CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム共同創設者ブテリンらがAMAで回答「ETH2.0早期移行の可能性を探る」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

AMAに参加

イーサリアム財団の開発チームが18日に開催したAMA(Ask Me Anything:なんでも聞いて)で、イーサリアム(ETH)のVitalik Buterin共同創設者が次期大型アップグレード「ETH2.0」について、様々な質問に回答した。

Vitalik氏は過去数カ月の間に、ネットワークの移行プロセスの簡素化などロードマップに関連する変更をいくつも行っており、ETH2.0をユーザーが利用できるまでの期間を短くするよう努めていると説明。特に各フェーズの開発を並行して進める方法を選択することによって、ETH2.0への移行を予想より早められる可能性があると述べている。

この変更の中で重要なものの1つとして挙げているのが、スケーラビリティソリューション「Rollups(ロールアップ)」を中心にしたロードマップ作りだ。「シャードチェーンが全稼働するフェーズ2がしばらくの間そんなに重要視されていないのは、この段階での最終的な目的は処理能力の向上で、これはフェーズ1のシャーディングとロールアップを組み合わせることで達成できるからだ」と述べている。

関連:ETH2.0、スケーラビリティ問題を改善するロールアップを識者が図解

ETH2.0への移行は、もともとスケーラビリティ向上を1つの目的にしているが、レイヤー2ソリューションを活用しないと、その実現は数年先になってしまう。しかしロールアップを活用することによって、フェーズ2よりも早くに高いスケーラビリティを実現できると述べ、今はロールアップの活用に注力した方が良いと考えていると説明している。

スケーラビリティが問題視される背景には、DeFiブームとETH高騰に伴うトランザクション詰まりやネットワーク手数料(Gas代)の高騰などが挙げられる。

このETH2.0のスケーラビリティについては、1秒間のトラザンクションの処理スピード(TPS:Transactions Per Second)に関して「1000TPS以上のスピードはあるのか?」との質問が出た。

この質問には「ある」と回答した上で、実際にはETH2.0のローンチを待たなくても、ETH1.0のネットワークでもロールアップを活用すれば、最大4000TPSまで可能だと説明。またベースとなるチェーンで行うよりもロールアップを利用した取引の方が、「最大で100倍安く送金できる」と回答している。

オプティミスティック・ロールアップとは、一部処理をオフチェーン処理することによって高速化を図り、イーサリアムのスマートコントラクトの秒間トランザクション処理数が大幅にスケールアップすることを可能にする技術とされる。同技術はプラズマと同様、サイドチェーン上でトランザクション処理を行うソリューションとなっている。

その他の質問

またステーキングしたETHを引き出せるようになるには、どのくらいの作業が必要かとの質問も上がった。現在すでにETH2.0に向けてステーキングのデポジット(入金)を開始しているが、入金したETHは先のフェーズまで出金できない仕組みになっている。

この質問には作業量ではなく、引き出し可能になる時期は、各段階の研究開発にどのくらい時間がかかるかによって変わると回答した。

AMAの質問は、Vitalik氏がどのくらいビットコイン(BTC)を持っているかという内容にも及んだ。「少なくはないが、ETH所有分よりはるかに少ない」とだけ答えている。

関連仮想通貨ステーキングとは|初心者でもわかる「報酬」の仕組み

関連イーサリアムのステーキングは高利回り?株式配当と比較したリスク・リターンを独自考察

参考:AMA

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧