金融のISO標準化団体に加盟
米リップル社が、金融通信メッセージの国際規格である「ISO20022」の標準化団体に加盟したことが分かった。
リップル社は「金融業界は現在、世界がISO20022に従うようにまとまりつつある」と説明。本団体に加盟した目的を、国際的な相互運用性の実現を推進し、今後進化していく顧客のニーズを満たせるようにするためと述べている。
リップル社のカスタマーサクセス部門の責任者は、国際送金の未来において相互運用性は重要な要素であるとの見解を示している。分散型台帳技術(Distributed Ledger Technology:DLT)に特化した組織で、本団体へ加盟したのはリップル社が初だという。
Interoperability is key to the future of global payments. As the first member of the ISO 20022 standards body focused on #DLT, we are committed to supporting the evolving needs of our customers and supporting an industry-wide standard for all https://t.co/5CoWhnbZqz
— Marcus Treacher (@marcus_treacher) May 6, 2020
ISOは本規格について「既に70カ国以上で採用されており、今後数年で世界の金融機関における取引の87%をサポートするようになる」と説明。リップル社の他には、SWIFT(国際銀行間通信協会)や欧州中央銀行(ECB)、決済大手のVisaやMastercardらが加盟している。
本規格に従うことによって、国際的な相互運用性が向上すれば、利用できるデータが増加する。データが増加すれば分析の質も向上し、犯罪の発見が容易になるなどのメリットも期待できる。
参考資料 : リップル社