はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨オントロジー公認、2020年ロードマップ『アリストテレス』を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オントロジーについて

オントロジーは2017年、米VCなどから約4,000万ドル規模の資金調達を実施、事業拡大を推進してきた。2019年9月には、日本国内に上場するgumiの連結子会社「gumi Cryptos」とも戦略的パートナーシップを結んでいる。

コンセプトに「信用」の再定義(Trust Redefined)を掲げ、高性能なパブリックブロックチェーンを持つ分散型協業プラットフォームとして、世界中で注目されるプロジェクトである。

主にユーザー間の「信用」を相互に保証し、信用に関するさまざまな課題を解決するためのサービス、またはサービスを開発するためのツールを提供している。

信用は、人間の組織と社会的協力における鍵となる要素であり、歴史を通して、信用は技術、法律、コミュニティ を通じて構築された社会・経済的パートナーシップの中核的要件となっている。

  • 技術による信用
  • 法制度による信用
  • コミュニティによる信用

例えば、中央集権者あるいはプラットフォーマーによる個人データの掌握や、本人の同意を得ないデータ利用といった課題に対し、ONT IDでは、自分のデータを手元のスマートフォンなどで一元管理することができる。ONT IDを使用することで、利用者はIDとデータのプライバシーとセキュリティを完全に保護し、IDとデータをコントロールできる。

オントロジーの創設者であるLI Jun氏は以前、大手メディアのインタビューで、途上国などで本人確認書類の獲得が容易でない国々において、「デジタル認証(身元認証)」の需要の高さにも言及していた。

また、オントロジーは、独自のコンセンサスアルゴリズム「VBFT(Verifiable-random-function delegated Byzantine Fault Tolerace)」を採用したブロックチェーンを開発している。

ブロックチェーンは一般的に、ネットワーク参加者を限定した方が承認時間が削減されるため、トランザクションの処理速度を高めることができる。一方で、参加者を限定するプライベートチェーンは、中央集権的になるデメリットも存在する。

オントロジーは、独自のコンセンサスアルゴリズムを導入することで、オープンなパブリックブロックチェーンであると同時に、ビットコインなどと比べて高い性能を確保している。

オントロジーのロードマップ

オントロジーは、情報を積極的かつオープンに発信しており、ロードマップは2つの方法で整理されている。

まず、ロードマップは技術的な話が中心となる「チェーンネットワーク」と、エコシステム・コミュニティに関する目標など「信用エコシステム」の2つに分けられている。

このように分けた理由についてオントロジーは、ブロックチェーン(技術)は信用の問題を解決するが、これだけでは利用者のニーズを満たすことはできず、様々な分散型トラストサービス、それを開発してもらうためのツールが必要だと考えたからだとしている。

もう1つの方法では、2018(ソクラテス)、2019(プラトン)というように、オントロジーのロードマップは、年ごとに古代の哲学者の名前を冠しており、年ごとに目標が設定されている。

2018年(ソクラテス)では、同種チェーンネットワークについての開発が行われた。この年の6月にメインネットのローンチが行われ、VBFTなど、中心的な技術が実装された。

2019年(プラトン)には、異種チェーンネットワークの開発が中心となって行われた。具体的にはクロスチェーンテストネットと、シャーディングテストネットのローンチが行われた。

▶️過去のロードマップ

そして、2020年(アリストテレス)では以下の技術開発が行われる予定だ。

  • クロスチェーン
  • リレーヤーチェーンを含め、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、オントロジー(ONT)間のクロスチェーンを実現。

  • VM(仮想マシン)
  • マルチVMおよびWasm-JITを含め、2020年3月12日にはWasm-JITをリリース。

  • オラクル
  • ブロックチェーンに外部からの情報を取り組む機能。例えばBTC、ETHなどの取引所での価格情報がある。

  • ONT ID 2.0、およびDDXF 2.0
  • ONT IDではユーザーは自分で様々な個人情報を一元的に管理することができる。また、DDXFは分散型データ取引所のためのサービス開発フレームワーク。

  • 匿名取引
  • ONTFS(オントロジーファイルストレージ)
  • 分散化されたストレージ・共有システムで様々なデータの使用用途を想定

  • オンチェーン投票
  • ブロックチェーン上(オンチェーン)での投票システム

  • レイヤー2

オントロジーは、日本市場に向けた日本語にローカライズしたマーケティングも積極的に行っており、世界各地の大学でワークショップを行ってきた。今後、日本語での詳しい解説を行っていくとしている。

2020年のエコシステムの目標は、「世界をリードするトラスト・コラボレーションプラットフォーム」となることだ。

オントロジーの創設者LI Jun氏は、2020年の計画について自ら発信している。

公式情報

・情報

オントロジーロードマップ

ブロックチェーンエクスプローラー:Blockchain Explorer

日本版公式ツイッター:https://twitter.com/OntologyJP

公式サイト:https://ont.io/

ソース:日本語版ホワイトペーパー

関連:オントロジー公式アプリ『ONTO』、BCゲーム対応でデジタル資産の売買可能に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/15 月曜日
17:40
Web3インフラの進化はグローバル取引を変える|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で「グローバル取引の絶対基盤: 世界を繋ぐインフラ戦略」をテーマとしたパネルセッションが開催され、Web3インフラの重要性と発展に向けた課題、そして10年後のグローバル取引の展望について活発な議論が交わされた。
15:00
人工知能と人間の創造性、消費者アプリの活用事例|WebX2025トークセッション
WebX2025で専門家が人工知能エージェントの可能性について徹底議論。創造性や、人間の仕事を消滅させる可能性、安全性や開発上の課題などを多角的に話し合った。
12:25
イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ
イーサリアム財団が包括的プライバシー構築のロードマップを発表。仮想通貨イーサリアムのネットワークが世界的な決済レイヤーになることを前提に3つの重点分野に取り組む。
10:00
アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で、「アジアにおける規制フレームワークと今後の見通し」をテーマとしたパネルセッションが開催された。このセッションでは、香港と台湾の最新の規制動向から、仮想通貨規制におけるアジア諸国の国際協力まで、活発な議論が展開された。
09:55
「ビットコインは毎日最高値更新する必要はない」アーサー・ヘイズが語るBTC長期投資の真価
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、各国の金融緩和政策を背景にビットコインの長期的上昇を予想した。4年サイクルよりもマクロ見通しが要因になるとしている。
09/14 日曜日
16:00
DeFiが抱える最大の課題は? トークン化時代見据えソラナ財団らが議論|WebX2025
WebX2025でソラナ財団やBNBチェーンからDeFiの専門家が集いパネルセッションを行った。現在の課題やトークン化などの潮流、今後の各プロジェクトの展望を議論した。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのBTC年内20万ドル到達予測やDOGEのETF上場計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週FOMCの焦点は? テクニカル的な買いがビットコイン相場を押し上げる可能性|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による今週のビットコイン週次レポート。米雇用統計の大幅下振れとインフレ鈍化を受けFRB利下げ期待が高まり、BTC円は8月23日ぶりに1700万円を回復した。来週のFOMCでは年内3回の利下げ織り込みと政策金利見通し下方修正が焦点。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|新経連の仮想通貨税制改正提言に高い関心
今週は、トークン化されたポケモンカードのブーム、ナスダックのトークン化株式の取引承認申請、一般社団法人新経済連盟の仮想通貨税制改正提言に関する記事が最も関心を集めた。
09/13 土曜日
15:00
日本のRWAトークン化の最前線、市場の特徴や展望は?|WebX2025
日本のRWAトークン化市場についてWebXでディスカッションが行われた。最前線にいるプレイヤーを招き、市場の特徴や展望、制度上の課題などについて話してもらった。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年9月最新】
2025年9月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
10:35
ビットコイン上昇鈍化、株との相関崩れる:トレジャリー企業動向と利下げ観測が焦点|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは上値の重い推移を続けている。米株価指数や金(ゴールド)が最高値圏に位置している一方で、ビットコインは上昇に伸び悩んでいる。その背景は?
10:00
コインベース、SECの文書破棄を問題視 裁判所に制裁求める 
仮想通貨取引所コインベースが米証券取引委員会の公文書破棄を問題視し、連邦裁判所に制裁措置を求めた。ゲンスラー前委員長のメッセージが破棄されていたことが監査で判明した。
09:45
Blockstreamら3社、東京で非公開のイベント開催
仮想通貨ビットコインのインフラ開発企業Blockstreamらは東京で非公開のイベントを開催。テーマは「ビットコインとRWAでアジアの金融変革を推進する」である。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧