はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

暗号化データへのアクセス協力を企業に義務づける米法案──仮想通貨業界から懸念の声

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨のプライバシーも侵害されるか

米国の連邦議会で暗号化データへのアクセス支援を企業に義務づける暗号解読関連法案が審議される中、仮想通貨のひとつの特徴でもある「プライバシー」にも影響が及ぶ可能性が指摘されている。

現任司法長官も「ビットコインを含む仮想通貨は対応できない」と懸念を表明している。

暗号解読関連法案(総称)は、大規模な暗号化技術対策に関わる法案(現時点で草案)で、複数の共和党議員が共同で提出した。「暗号」の分野を中心とする法的動きは世界においても前例が少なく、連邦議会における議論とその結果は今後G20やFATFの加盟国に置いて重要な一例として注目されている。

暗号解読関連法案には、暗号化されたデータへの合法的アクセスに関わるLAED法案やテック企業が一定のデータ・情報開示の水準を満たす必要があるEARN IT法案がある。目的は、テック企業に対して暗号化された情報への「合法的アクセス」の要請に応じることを強制させる権限で、主に犯罪捜査に関わる暗号化技術の対策に利用される。

法案の成立後は、政府機関(FBI等)が捜査令状に準拠して暗号化データにアクセスする必要があると判断、要請したケースで、テック企業の捜査協力が義務づけられる。これまでのように、アクセスの要請を拒否することは不可能になるのがポイントだ。

このように政府機関が暗号化されたデータにアクセスすることは、「暗号化のバックドア」と呼ばれ、プライバシー擁護派やテクノロジーの専門家、シリコンバレーの一部のテック企業が以前から法案が有用性以上に人々のデータや安全を危険にさらすリスクが高いと指摘する。

仮想通貨は準拠できない?

「暗号解読バックドア」の関連法案は、既存の多くのIT企業だけでなく、成長中の仮想通貨業界にも波及すると懸念されている。

プライバシーの強化を特徴とする仮想通貨プロジェクトZcoinの責任者Reuben YapはLAED法などに対し、仮に一連の法案が成立すれば、政府がブロックチェーンにおけるコミュニケーションも監視することができるようになり、いわゆる「監視社会」に発展していく恐れがあると警戒する。「仮想通貨はともかく、国民の自由すら奪われてしまう」と懸念を露にした。

現任司法長官のWilliam BarrもLAED法が提出された日に、とあるイベントで仮想通貨に関連するコンプライアンスについて以下のように言及している。

現在、ビットコイン、イーサリアムやその他の仮想通貨がバックドアのコンプライアンスに準拠する方法がない。

注目すべきは、Barr司法長官が以前から暗号化技術を非難してきた点。仮想通貨の基盤となるブロックチェーンに暗号解読バックドアを設けることは困難であるが、それらの技術を利用しサービスを提供する企業やプロダクトは法案の適用対象となり得ると指摘する。

現在、一部の法案はすでに複数回の審議で暗号化されたデータを部分的に保護する文面へと修正されているが、プライバシー推進団体のElectronic Frontier FoundationやCenter for Democracy and Technology and Internet Societyは暗号化技術に関する保護の条項は名ばかりだと非難 している。

政府はバックドア法案をもって麻薬犯罪や児童虐待、テロ活動などの犯罪を取り締まることを目的とするが、ある場合では暗号化技術は多くの人をハッカーや暴政から守ってきた事例もあり、専門家の見解も二分されている状況だ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/02 火曜日
17:05
ソラナ財団、フルオンチェーンの無期限先物取引への支援を表明
ソラナ財団が、フルオンチェーンでの無期限先物取引の構築チームへの支援を表明。全注文・決済をオンチェーンで完結させ、真の価格発見を実現する分散型デリバティブ市場の構築を目指す方針を示した。
16:21
【速報】マウントゴックス、約1万BTCのビットコインを新ウォレットに移動=Lookonchain
破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスが6月2日、1万306BTC(約7.31億ドル)のビットコインを新規ウォレットへ送金。取引所向け送金は確認されておらず売却ではない可能性。弁済期限は2026年10月末に設定されており、残高動向が注目される。
14:05
パナソニックHD、ブロックチェーン基盤Tracephereでアクティアと協業
パナソニックHDが開発するブロックチェーン型トレーサビリティ基盤「Tracephere」の事業展開に向け、DX支援のアクティアと戦略的パートナーシップを締結。循環経済から製造・流通・エネルギーなど産業横断での社会実装を加速する。
13:55
スペースX、IPO目論見書を更新 即売却可能な「5%特別枠」と株式希薄化リスクを開示
スペースXが6月12日のナスダック上場に向けて、IPOの修正目論見書を提出した。従業員・経営陣の知人向け「5%特別枠」の設定とロックアップ免除や大規模新株発行による希薄化リスクを開示した。
13:20
ホワイトハット開発者、9年間凍結のイーサリアムを約3億円相当回収に成功
ホワイトハット開発者が、2016年の「HongCoin」ICOでコントラクトに9年間閉じ込められていたイーサリアムの回収に成功した。48名の投資家への返金が可能となった。
10:20
ビットコイン急落、ストラテジー社のBTC売却で市場心理が悪化|仮想NISHI
*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(
10:05
テレグラム、仮想通貨TONの名称をGramに変更する提案を実施
TONのプロジェクトは、仮想通貨トンコインの名称をグラムに変更するためのコミュニティ投票を開始したと発表。この提案を行ったのは、最初にTONを開発したテレグラムである。
10:00
自民ブロックチェーン推進議連、片山財務相にオンチェーン金融の国家戦略提言
ブロックチェーン推進議員連盟が6月1日、片山財務相に2026年の提言を提出した。仮想通貨の申告分離課税やETFの制度化、レバレッジ規制の段階的引き上げ、オンチェーン金融の国家戦略化を要望。片山氏もレバレッジ2倍は低いとの認識を示した。
09:45
個人マイナーが家庭用マシンでビットコイン採掘に成功、670万分の1の確率で報酬獲得
仮想通貨ビットコインの個人マイナーが家庭用マイニングマシンを使い、BTCのブロック採掘に成功。670万分の1の確率を突破し、3,600万円相当のビットコインを獲得した。
09:36
ハウス・オブ・ドージ、パクソスと提携 ドージコイン取扱い150カ国超に拡大
ドージコイン財団の企業部門ハウス・オブ・ドージがパクソスとの提携を発表。PayPalやVenmoなど数億人規模のパクソスクライアント網経由でDOGEの取扱いを150カ国超に広げる。決済実用化戦略の一環。
09:20
ポリマーケット予測市場でストラテジーBTC売却めぐる決着紛争、期限後の情報開示が争点に
ストラテジーの32BTCのビットコイン売却開示を受け、ポリマーケットの予測市場で決済(市場決着)をめぐる紛争が発生した。「No」決済への異議申し立てが2度行われ、現在最終審査段階にある。
08:10
ストラテジーはなぜビットコインを売却したのか、セイラー会長が事前に示した論理
32BTCのビットコイン売却開示を受け、投資家の間ではストラテジーが今後さらに売却を拡大するのではないかという懸念が広がっている。セイラー会長が売却前から示していた論理から、その真意を読み解く。
07:25
米CMEが仮想通貨先物の24時間取引を開始、初週末の出来高は約80億円成立
米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が5月29日、ビットコインなど仮想通貨先物・オプションの24時間7日取引を開始した。初週末だけで7,200枚超、想定元本約5,000万ドルの取引が成立した。
07:02
仮想通貨ETFなど、3週連続で資金が純流出
コインシェアーズは、仮想通貨投資商品全体の先週の資金フローは約2,666億円の純流出だったと報告。ビットコイン商品などから資金が純流出する一方で、XRP・HYPEなどの商品は純流入した。
06:55
グレースケールのHYPE現物ETF、上場近づく 競合2社に続き3本目実現へ
グレースケールのHYPE現物ETF「グレースケール・ハイパーリキッド・ステーキングETF(HYPG)」の年間手数料が0.29%と判明した。ブルームバーグのETF専門家が今週中の上場を見込んでいる。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧