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テザー新規発行よりも法定通貨流入がビットコインの価格上昇につながる=Chainalysis

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

テザーが悪影響か?

ブロックチェーン分析企業Chainalysisは、「テザーの新規発行分は、市場が想定するよりもビットコインの上昇を後押ししていない」と分析した。USDTの新規大量発行は、「テザー砲」などと揶揄され、ビットコインの急騰要因になり得るとの見方がある。

Chainalysis首席経済学者のPhilip Gradwellがマーケット情報のレターで明かした。ビットコインとテザーの取引所へのインフロー(流入)データを用いて、以下のように説明している。

新規発行されたテザーは、取引所への入金後すぐに、既存の発行済のテザーと同様ビットコイン購入に利用できる。しかし、現在の市場で新規発行分と既存のテザーを区別すると、黄色とピンクの線で示されているように「新規発行分」がとりわけ多いわけではない。

一方、取引所へと送金される新規のテザー発行がなかった場合、入金される法定通貨はビットコインの買いをより大きく推進しているはずだ。

出典:Chainalysis

テザー入金はオンチェーン上で確認できるが、法定通貨は銀行口座を通して移動されるため、ユーザーからは確認することができない。また、テザーは需要に応じて発行されるため、個人投資家などからの法定通貨の入金との一定な時差もある。

Gradwellはビットコインの価格変化は、法定通貨が市場に流入することで影響を受けていると指摘。「現在のところ、法定通貨の流入によって価格の上昇が起きていることはデータで示されている」と論じた。

Gradwellが言及したデータとはChainalysisのデータで、具体的に、「過去1年間で、取引所に入金されたテザーの総額は、同時期に取引所に入金されたビットコインの総額の48%に相当する。つまり、それら入金されたビットコインの半数ほどを購入できる額だった」としている。

結論として、Gradwellはテザーで購入された分以外のビットコインは基本法定通貨によって購入されたため、テザーと法定通貨以外のビットコイン取引ペアの出来高は取るに足らないと見ている。

一方、取引所に入金されるテザーはビットコインの現物買い以外、先物等デリバティブで空売りするために担保される可能性もあるため、Gradwellの分析は必ずしもすべてのシナリオをカバーしているわけではないといった異議も散見されている。

さらに、米国系取引所を除き、アジア圏では米ドルではなく、テザーが主な取引資金として利用されているため、実際人民元やその他の法定通貨からテザーへのOTC取引流入は、今回のChainalysisのデータでは反映されていないとの指摘も見られる。

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