はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ビットコインの下落「ヘッジファンドに原因か」 米GS出身の金融専門家が指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ヘッジファンドの清算が原因か

リサーチ企業Global Macro InvestorのCEOで投資戦略家でもあるRaoul Pal氏が、最近の仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)の価格下落は、ヘッジファンドに原因があるかもしれないとの見解を示した。

Pal氏は「ビットコインのロングポジションを持っている全てのヘッジファンドが、ポジションを清算をしなくてはならない状況が、BTCの価格を下げている可能性がある」とツイート。仮想通貨を含めたポートフォリオを作成する上で、予想最大損失額(Value at Risk:VaR)を意識するが、下値リスクを懸念する中で、連鎖的な売りが発生すると指摘した。

投資の不確実性に対して、一旦のリスク排除を行なっていることを意味する。これは、VaR(バリュー・アット・リスク)によるリスク管理では、価格変動時にその対象資産を縮小(売却)することが対応策の基本となるためだ。

Value at Risk:VaRとは、資産を今後も一定期間保有(保有期間)し続けたと仮定、株価や金利などの変動(リスクファクター)によって、損失を被る影響度(信頼水準)を、過去のデータを基に統計的に測定する指標。

米大手銀ゴールドマンサックスで幹部を務めたこともあるPal氏は、2013年からBTCを支持しているという。本ツイートのスレッドでは、「逆に今は買うチャンスだが、急ぐ必要はない。現在の市場で起きていることは、新たな金融システムの必要性を高めるだろう。我々が行き着く先はデジタル革命だ」と述べている。

新型コロナウイルスの感染拡大に端を発した金融市場の混乱は、株式市場だけでなく、仮想通貨市場にも重大な影響を与えている。昨日は外国為替市場で、ドル円が一時101円台まで下げるなど、急激な円高・ドル安が進行。リスク資産全般に投げが出たことで、BTCなど仮想通貨市場も全面安となった。

関連BTCなど仮想通貨市場崩壊、金融市場がパニックに

もちろん仮想通貨市場に影響を与えているのは、コロナウイルスだけではない。Pal氏は本スレッドで、「PlusTokenがBTCの売り圧になったのではないか?」との質問に、「それも一因だ」と答えている。

先週7日に、PlusTokenが保有する仮想通貨のうち、1万3000BTCが新たにミキシングサービスへ動かされたことが分かった。PlusTokenは、18年に開始された「高い投資収益」を謳った中国のウォレットサービス。その後の捜査から、ネズミ講に関連する詐欺であることが発覚した。被害は、20万BTCを含む計29億ドル(約3000億円)と報告されるなど、過去最大規模の仮想通貨詐欺被害と指摘されている。

関連仮想通貨ビットコイン急落、2つの売り圧力も影響か

CoinPostの注目記事

世界的な利下げの流れは仮想通貨ビットコインにどう影響を与えるか|寄稿:タキオン
コロナショックによる世界的な経済活動の影響を踏まえ、仮想通貨市場における直近の値動きと今後の展望をファンダメンタルとテクニカルの両面から独自考察。ビットコイン(BTC)のほか、イーサリアム(ETH)分析も行った。
CMEの仮想通貨ビットコイン先物取引高が急減、機関投資家とファンドの純OIも売り越しに
CMEの仮想通貨ビットコイン取引データによると、大口投資家のOIは2月下旬以降下落しておりリスクオフ傾向が確認される。一方、個人投資家や企業の純OIは高水準で推移、先物プレミアムも高止まりしていた。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/17 火曜日
14:20
DePINや分散型IDが切り開くAIと仮想通貨の未来は a16zが示す11のユースケース
米大手VCのa16zが発表したAIと仮想通貨の交差点に関する最新レポートを詳しく解説した。アイデンティティ、分散型インフラ、新経済モデルなど11の具体的ユースケースから、実現可能性や今後の課題などを探る。
13:35
アーサー・ヘイズ、ステーブルコイン投機バブル警告もサークル株価上昇を予測
BitMEX創設者アーサー・ヘイズ氏がステーブルコイン投資ブームの到来とバブル崩壊を警告。サークル株価は上場2週間で公募価格の5倍に急騰し、機関投資家の売買が後押しに。
13:15
米国製「トランプモバイル」発表、トランプ一族企業が携帯電話に参入
ドナルド・トランプ氏の企業トランプ・オーガニゼーションが携帯電話事業「トランプモバイル」を開始する。手頃な価格の通信プランを用意し、米国製スマホも発売予定だ。
11:40
トランプG7早期離脱で地政学リスク拡大懸念も、ビットコインは10万ドル台で推移
トランプ米大統領がイラン情勢悪化を受けてG7サミットを切り上げ帰国し、中東の地政学リスクが高まる中、ビットコインは前日比+0.9%の106,787ドルで堅調に推移。イラン高官のホルムズ海峡封鎖警告で原油価格が5か月ぶり高値に急騰したものの、機関投資家による暗号資産ETPへの資金流入は19億ドルを記録し9週連続の流入となった。
11:00
JPモルガンが「JPMD」商標出願、新ステーブルコイン開発か?
米銀行大手JPモルガンが「JPMD」商標を出願した。内容と名称からステーブルコイン関連との推測もされている。JPモルガンは、すでにKinexysなどブロックチェーン事業に参入している。
10:30
ビットコイン現物ETFの出来高、BTC取引全体の約25%に
仮想通貨ビットコインの現物ETFの出来高は、ビットコインの現物市場におけるシェアが拡大基調にある。最新データでは24.27%で、5月29日には過去最高水準に達していた。
10:05
ビットコイン価格、「セイラー・サイクル」でさらに100倍上昇の可能性 専門家が議論
ビットコインマキシマリストであるブラッド・ミルズ氏が従来の暴騰・暴落サイクル終了を宣言し、機関投資家主導の「セイラーサイクル」で100倍上昇を予測。経済学者らは供給制約で2027年に100万ドル到達可能性を分析。
08:50
香港上場ミーム・ストラテジー、5400万円でソラナ購入
香港のミーム・ストラテジーが、仮想通貨ソラナを戦略的財政配分として購入。高速・低コスト取引とステーキング収益を評価し長期保有方針をとる。
08:20
ナスダック上場企業SRM、トロン財務戦略を発表
ナスダック上場企業SRM Entertainmentは、1億ドルを調達しトロン財務戦略を開始することを発表。トロン創設者のジャスティン・サンを顧問に迎え入れ、社名をTron Inc.に変更する。
07:55
QCP分析「イラン・イスラエル情勢悪化も機関投資家はビットコイン買い継続」
イランが湾岸諸国に米国経由でイスラエル停戦圧力を要請、核協議柔軟性も示唆。QCP分析ではビットコインが中東緊張下でも10.2万ドルから10.7万ドルに迅速に回復、機関投資家の継続的な買いが下支えと指摘。
07:20
サークル株価さらに高騰、米ステーブルコイン規制法案採決と大手企業参入期待で
USDC発行企業サークルの株価が先週金曜日に続いて史上最高値を更新継続。米上院でステーブルコイン規制法案GENIUS法の採決予定とJPモルガンやウォルマートなど大手企業の参入観測が株価押し上げ要因に。
07:00
米証券大手カンターが評価、ソラナは財務資産としてイーサリアムを上回るか
カンター証券がソラナ財政企業3社のカバレッジを開始し、イーサリアムより財務資産として有利と評価。総ロック価値でイーサリアムが上回るが開発者成長率でソラナは優勢と分析。
06:15
6月22日までに知事署名がなければ自動成立か、テキサスBTC準備金法案
テキサス州のアボット知事によるビットコイン準備金法案SB21の署名期限が今週日曜日に到来。署名しなければ自動的に法律として成立し、全米3番目のビットコイン保有州が実現。
06:02
トゥルース・ソーシャル、ビットコインとイーサリアムの混合型ETFを申請
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ運営のTruth Socialが、仮想通貨ビットコインとイーサリアムを組み合わせたETFをSECに申請。資産の4分の3をビットコインに配分予定。
05:45
10週連続でビットコイン追加購入、今回は1520億円相当 ストラテジー社
セイラーのストラテジー社は16日夜、6月9日から6月15日の間に総額1520億円を投じて、10100 BTCを購入したことを報告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧