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Cboe:ビットコインETF承認を米国証券取引委員会に要請

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Cboeの要請
シカゴオプション取引所 (CBOE) は、ビットコインに代表される仮想通貨は、他の既存の商品ETFと基本的には同質のものであるため、仮想通貨のETF市場参入を妨げるべきではないと主張、SECに書簡を送りました。

米国証券取引委員会(SEC)へ送られた書簡によると、シカゴオプション取引所 (CBOE) は、ビットコインに代表される仮想通貨は、他の既存の商品ETFと基本的には同質のものであるため、仮想通貨のETF市場参入を妨げるべきではないと主張しました。

ETFとは

Exchange Traded Fund (上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。

日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等に連動する運用成果を目指し、東証などの金融商品取引所に上場している投資信託のこと。

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ETF承認までに道のり

一月、米国証券取引委員会は、仮想通貨ETF承認に対する懸念を表明し、その中でも特に投資家保護取り組みの必要性や、価格割当や保管、保全の方法について危惧していましたが、この書簡はそのような懸念に対する回答となります。

3月23日付で送られた同取引所社長Chris Concannon氏署名の書簡では、

このような懸念事項の大部分は、評価、流動性、保管、裁定取引、および操作といったコモディティ関連ファンドの既存の枠組みの中で対処できると確信している

と述べ、仮想通貨市場とそれを支える仕組みが発展、成熟するにつれ、さらに既存の枠組みに組み込みやすくなることだろうと付け加えています。

しかし、ビットコインの価格変動が激しさから、警戒心を抱いてる投資家も多く、証券取引委員会は、ビットコイン所有者及び仮想通貨取引所に対するハッキング被害等のサイバーセキュリティ問題や、各国政府の仮想通貨の取り扱い方に統一性がないことなどから、仮想通貨のETF承認には、大変慎重な姿勢をとっています

シカゴオプション取引所(CBOE)の動き

一方で、シカゴオプション取引所(CBOE)とシカゴマーカンタイル取引所(CME)は、昨年12月に現金決済によるビットコイン先物取引を開始し、両取引所は米商品先物取引委員会(CFTC)による規制の枠内で(コモディティとして)取引を行っています。

CBOEとは

シカゴ・オプション取引所(Chicago Board Option Exchange)のこと。

個別銘柄株や株式指数などの様々なオプション商品が上場されており、世界有数の取引量を誇るデリバティブ(金融派生商品)取引所として知られる。

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ビットコインコモディティ市場は、まだ発展途上で規模は限られているものの、市場は急速に拡大しているため、ETFのような上場取引型金融商品(ETP)市場にとっても、将来有望であるとConcannon氏と指摘しています。

また、昨年12月の現物市場の名目元本ベースで、ビットコインは700億ドルを超える取引高を記録したとして、書簡では

「取引高が増え続けることで、特に規制の定められたアメリカ市場では、ビットコイン現物市場全体はますます従来のコモディティ市場に似てきており、現物市場はビットコインEFTを支えるのに十分な流動性を保つことができるとCBOEは確信している」

と主張しています。

さらに、投資家にとってETFは、現物市場よりも透明性が高く、利用しやすい手段として、投資家の仮想通貨市場への参入を可能にするだろうとCBOEは主張し、仮想通貨市場へETFを通して投資を可能にすることは、米国資本市場が「資本形成と金融革新のための豊かな土壌」であり続けることを確実なものにする一助となるとの見解を述べています。

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