原油急落がマイナーに与える影響
原油価格急落による影響が、仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)のマイナーに波及している。
BTCのマイナーの中には、石油会社で生まれる余分な天然ガスをエネルギー源にしてマイニング機器を稼働させている企業がある。現在の原油価格の混乱が続き、それが石油会社の経営破綻につながれば、エネルギー源の天然ガスを入手することができなくなるという。
ただでさえBTCは半減期が来月に迫っている。採掘報酬の半減とBTC価格の下落により、マイナーには厳しい状況が続くが、原油価格の急落が一部のマイナーにさらなる負担を強いる可能性が浮上した。
その一方で、石油会社が仮想通貨のマイニングという新たな収入源に注目する可能性があると指摘する声も上がっている。
I wonder how many O&G producers will be looking into alternative revenue streams like bitcoin mining after the dust from this collapse settles. 🤔
— Marty Bent (@MartyBent) April 20, 2020
Bullish on digital pipelines! https://t.co/owdtBO7gUW
上記ツイートで引用されている「GREAT AMERICAN MINING」という企業は、ガスの処理で石油会社をサポートしている企業。BTCのエコシステムはエネルギー領域に革命をもたらすとして、「BTCはエネルギーの通貨」と述べている。「ガスを生み出す石油会社は5年以内に、世界で最も大規模なマイナーになることができる」と考えているという。
石油会社は環境規制で、排出ガスを低減することが必要だ。本来燃やして処理するガスをマイナーに提供できるようになれば、石油会社にもメリットがある。