はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ビットコインは大相場の初動にすぎない」大手取引所クラーケン幹部が示す5つの根拠

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインは大相場の初動

米仮想通貨(暗号資産)取引所クラーケンの幹部Dan Heldは24日、ビットコイン(BTC)の大相場が始まったばかりだとする見解について、5つの根拠を提示した。

BTCに関するデータと現在の経済状況を挙げ、(短期的な乱高下はあるにせよ)中・長期的には本格的な強気相場へと移行するとの見解を示している。

Heldが根拠に挙げている根拠は、以下の5つだ。

  • 未使用残高(UTXO)の97%が含み益
  • 全BTCの61%が1年以上動いていない
  • 今年5月に「半減期」を迎えた
  • 過剰な現金供給を続ける各国の中央銀行
  • 国内総生産(GDP)比の世界債務が平時の最高水準に到達

Heldが示す5つの根拠

Heldが根拠しているデータについて、順番に掘り下げてみたい。

含み益

仮想通貨分析企業Glassnodeの17日の発表によると、確かにBTCのUTXOの97%超が含み益状態だという。Glassnodeは過去の状況から見て、この割合が95%を超える場合、短期(通常2〜3カ月)的にはBTCは大きな利益を生んでいると説明している。

出典:Glassnode

長期保有者の割合増加

2つ目の「BTCが1年以上動いていない」点については、カストディサービス企業Casaの創設者Jameson Loppもツイートしている。

以下のツイートの通り、BTC全体の供給速度(Velocity)と、過去1年間に最低1回は取引されたBTCのVelocityのグラフを投稿。現在は2011年以来の最低水準まで低下している。Velocityの低下は、投資家がビットコイン(BTC)をガチホ(長期保有)している傾向を示唆している。

また、先週には取引所のBTC保有量が、今年最も少なくなっていることが分かった。取引所の保有量減少は、BTCの中・長期的な保有を踏まえた投資家が、中・長期保有用のコールドウォレットなどへ移動していることを示唆。売り圧力の減少を表しており、強気相場の指標とされている。

関連取引所のBTC保有量推移にみる相場の強気指標=CryptoQuant

インフレヘッジと半減期

3つ目の半減期については、採掘報酬が半減し、BTCの新規供給量が減少することから、需給の引き締まりを期待した投資家からの資金流入で過去に価格が上昇したことを述べている。

残りの2点では、新型コロナウイルス感染拡大が経済に与える影響を抑えるため、各国が行なっている経済対策について言及。最近では専門家の間で、過剰な現金供給によるインフレや米ドルへの信認低下を懸念する声が増加しており、それがBTCへの資金流入につながるとの指摘も増えてきた。

米ナスダック上場企業MicroStrategyが、資本配分方針の一環として2万BTCを購入したり、カナダで地中海料理レストランを展開するTahinis社が、貯蓄していた手元資金を全て法定通貨からBTCに替えるなど、各企業も対策を講じ始めている。

関連カナダの地中海レストラン運営企業、手元資金をBTCに変換

さらに以前から累積していた債務についても、コロナ対策で増加中だ。

米大手投資銀行ゴールドマンサックス(GS)は、特に米政府における累積債務が記録的な高水準に達していることから、準備通貨としての米ドルの地位が弱体化するのではないかという懸念が生じ始めていると指摘。

コロナウイルスの感染拡大に対する経済対策を講じるために累積債務が増加している現状が、米ドルの弱体化を進めていると述べ、米ドルの価値低下と累積債務の増加が、将来的にインフレにつながると警戒している。

関連ゴールドマンサックス、金価格の見通しを2300ドルに引き上げ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
17:24
米上場AlphaTON Capital、約630億円調達へ TONトークン取得とAI投資
ナスダック上場のデジタル資産運用企業AlphaTON Capitalが、米SECに4億2069万ドル(約630億円)の資金調達枠を申請。TONトークンの追加取得とテレグラムのCocoon AIネットワークへの投資を計画。TONエコシステムへの機関投資加速が見込まれる。
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧