CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場急落、ビットコインキャッシュ・SVの「半減期」が影響

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場の急落に半減期が影響

10日の仮想通貨市場は全面安。ビットコインも75万円を下回り、一時前日比6%安まで下げ幅を拡大した。

8日から10日かけてビットコインキャッシュ(BCH)とビットコインSV(BSV)の半減期を迎えた仮想通貨市場、時価総額上位の半減期銘柄のハッシュレートの乱れに、市場の警戒感が高まっている。

出典:CoinMarketCap

10日にかけて、半減期を迎えたばかりのビットコインキャッシュとビットコインSVの2銘柄が一際高い下げ幅を記録。仮想通貨市場上位銘柄も連れ安した。

当該2銘柄に売りが先行した理由は、ハッシュレートの急落だ。半減期を経て一時的に収益性が低下したことを受け、マイナーがより収益性の高いネットワークへ移動したことで、ハッシュレートが急速に低下、ネットワークセキュリティの懸念が高まった。

CoinPostが今朝報じたように、ビットコインキャッシュは半減期から1日半たった10日早朝までハッシュレートが下げ止まらず、半減期前比で一時80%減に達した。

出典:Coinwarz.com

ビットコインSVは半減期から時間が経過していないため、全体像は明らかになっていないが、半減期前と後で大幅なハッシュレートの変化とプールの撤退がBCH同様、確認された。

miningpoolstatsのデータを集計した結果、半減期前と直後で68%減。10時間後には77%減までハッシュレートが低下している。

出典:miningpoolstats.stream

ハッシュレートが急落したことで高まった、ネットワークセキュリティの低下への懸念は、ネットワークへ意図的に攻撃を仕掛ける51%攻撃を警戒する動きに繋がった。

51%攻撃とは、悪意のある特定のグループがハッシュレートの51%以上を支配することで、不当な取引を行うこと。

ひとつのノードが全体の計算能力の過半数を支配することで、不正な取引の正当化や正当な取引の拒否、また採掘の独占を行うことが可能となる。

海外メディアを中心に、51%攻撃へのコスト算出を行うcrypto51のデータを用いて、ビットコインキャッシュチェーンへの攻撃の可能性が報じられた。データによると、1時間あたりの51%攻撃のコスト(Estimated cost of 1 hour 51% attack)が一時1万ドルを下回った。

半減期後のネットワークの低下は、半減期前から幾度となく指摘されてきた点だが、想定を超える危機的状況に発展した格好だ。市場は、ネットワーク攻撃へのリスクを懸念、一時的に通貨を売却する動きが加速したと見られる。

crypto51:19時30分時点

CoinPostの関連記事

コロナで変わる金融市場、ビットコイン最大のチャンスに=BitMEXアーサーCEO
大手仮想通貨デリバティブ取引所ビットメックスCEOのアーサー・ヘイズ氏は、コロナ危機が世界金融システムを根本的に変えると主張する。ビットコイン最大のチャンスとみる理由を解説した。
「世界大恐慌」以来の景気後退予想にIMFが警鐘、ビットコインを超える反騰を見せる仮想通貨Chainlink
国際通貨基金(IMF)が世界恐慌以来の経済後退に警鐘を鳴らした。コロナショック後に明暗が分かれる仮想通貨市場では、ビットコインが大幅に反騰。個別銘柄ではBTC建で大幅にプラスとなる主要アルトコインも。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/29 月曜日
20:00
株式の信用取引とは|現物取引との違いや効果的な投資スタイルを解説
株の信用取引とは、最大約3.3倍のレバレッジをかけられ、売りからも始められる取引です。そのため現物取引に比べて利益の幅が大きく、投資機会が多いです。仮想通貨の分散投資先の候補として考えてみてください。
16:37
GSTの買い方、特徴やSTEPNでの役割を学べる完全ガイド
歩いて稼ぐフィットネスWeb3ゲーム「STEPN」の注目度が再び高まっています。2024年以降に底値から大幅上昇した暗号資産(仮想通貨)GSTの買い方やGMTとの違い、将来性について初心者にもわかりやすく解説しています。
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア