2020年11月における実績
仮想通貨Liskでは、毎月末に活動報告として、アップデート、トップニュースおよびコミュニティ活動について報告しています。この記事では、11月の活動内容を紹介いたします。
ベルリンのLisk Centerで初のイベント
ユトレヒト、東京に続き、今年9月にベルリンで開設されたLisk Centerで、11月20日にオンラインイベントが開催され、YouTubeおよびCrowdcastでライブ中継が行われました。
このイベントでは、ベルリンのLisk Centerが紹介され、開発および研究に関するアップデートが共有されました。Liskのバックエンド開発者Manu Nelamane Siddalingegowdaとライブコーディングが行われ、Liskチームメンバーがコミュニティからの質問に回答するなど、Liskメンバーがコミュニティと直接関わる機会も提供されました。また、2名のコミュニティメンバーが、Lisk SDKを使用して構築したブロックチェーンアプリケーションを紹介しました。
このイベントはYouTubeで視聴可能です。Liskのイベントを総括した記事は、こちらをご覧ください。
11月のビルダーズプログラムニュース
Liskビルダーズプログラムに、Endro LabsのTomが率いているプロジェクト「Decentralized Hallar.io」が選出され、助成金を受け取りました。このプロジェクトは、Endro Labsが提供している、分散型領域のプロジェクトと個人を繋げるプラットフォームhallar.ioを分散化すること、およびLiskのデリゲートがコミュニティへの貢献を示すことができる機会を増やすことを目的としています。
開発進捗
Lisk SDK 5.1.0がクローズ
11月3日にLisk SDK 5.1.0のエピック(開発テーマ)が全て完了しました。このクローズに加え、翌月にBetanet(正式なテストネットローンチ以前の一時的なテストネットワーク)のv5がローンチを控えているため、Lisk SDK 5.1.0の変更を、以前完了したLisk SDK 5.0.0に統合しました。これを以って、GitHubプロジェクトボードにあるLisk SDK 5.1.0がクローズされました。Lisk SDK 5.0.0ボードをご確認ください。
Lisk SDK 5.1.0の詳細
- モニタープラグインの作成
- 不正行為報告プラグインの作成
- UI開発用ツール一式の改善
このエピックの目標は、エンドポイントおよびLiskノードに関する診断情報を提供するモニタープラグインを作成することでした。同エピックのその他7つの解決された問題点の詳細はGitHubをご覧ください。
このエピックでは、ノードオペレータがLiskデリゲートの不正行為を検知および報告するためのプラグインを作成することを目標としていました。同エピックのその他8つの解決された問題点の詳細はGitHubをご覧ください。
このエピックは、UIに利用できるツール一式を改善するために行われました。同エピックのその他19の解決された問題点の詳細はGitHubをご覧ください。
Betanet v4のローンチ
変動手数料メカニズムの実装を行うエコノミクスフェーズ(Economics Phase)、およびDPoS(Delegated Proof of Stake)2.0コンセンサスアルゴリズム実装を行うコンセンサスフェーズ(Consensus Phase)の目標がLisk SDK 4.0.0に実装され、Lisk Core 3.0.0-beta.1がリリースされました。
このリリースには、プロトコルの新機能、およびコードレベルでの改善が含まれています。変動手数料システム、マルチシグシステムの改善、および不正行為を罰する新しい「Proof of Misbehavior」トランザクションなどが、このリリースにおける重要な機能です。これらの新機能および改善は、Betanet v4ローンチについて書かれたブログ記事で説明されています。
11月13日にLisk.chatでAMA(Ask Me Anything/なんでも聞いて)が行われ、バックエンド開発代表の遠田秀説およびManu Nelamane Siddalingegowdaが、Betanet v4ローンチに関するコミュニティからの質問に答えました。AMAの概要は、こちらのブログ記事にまとめられています。