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未登録デリバティブ取引を調査へ 米CFTCがコンテストービットコイン先物も視野

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国商品先物取引委員会が技術コンテストを開催

米国商品先物取引委員会(CFTC)が、ビットコイン先物を含む未登録のデリバティブ取引の調査を本格化する。検知するためのツールを募集中するコンテストを開催、投資家に注意を促す「REDリスト」作成に活用する。

コンテストは、CFTCのフィンテック部門であるLabCFTCと共同で開催、デリバティブ部門で違法に活動し、未登録の証券を投資家に提供している米国外の業者を探知するのに役立つツールを募集する。

増加する未登録の仮想通貨トークンを含め、未登録デリバティブ商品は近年規制当局の悩みの種となっており、コンテストの参加者には、人工知能やブロックチェーン技術を使用して、当局に届け出をしていない外国の業者を識別するツールを開発することが期待されている。未登録のビットコイン・デリバティブの追跡にも重点を置くという。

コンテストの終了後、受賞者に直接の賞金は用意されていないものの、受賞者は「イノベーターオブザイヤー」の称号を付与、CFTCの通常の調達プロセスを経て、「REDリスト」の拡充のために必要なツールを当局に提供する機会を得ることができる。

未登録業者の「REDリスト」更新に役立てる

「REDリスト」は投資家に情報提供する目的で作成され、現在はCFTCが特定した150を超える事業体が含まれている。

このリストに含まれる外国の事業体は、CFTCへの登録が必要な行為を行っているが、実際には未登録である。CFTCへ登録されていれば、クライアント保護を含む法的枠組みや、問題が発生した場合の償還メカニズムが備わっていることを示すが、未登録の場合はそうしたセキュリティが確保されていないことになる。

「REDリスト」は未登録業者を公に通知することで、ある事業体と取引するかどうかを判断する上で投資家の意思決定を支援するものだ。

CFTCによると、このリストは定期的に更新されているが、ユーザーなど関係者からの報告や、CFTCスタッフによる調査に依存しており、作業に時間がかかっているという。この更新作業を、AIなどにより自動的に疑わしいアクティビティを検出することで、効率化することが狙いである。

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