はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ブロックチェーンプロジェクトAlgorand寄稿:2020年5月マンスリーリポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Algorand公式寄稿記事

新型コロナによる世界的な混乱が続く中でも、着実に前進しているブロックチェーン業界。米国MIT発のパブリック・ブロックチェーンであるAlgorand(アルゴランド)も前進しています。2020年5月の活動内容を報告いたします。

中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関するウェビナー開催

ブロックチェーン業界で活発に議論されているトピックのひとつ、中央銀行デジタル通貨。中国が国家戦略としてブロックチェーン技術を捉えており、デジタル人民元の発行も近いと言われる中、世界中の中央銀行もCBDC導入を検討しています。

その中でもいち早く動き始めているのが、マーシャル諸島共和国の国家デジタル通貨プロジェクト「SOV(the Marshallese sovereign)」です。その基礎技術にAlgorandが選ばれています。Algorandではその知見を共有すべく、複数回のオンラインイベントを開催しました。

参考:美しい珊瑚礁広がるマーシャル諸島、仮想通貨Algorand利用へ

5月7日に開催された「CBDCと金融インフラの未来」と題したQ&Aセッションでは、CBDCに関わるAlgorandメンバーらの口から、世界初の中央銀行デジタル通貨発行の裏側の一端が明かされました。当日の様子は、動画でご覧いただけます。

Algorand初のInsurTechでのユースケース

今月も、世界中でユースケースが次々と発表されました。その中から1つご紹介します。

Algorandのユースケースとしては初めて、保険業界向けの事例が5月20日に発表されました。米国だけで4兆円を超える市場規模を誇る損害保険業界。同業界の課題がデジタルデータの信憑性です。もしデータが改変されていた場合、正確な保険適用審査が実施できないだけでなく、保険詐欺の温床ともなる懸念がありました。そこでAlgorandのブロックチェーン技術を導入し、デジタルデータに「フィンガープリント(指紋)」を付加しブロックチェーン上に記録することで、データ改変を不可能にしました。このようなブロックチェーンの活用法は様々な業界にも応用可能なため、このAttestiv社の先駆的な試みに注目が集まっています。

 

詳細はこちら

他のユースケースはこちら

日本のオンラインイベントに創設者が登壇

日本のTEAMZ社主催で5月18日に行われたオンラインイベント「Crypto Asia Summit」に、Algorand創設者シルビオ・ミカリが登壇しました。

彼は40分のセミナーの中で、Algorandの基本コンセプト、レイヤー1でのアトミックスワップが可能であることの素晴らしさなどを語りました。日本語字幕つきの動画がありますので、当日の様子はこちらよりご覧いただけます。

開発者向けポータルに新規ツールを追加

Algorandでは開発者向けのコンテンツ配信にも注力しています。その中核となる「開発者向けポータルサイト」には、5月7日にPyTealが追加されました。

PyTealはPython言語を使い、アルゴランドスマートコントラクトを開発するためのツールです。現在は英語のみでの提供ですが、日本での開発者アンバサダーも複数誕生したこともあり、日本語ローカライズも進めていく予定です。また日本語のオリジナル・チュートリアルなども拡充していきます。この活動に参加し、貢献することでリワードを獲得できるだけではなく、Algorand社員エンジニアや世界中のトップ・エンジニアと交流できます。

アルゴランド開発者ポータル

スマートコントラクト・アーキテクチャ解説記事を公開

アルゴランドのスマートコントラクト・アーキテクチャについての記事が、公式ブログに5月27日に公開されました。この記事は、すでに日本語に翻訳されています。

アルゴランドのスマートコントラクトには、ブロックチェーンを詰まらせることなく、非常に多く、かつ複雑なコントラクトも処理できる仕組みが搭載されています。この記事では、イーサリアムのスマートコントラクトとアルゴランドのオフチェーン・コントラクトがどのような点で異なるのか、オフチェーン・コントラクトがどのように実行されるのかが詳述されています。

詳細は、アルゴランド・ジャパンの記事をご覧ください。

アルゴランドのスマートコントラクト・アーキテクチャ by シルビオ・ミカリ

 

今月の報告は以上です。

Algorandでは、日本人アンバサダーの募集も行っています。興味のある方は、以下のAlgorand日本語ページよりお問い合わせください。

アルゴランドジャパン

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧