はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

2万ドル節目で大荒れ模様のビットコイン、クジラの撤退行動も売り圧力に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場とBTC(ビットコイン)

月明けから大荒れ模様つづく仮想通貨市場。

1日のビットコインは、2万ドルの大台目前の19,900ドルから18,100ドルまで1,800ドル(約20万円)幅急落、その後急反発するなど乱高下した。

これに伴いBTC先物市場では、1時1間で3億7000万ドル(約400億円)のロスカットが発生。シェア拡大の著しいバイナンスでは、ロスカットの52.9%を占めた。

急落直後には、200億円相当のステーブルコインUSDT(テザー)発行が行われたことも反発を後押しした可能性がある。米ドルにペッグされ、大口投資家の動向を示唆するUSDT(テザー)の大量発行は、相場の思惑を喚起することから「テザー砲」と揶揄されることがある。

BTCUSD 15分足

歴史的節目を前に、ボラティリティが急拡大している。

多くの主要取引所で過去最高値を付けており、高騰過程で含み益の膨らんでいたロングポジションの利確ポイントとして売り圧力が強まった。高値掴みのレバレッジ(証拠金)取引が狼狽した可能性も指摘される。

データ分析企業CryptoQuantののKi Young Ju CEOは、相場暴落後の急反発中にあった11月30日、目標ラインに達した”クジラ”の撤退行動を指摘。「短期的には弱気」だと分析していた。

根拠にあるのは、独自指標である「Exchange Inflow Mean(MA7)」だ。

同指標は、より長期的な視点(7MA:7日移動平均線)から見た大口投資家(クジラ)の活動を示している。

過去3年間のオンチェーンデータ(下図)を分析すると、今年3月のコロナ・ショック時のように全取引所の平均入金額が2BTC付近まで上昇した場合、クジラの強気行動を示唆する「買いシグナル」のひとつとなり得る。

一方で、平均入金額0.5BTC未満の場合、個人投資家比率の増加とクジラの減少を示唆するという。

All Exchanges Inflow Mean

ただし、最近は市場のセンチメントは強気一辺倒であり、「一部マイナーやクジラが保有分を売却しているにも関わらず、買い圧力がそれを上回っている」とも指摘する。”過去最高値”という一旦の目標到達を背景に、チャート上の天井シグナルを懸念する見立ては増加傾向にある。

関連:CryptoQuant寄稿|ビットコイン大口投資家の動向とマーケットへの影響

The Block Researchのデータによると、11月の仮想通貨取引所の取引高は、前月比134%増の2892億ドルに達した。17年12月の仮想通貨バブルのデータ、3070億ドルに迫る勢いだ。

The Block Research

バイナンスが全取引量の60.9%を占めるなど最大の市場シェアを誇っており、コインベース(10.4%)、クラーケン(5.7%)がこれに続く。相場のモメンタムは即座に180度変わるものではないため、今後BTC価格が大きく底割れない限り、当面は強気目線の個人投資家による高い関心が継続するものと考えられる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧