株式投資家として著名なビル・ミラー氏が、「将来的には全ての大手銀行、投資銀行がビットコインやそれに類似する資産(金など)にエクスポージャーを取る(≒資産への投資)機会が訪れる」との見解をCNBCの投資番組で示した。
世界的な大規模金融緩和を背景とするインフレヘッジ需要は日増しに増大しつつある。世界では、マイクロストラテジー社や米国上場企業Square(スクエア)社、英国のモード・グローバル・ホールディングス(モード社)、カナダのSnappa社などが、財務資産の一部としてBTCを購入する事例が続いている。
ミラー氏はCNBCに対し、ビットコインが非常に不安定な資産であるとしつつも、「ゼロになる可能性はこれまでより遥かに低くなってきている」とコメント。短期・長期的にも高パフォーマンスのBTC市場は、需要と供給の面が特に優れているとして、年率2.5%程度で成長する供給面に対し、高い需要が価格上昇を支えているとした。
ビル・ミラー氏は、”オマハの賢人”ウォーレン・バフェット氏や、”投資の神様”ピーター・リンチ氏などに匹敵するとされる著名投資家の一人。ビットコインの初期投資家でもあり、ビットコインを200ドル(約2.1万円)台で購入している。
金融業界に身を置く著名人の中でいち早く目をつけ、ビットコインを長年信奉してきた。過去に自身が運営する投資ファンド「MVP1ファンド」では、投資資金の約50%、約11億ドル(当時:約1240億円)をビットコインに投じるなど、ビットコインの将来性に賭ける一人だ。