- Circle investのクローズドベータ版が公開
- 世界有数の金融機関であるゴールドマンサックスなどから資金調達を受けているフィンテック企業「Circle」が、2018年3月、個人投資家に仮想通貨取引を提供する「Circle Invest」のクローズドベータ版を公開しました。
- Circle社の仮想通貨への取り組み
- Circle社は、2018年2月には、ビットコイン取引所としての歴史と高い収益力を持つ大手取引所「Poloniex」を4億ドル(約428億円)で買収しており、仮想通貨エコシステムに深く根付いていると言えるでしょう。
「Circle Invest」のクローズドベータ版
フィンテックのスタートアップ企業「Circle」社が、Coinbase系統の仮想通貨投資アプリ「Circle Invest」のクローズドベータ版を公開しました。
この「Circle Invest」のベータ版がいつ公開されたのかは定かではありませんが、ユーザーは、2018年3月6日に招待状を受け取ったと報告しています。
私自身が招待を受けたのは3月7日ですが、「Google Play」を確認した時点で、すでに100人以上がAndroid版のアプリをダウンロードしていることを示していました。
「Circle Invest」は、個人投資家に同社の機関向けトレーディングデスクである「Circle Trade」へのアクセスを提供します。
このプラットフォームは、手数料を徴収するビジネスモデルではなく、買値と売値にある差額(スプレッド)を利用して利益を得ることを予定しており、市場状況によって変わるものの、平均1%ほどの見通しであると語りました。
このアプリは、暗号化のためのモジュール同様、ポートフォリオ管理を備えた非常にシンプルなインターフェースを採用しています。
Circle Investの対応通貨
現時点で判明している対応通貨は、
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアム(ETH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- ライトコイン(LTC)
の5種類となっており、「Circle Invest」の広告に記載されていた、リップル社のXRPトークンは、このアプリのベータ版では取り扱われていないようです。
Circle社の宣伝によると、ユーザーの即時取引(1週間に$10,000/まで)をアピール、最小$1(約106円)から投資することができます。
ただし、銀行口座の資金が不足しているにも関わらず、システムを乱用し続けた場合、即時購入の権限が剥奪されてしまう場合があります。
ベータ版の時点では、仮想通貨での入金を行うことはできませんが、「将来的には仮想通貨での入金も視野に入れている」とされています。
このアプリは、アメリカの顧客限定で公開されているものの、一部の州では、各州が持つ「送金規制法」によって除外されています。
残念ながら、私自身は新規登録画面でアプリが強制終了してしまうため、メイン機能をテストすることができませんでした。
このバグは、私の持っているデバイスが、数世代前の古い機種であることに起因している可能性が大いにありますが、いずれにせよ今後のアップデートで「修正・対応」されることになるでしょう。
正式リリース日はいつなのか
Circle社は、このアプリの正式リリース日をまだ発表していませんが、過去に「Circle Invest」が述べたところによると、2018年中には正式リリースされるのではないかと予想しています。
実際に正式リリースされた場合、アメリカの仮想通貨市場を独占している「Coinbase」の競合となる可能性があります。
CNNの報道にある通り、フィンテック界の寵児である「Square」や「Robinhood」も、すでに仮想通貨取引サービスをスタートしています。
「Square Cash」を使用するアメリカの顧客は、アプリを通じてビットコインの売買を行うことができ、「Robinhood」は5つの州内で、ビットコイン及び、イーサリアムの取引を提供しています。
この3社のサービスの中でも、「Circle Invest」は、「Coinbase」の仲介アプリと特徴が最も近く、由緒ある仮想通貨取引所「Poloniex」の買収を考慮しても、Circle社は仮想通貨エコシステムに深く根付いている企業だと言えるでしょう。
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