はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国が仮想通貨取引所に規制要件を追加、マネロン対策で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FATF基準を受けマネロン対策強化

韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所に、新たなAML(資金洗浄対策)要件などを課すことを定める草案を、同国の金融委員会(FSC)が発表した。

国際的な規制機関である金融活動作業部会(FATF)の推奨基準、特にトラベル・ルールに合わせて「特定の金融取引情報の報告・使用に関する法」に追加事項を加えるものである。

トラベル・ルールとは、マネーロンダリング等防止のための国際的な電信送金に関するルールで、VASPには取引の際、送金者と受取人の情報を収集・交換し、その情報の正確性を保証することが求められる。

対象となるVASP間の仮想通貨送金で、国際的な本人確認(KYC)ルールが適用されることになる。

具体的な追加要件

具体的な義務としては、仮想資産サービスプロバイダー(VASP)が顧客との金融取引で実名口座を使用すること、顧客資産を取引所資産とは切り離して預金しておくこと、韓国インターネット振興院(KISA)から情報セキュリティ管理システムについての証明書を取得すること、顧客の取引記録を個別管理することを規定に求めている。

その他にも、VASPには5年以内に罰金や罰則を適用された記録がないこと、当局によりマネーロンダリングリスクの評価を受けることが必要としている。

尚、「仮想資産」は「デジタルで取引あるいは転送可能な、経済的価値のあるデジタルトークン」として定義され、法定通貨や商品と交換できず使用目的が限定されるトークン、プリペイド電子決済、モバイルギフトカードなどは除外されるという。

今回の追加要件は、2021年3月25日に発効予定だ。2020年11月3日から12月14日までの間、パブリックコメントを受け付けている。

プライバシー通貨の取り扱いも禁止予定

韓国ではまた、プライバシー通貨も禁止されることになる方針だ。

当局は「取引履歴の把握が困難で資金洗浄リスクが大きい仮想資産については、事業者の取り扱いを禁止する予定」と述べた。

2021年3月から法律が施行された後には、ダッシュ(DASH)、Zcash(ZEC)、モネロ(XMR)などの銘柄が禁止される可能性がある。

FATFの推奨基準を受けて、すでに韓国の仮想通貨取引所はプライバシー通貨の取扱いを廃止しているところだ。2019年9月時点で、仮想通貨取引所OKEx(韓国)やUpbitは、ZEC、XMR、DASHやその他の銘柄を上場廃止している。

関連:韓国、プライバシー仮想通貨の取り扱いを禁止か 金融委員会が新規制案

関連:米大手法律事務所「匿名性通貨(プライバシーコイン)と法的遵守は両立する」

参考:FSC PROPOSES NEW RULES ON AML REQUIREMENTS ON VIRTUAL ASSETS

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/17 水曜日
18:00
日本でステーブルコイン普及のハードルと可能性は?|WebX2025トークセッション
WebX2025で日本円建てステーブルコインの普及をめぐるパネルセッションが開催された。専門家がステーブルコインの課題やユースケース創出をめぐって徹底議論した。
17:43
メタプラネット、「Bitcoin.jp」ドメインを取得 「ビットコインジャパン」も設立
メタプラネットは「Bitcoin.jp」を戦略的に取得し、新会社を設立。国内ビットコイン事業の拡大と収益基盤強化を目指す。
15:15
ビットコイン・スタンダード著者、アルゼンチン・ミレイ政権の経済政策を「ポンジスキーム」と指摘
ビットコイン・スタンダード著者のサファディーン・アモス氏が、アルゼンチンのミレイ政権の経済政策を「国家規模のポンジスキーム」と痛烈に批判。キャリートレードによる金融システムの崩壊リスクと、自由主義政策の矛盾を解説した。
13:30
11年間休眠のビットコインクジラが1000BTC移動、170億円相当
11年以上休眠していたビットコインクジラが17日朝、1000BTCを4つの新しいアドレスに移動したことがオンチェーンデータで判明した。
11:40
コインベース、銀行の「預金流出」懸念を否定 ステーブルコイン規制めぐり反論
米仮想通貨取引所大手コインベースが銀行業界のステーブルコイン規制変更要求に対し、預金流出は根拠のない神話だとする反論文書を発表した。
10:45
米ビットコイン法案承認に向けた円卓会議、セイラー会長らが出席
米連邦議会でビットコイン法案の円卓会議が開催され、ストラテジーのマイケル・セイラー氏らが出席。この法案では米政府が合計で仮想通貨ビットコインを100万BTC購入することなどが提案されている。
10:02
米国と英国、仮想通貨市場などで連携強化を協議=報道
ベッセント米財務長官、リーブス英財務相が仮想通貨分野での連携強化を協議した。リップル社なども出席した会合で、英米テックブリッジ関連で話し合いが行われた。
09:40
バイナンス、米司法省との監視官解除交渉が進行中=報道 
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスが43億ドルの和解合意で課された外部監視官の要件が解除される可能性について米司法省と協議していることが報じられた。BNBが上昇。
08:40
サークル、ハイパーリキッド上でUSDC展開へ HYPE投資も実施
大手ステーブルコイン発行企業のサークルがデリバティブ取引DEX最大手のハイパーリキッドでUSDCのネイティブサポートを開始すると発表した。
08:10
米SECの仮想通貨ETFの新たな上場基準、10月にも適用開始か
Bitwiseの最高投資責任者は、米SECの仮想通貨ETF上場の汎用的なルールが10月にも適用される可能性があると分析。それによって多くの仮想通貨ETFが誕生する可能性があると述べた。
07:55
イーサリアム、DAT企業からの恩恵で優位性維持か スタンダードチャータード分析
スタンダードチャータード銀行のジェフリー・ケンドリック氏が、デジタル資産トレジャリー企業の台頭においてイーサリアムがビットコインやソラナより有利になると分析した背景と、mNAV低下による業界への影響について解説。
07:00
NYSE上場のクリーンコア、1億ドージコインを追加取得し総保有量6億DOGEを突破
NYSE American上場企業のクリーンコアソリューションズが16日に1億枚のドージコインを追加取得し、公式ドージコイン・トレジャリーの総保有量が6億枚を超えたと発表した。
06:25
米国でXRPとドージコインETFが今週上場予定か、専門家の見解は
米国でXRPとドージコインのETFが今週木曜日に上場予定と報じられた。1940年投資会社法を活用した新しい仕組みで、ケイマン諸島子会社を通じた投資構造を採用。
05:55
トム・リー予測、FRB利下げでビットコインとイーサリアムが3ヶ月以内に大幅上昇か
ETHトレジャリー企業ビットマインの会長でもあるトム・リー氏がCNBCで、FRBの利下げによりビットコインとイーサリアムが今後3ヶ月で大幅な上昇を見せる可能性があると予測した背景と根拠を詳しく解説。
05:30
グーグル、AI決済でステーブルコイン対応
グーグルが16日に発表した新しいAI決済プロトコルは、ステーブルコイン対応を含む機能でAIエージェント間の自動決済を可能にする。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧