ビットコイン高騰
10日の仮想通貨市場はビットコイン(BTC)高騰にアルト市場も連れ高し、全面高に。DeFiバブルの過熱感から利確売りが相次いでいたアルト市場も再び買い優勢となった。
Twitter創設者のJack Dorseyが経営する米スクエア(Square)社が5000万ドル(53億円)相当のBTC購入を発表。米上場企業がバランスシートにBTCを入れる事例が相次いだことで、機関レベルの買い圧力が続く可能性を市場が好感した。
グレイスケールのBTC保有量も含めると、BTCの市場流通量の2%に達しており、半減期を経て減少した新規供給量も影響して、需要過多による高値更新に期待感も高まっている。
また、海外投資家などからは、デジタル元の試運転で1.5億円相当を市民に配布されたこともプラス要因とする指摘もあったが、指定店舗に限定した利用制限があるため、給付金のような市場への影響は低いと見られる。
10日のビットコイン市場は、米CoinbaseのBTC/USDで11464ドルの高値を付けた。11500ドル付近まで高騰したのは、直近1ヶ月では初めてだ。
9日に保ち合いを上方ブレイクしたBTCは、11,100ドル(117万円)のレジスタンス(上図①)も突破し、騰勢を強めた。地合いも好転し、12,000ドル(126万円)の直近高値(上図②)も視野に入る。
一方、11月3日に米大統領選を控える中、NYダウ市場などの状況次第ではBTCの急反落にも警戒が必要だ。