれる32ETHが上限として設定されている。

一方、バリデータにペナルティが科されるなどにより、ステーキングの残高が16ETHを下回った場合には、ネットワークからの「強制退去」が発動することになっている。

罰則規定

ネットワークの正当性を脅かすバリデータの次のような行為は、罰則の対象となり、スラッシュ(Slash)と呼ばれるペナルティを科される

1.ブロック生成者(プロポーザー:Proposer)となり、同じスロットに2つの異なるビーコンブロックに署名する。

2.ブロック検証者(アテスター:Attester)となり、別の証明を「囲む」署名を行う。

3.ブロック検証者(アテスター:Attester)となり、同じターゲットを持つ2つの異なる証明に署名する。

スラッシュの対象となるバリデータを発見するのは、内部通報を行う他のバリデータで、不正行為を告発することにより、スラッシュされたバリデータのステーキング残高から報酬を受けることができる。

一方、スラッシュされたバリデータは、不法行為がネットワークでアナウンスされた時点から様々なペナルティを科され、最大ではステーキング実効残高全てにも及ぶ可能性があるという。

なお、バリデータがオフラインであることはスラッシュの対象とはならないが、前のエポック(30000ブロック期間)でアクティブであったのにも関わらず、投票を行わなかった場合にはペナルティが科されるような設定がされているという。

報酬の試算

厳しい罰則に対し、報酬によるインセンティブはあるのだろうか。

バリデータとなった場合、様々な条件により受け取れる報酬が変わってくるが、Codefiは設定値2つのみのシンプルなケースを想定し、おおよその報酬を次のように試算している。

・ステーキングされたETHの合計:500,000

・オンライン率:95%

全てのバリデータのステーキング残高と実効残高が一様に32ETHであると想定すると、最終的には1エポック(6.4分)ごとに1.25ETHの報酬となる。さらに、Codefiは異なるステーキング量の合計に対する報酬も算出し、次のグラフにまとめている。

出典:ConsenSys

ただし、実際にはステーキング残高や予想が困難なスラッシュの効果など、複雑な要素が絡み合ってくるため、Codefiは上記の試算結果を用いて、年間の推定報酬を算出することの有効性には疑問を呈している。

CoinPostの関連記事

仮想通貨ビットコインの資産価値「機関投資家の見方に変化」=米グレースケール幹部
米大手仮想通貨投資ファンド「グレースケール」の幹部が、価値の保存手段とデジタルゴールドとしてのビットコインの地位が固まってきていると説明。機関投資家の見方に変化が出てきているという。
ビットコイン続落も、ハッシュレート1.3億TH/sまで大幅上昇|仮想通貨市況
コロナショックに伴う株式など国際金融市場の混乱で追証回避売りが懸念される中、難易度調整で数週間ぶりに下落に転じていたビットコイン(BTC)に好転の兆しも。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/19 木曜日
11:51
SBI VCトレード、金融庁支援のDeFi実証実験結果を公表 KYC連携でマネロン対策を確認
SBI VCトレードが金融庁FinTech実証実験ハブの支援のもと、KYC済みアドレス限定のAMMを用いたDeFi実証実験を実施。マネロン対策技術の有効性を確認し、結果を公表した。
11:40
13年保有クジラがビットコインを大量売却、イーサリアムクジラは178億円で買い戻し
2013年に332ドルでビットコインを取得したクジラが1000BTCを追加売却し、累計の実現益は約3.3億ドルに達した。一方、イーサリアム市場では7カ月間休眠していたクジラが1.1億ドル相当のETHを買い戻し、弱気相場における大口投資家の対照的な行動が注目を集めている。
10:45
フォールド2025年決算、純損失110億円の背景 BTC報酬カードで成長狙う
仮想通貨ビットコインの金融企業フォールドが2025年通期決算を発表。純損失110億円の要因と、ビザ・ストライプ提携のBTC報酬クレジットカードなど新事業を解説する。
10:40
米国トレーダー、ステーブルコインのイールド獲得経験が6割超=OKX調査
OKXが米国トレーダー1,000人を対象に実施した調査で、9割超がCeFi・DeFi統合モデルを「魅力的」と回答。セキュリティ不安を最大障壁としながらも、オンチェーン参入への強い関心が明らかになった。
10:12
決済向けL1「テンポ」、メインネットをローンチ
決済向けL1ブロックチェーンのテンポがメインネットをローンチ。同時にAIエージェント向け機能の提供を開始しており、仮想通貨ビットコインにも利用されている。
10:02
ビットコイン失速、パウエル発言と原油高が市場直撃|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは7万ドル台付近まで下落し、円建てでは一時60万円幅の下落となった。背景には、パウエルFRB議長が「原油価格の大幅な上昇を反映して、短期的なインフレ期待の指標が上昇している」と述べたことがある。
09:30
バイナンスがHOOKなど8銘柄を上場廃止へ、4月1日に取引停止
仮想通貨取引所バイナンスが、HOOK、RDNT、LRC、SXPを含む計8銘柄の上場廃止を決定した。4月1日に全通貨ペアの取引が停止予定であり、ユーザーは6月1日までの出金対応が必要となる。
08:30
アメリカン・ビットコインのBTC保有数、ギャラクシー上回る
トランプ一族が関与するマイニング・財務企業アメリカン・ビットコインのビットコイン保有量が6899BTCに達し、マイク・ノボグラッツ氏率いるギャラクシー・デジタルを抜いて企業別保有ランキング16位に浮上した。
07:50
ビットコインのハッシュレートが8%低下、エネルギー高騰とマイニング業界の依存度
イラン紛争によるエネルギー市場の混乱と価格高騰を背景に、ビットコインのハッシュレートが1週間で8%低下した。難易度調整は過去5年で最大級の下方修正が見込まれる一方、ネットワークの安全性への影響は限定的との見解もある。
07:25
ムーディーズ、オンチェーン信用分析を提供へ
米格付け大手ムーディーズは、ネットワークにとらわれないソリューションをローンチし、オンチェーン信用分析を提供することを発表。まずはカントンネットワークに対応する。
06:45
クラーケンIPO無期限延期か、「仮想通貨の冬」が影響
仮想通貨取引所クラーケンが市場環境の悪化を理由にIPO計画を無期限延期した。2025年11月に評価額200億ドルで8億ドルを調達し上場準備を進めていたが、ビットコインがピーク比43%超下落する中、投資家需要の低迷を受けて上場時期を見直している。
06:30
米クラリティー法案、4月採決へ 「年内成立は5月が最後の機会」
米上院銀行委員会が4月後半にクラリティー法案のマークアップ審議を実施する方針を固めた。共和党モレノ議員は5月21日の議会休会前の可決が事実上の期限と警告しており、ステーブルコイン利回り妥協案の行方が法案成立の鍵を握っている。
06:05
ナスダックが株式トークン化決済を開始へ、米SECがDTCパイロット運用を承認
米証券取引委員会は初めて、ナスダックによる株式およびETFのトークン化決済を可能にする規則変更を承認した。Russell 1000指数の構成銘柄を対象に、オーダーフラグを用いた柔軟な決済選択が可能となった。
05:50
ビザがAI自律決済基盤を整備、ステーブルコイン決済ツール公開
ビザ・クリプト・ラボがAIエージェントによる自律決済を可能にするコマンドラインツール「Visa CLI」のベータ版を公開した。ステーブルコインを決済レールとするAIエージェント市場で、ビザはMPP規格への参画も同日発表し、決済インフラの整備を本格化。
05:30
S&P500指数がオンチェーン取引へ、ハイパーリキッドで初の公式契約が開始
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが、仮想通貨取引プラットフォーム「Hyperliquid」上のTrade XYZに対し、S&P 500の公式ブランドライセンスを供与。分散型金融(DeFi)市場で初となる、世界的な株価指数に直接連動した公式パーペチュアル契約が稼働開始。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧