- bitFlyerのミッションとは
- 加納裕三氏曰く、「当社は、ブロックチェーンで世界を簡単にするというミッションを掲げておりまして、技術としてのブロックチェーン、クリプトカレンシーとしてのブロックチェーンの両面から、世の中を便利にしていきたい」とのことです。
4月4日、都内で開かれたカンファレンスイベント「Beyond Blocks」にて、現在の日本の仮想通貨交換業界で最も注目されている人物の一人と言っても過言ではない、bitFlyer代表取締役 加納裕三氏にインタビューを実施致しましたので、その内容をお伝えします。
お忙しい中、インタビューにご協力いただいたbitFlyer 加納裕三氏に御礼申し上げます。
bitFlyerとは
bitFlyerとは、ビットコイン取引量日本一(FX含む)の日本国内最大手の仮想通貨取引所です。
金融庁の仮想通貨交換業者にも登録されています。
ビットコイン取引量が多いため、注文が通りやすく(自分の望む価格で売買しやすい)、仮想通貨投資初心者におすすめの取引所です。
また、三菱UFJキャピタル株式会社・三井住友海上キャピタル株式会社・SBI investment・GMOグループなどの大企業から出資を受けており、潤沢な資本金(41億円)などからも安心感のある取引所と言えます。
加納裕三氏について
加納裕三氏は、bitFlyer 代表取締役であり、日本ブロックチェーン協会 代表理事でもあります。
1976年生まれで、2001年に東京大学大学院工学系研究科を修了後は、ゴールドマン・サックス証券で勤めていた等の経歴を持っています。
また、2018年1月2日にTwitterを始めたことも大きく話題になりました。
あけましておめでとうございます。
— 加納裕三 (Yuzo Kano) (@YuzoKano) 2018年1月2日
ツイッター始めました。
4月4日のBeyond Blocksでの発表
4月4日、ウェスティン東京で開かれたカンファレンスイベント「Beyond Blocks Summit Tokyo 2018」にCoinPost編集部も参加しました。
その際には、以下のような発言が注目を集めました。
「(bitFlyerは)ニューヨークのBitlicenseだけではなく、ルクセンブルクでもライセンスを取得」
「現状90%のICOは信頼できない」
また、資金調達方法としてICOとVCを比較し、手続きが簡単なものの、税金が高いことを指摘しました。
更には、bitFlyerの独自ブロックチェーン製品であるMiyabiの紹介、ブロックチェーンの今後について、規制がより良いものになっていくこと、技術革新が起きる期待感を述べました。
インタビュー内容一覧
- ―自主規制団体の設立の発表がありましたが、現在の進捗状況はいかがでしょうか。
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現時点ではお話できる段階にはないのですが、順調に進んでおり、登記は既にされています。会社(団体)としてはもう存在しているという事になります。
- ―bitFlyerで新たな仮想通貨の取り扱いの検討はされていらっしゃいますか。
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金融庁がホワイトリストを管理されているので、ホワイトリスト入りで扱っても大丈夫という方向になれば、bitFlyerでも取り扱いの検討をしたいと考えております。
- ―ICOについてのお話です。今後日本ではレギュレーションが進んでいくと思いますが、ICOが普及していくにあたって、レギュレーション以外の観点で何が大事だと思いますか。
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オペレーターが詐欺行為を働いているかどうか、ユーザーの側で見抜けるようにする努力も必要ではないでしょうか。
詐欺まがいのICOは、意図して詐欺行為を働こうとしているわけで、そういうICOを見抜けるようにしなければならないと考えております。
ただ、やはりまずはレギュレーションの部分を固めて、このルールの中で行っていいというものをはっきりさせてからだとは思います。
- ―ぐるなびとのペイメントの連携についてお聞かせ下さい。
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まずはペイメントできるところを増やしていこうと考えております。
以前よりも送金手数料が下がっており、数円で決済ができるようになってきている状況なので、決済として利用しやすくなっているのではないでしょうか。
やはり、仮想通貨は友人など身近な人にも簡単に送金できる良さがあるので、決済できる場所を増やしていき、仮想通貨の利便性をより高めていきたいと考えております。
- ―加納氏自身、またはbitFlyerとしての夢や目標はありますか?
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当社は、ブロックチェーンで世界を簡単にするというミッションを掲げておりまして、技術としてのブロックチェーンとクリプトカレンシーとしてのブロックチェーンがあると思いますが、両面から世の中を便利にしていきたいと考えております。
そのミッションを達成できるようにこれからも精進して参ります。
- ―仮想通貨業界に興味を抱くユーザーの方々に伝えたい事はありますか?
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仮想通貨は上がったり下がったりと本当に変動が激しいので、少額投資から始めていただいて、仮想通貨の魅力に触れていただければと思います。
(仮想通貨業界では)英語で書かれている論文が多いのですが、誰かが良いと言っているから、悪いと言ってるからではなく、しっかりとどういった技術なのか調べていただいて、その上で可能性を感じられたトークンを購入していただいた方が、技術も一緒に発展していくのではないかなと考えております。