TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ディーカレットが「デジタル通貨勉強会」を開催へ、JR東日本のSuica連携も視野

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「デジタル通貨勉強会」開催

株式会社ディーカレットは3日、「デジタル通貨勉強会」の開催について発表した。

ディーカレットは昨年3月、2018年以降の新規第一号となる金融庁の認可を受け、仮想通貨交換業者の登録と運営を開始。デジタル通貨のメインバンクを目標として掲げている。

日経新聞の報道によれば、3メガバンクのデジタル通貨をJR東日本のICカード乗車券「Suica(スイカ)」と連携できるようにする方針を示し、デジタル通貨や電子マネーの相互利用に向けた検討をはじめた。JR東日本は、大手通信会社やメガバンクなどと共同で、ディーカレットに出資している。

駅構内にある小型売店やコンビニエンスストアなどで使用でき、「電子マネー機能」を併せ持つSuica。発行枚数は約8,000万枚を超え、交通インフラには欠かせない必需品となっている。キャッシュレス決済が世界的な広がりを見せるなか、日本は普及率で大きく後塵を拝している現状があり、これを機にデジタル決済及びデジタル通貨分野の普及促進を図るものとみられる。

デジタル通貨勉強会の狙い

今回発表されたデジタル通貨勉強会の主な論点は、国内外におけるデジタル決済及びデジタル通貨の実例研究と、サービス提供範囲や利用価値の対価など実現における課題を探ることだ。

デジタル通貨は、将来的に「現金」に代わる決済手段として、金融界・産業界におけるコストの削減や業務の高度化、経済全般のイノベーションに寄与する可能性を秘めている。

ディーカレットはこの点において、「従来の銀行主体のシステムに加え、ノンバンクによる様々な取り組みが勃興している状況下、デジタル通貨の望ましい姿を検討し、必要に応じてプロジェクトの立ち上げ等推進環境の整備を行う」としている。

勉強会への参加企業には、3メガバンク(みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行)のほか、JR東日本やセブンイレブンの親会社セブン&アイ・ホールディングス、NTTグループなど、人々の生活・社会インフラに欠かせない大企業が並んでおり、デジタル決済分野への関心の高さを示す。

オブザーバーには、金融庁や財務省、総務省、経済産業省、日本銀行が名を連ね、勉強会の質疑応答では「オブザーバーは、必要に応じて助言などをいただく立場」だとしている。

デジタル通貨の課題点

2020年現在、銀行を始め、各事業者が発行するデジタル通貨(電子マネー含)関連サービスが乱立しているような状況にあるが、異なるプラットフォーム上に構築され経済圏が異なるため、取り扱うデータの仕様も異なることが普及の足かせとなり、利用者の便益を阻害している現状がある。

そのため、日本におけるデジタル通貨のモデルの議論を進めて種類や規格の「業界標準化」を推進、デジタル通貨に関するビジネスニーズ(ユースケース)の検討を進めることは急務である。

デジタル通貨勉強会の座長は、日銀決済機構局長の経歴を持つ山岡氏が就任しており、フェイスブック主導の仮想通貨リブラや、中国のデジタル人民元(DC/EP)など各国の「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」の研究・開発が加速するなか、オールジャパン体制で最適なモデルを模索することになりそうだ。

ディーカレットは今年4月、第三者割当増資による新株発行にて27.5億円の資本増強を実施。

「普及に向けた大きな流れが生じつつある中で、本増資により、既存の仮想通貨(暗号資産)取引サービスの増進に加え、デジタル通貨・決済サービスの拡大に向けた開発・ビジネス推進を図る」としている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧