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日本証券業協会、仮想通貨店頭デリバティブと電子記録移転権利を自主規制から除外する方針

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨デリバティブやセキュリティトークンを除外

日本証券業協会が、「暗号資産及びSTOに関する金商法改正に伴う定款の一部改正(案)」についてパブリックコメントを募集している。郵送またはホームページから4月30日まで受付中だ。

この改正は、暗号資産関連店頭デリバティブ取引と電子記録移転権利等に関する業務については、当協会の自主規制対象に含まないことを明確化するためのものだ。

日本証券業協会は、1973年に設立された業界団体で、有価証券取引を扱う証券会社や金融機関による、国内最大の自主規制機関。

有価証券取引の公正さを守り円滑化すること、証券市場の健全な発展、さらに投資家保護を目的として活動し、証券業者の行為規制を中心とした自主規制ルールの制定や、会員の監査、処分も行っている。

今回、金商法の改正に伴い、仮想通貨も規制対象になる事業があることから、改めて自主規制方針を示した格好だ。

改正のポイント4点

今回の改正は、令和2年7月1日から施行される予定で、主なポイントは4つある。

(1)自主規制の対象となる「特定店頭デリバティブ取引等」の定義を改正し、暗号資産関連店頭デリバティブ取引をそこから除外。

(2) 金融商品仲介業について、 電子記録移転権利等に関わる行為を除外。

(3)日本証券業協会の会員となることができる業者から、暗号資産関連店頭デリバティブ取引または、電子記録移転権利等に関わる業務のみ(及びその両方のみ)を行う者を除く。

(4)特定業務会員の要件である第一種少額電子募集取扱業務は、金商法第2条第2項の規定により有価証券とみなされる同項第5号又は第6号に掲げる権利(電子記録移転権利に該当するものに限る。)に関わる業務は対象としない。

関連協会間で、トークン規制を分担か

これらの改正を合わせて読むと、仮想通貨関連デリバティブ取引とセキュリティトークンについては、同協会の自主規制の対象から外すと共に、これらのみを扱う業者については、同協会の会員とはしない方向性となる。

今回の改正は、今後団体の間で規制を定める分担分けがされることを示しているかもしれない。

日本国内には、他の自主規制団体として、仮想通貨交換業の健全な発展やユーザー保護を目的とする「日本仮想通貨交換業協会」がある。また、セキュリティトークンに関するルールを整備する団体に「日本STO協会」も存在している。

今回の自主規制についてコメントを行なった長瀬 威志 弁護士は、今後、厳しい開示要件が課される1項有価証券(株式・社債等)のトークンについては日本証券業協会、2項有価証券のトークンに関しては日本STO協会、仮想通貨デリバティブについては日本仮想通貨交換業協会が担当と、役割が分けられる可能性についても説明を行なった。

尚、今年1月に発表された内閣府令案では、2項有価証券扱いとなるものは、機関投資家や富裕層等にのみ流通可能なトークンという位置付けがなされていた。

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