はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米国防権限法で仮想通貨マネロン対策強化の可能性が浮上

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨のマネロン強化を検討

米議会は国防予算案に、仮想通貨及びブロックチェーンに関連した反マネーロンダリング条項が付加される可能性が浮上した。

今月3日に発表された声明によれば、バージニア州の上院議員Senator Mark Warner氏は、国防権限法(NDAA)に反マネーロンダリング法が含まれたことに賛意を示したうえで、同法律における「コインと通貨」の定義に暗号資産(仮想通貨)も含まれるべきだとの考えを示した。

国防権限法とは、米国の国防予算の大枠や主な国防政策の方針を決めるため毎年通される法律。法案は上下院を通過した後、大統領の署名を経て成立する。

この声明を受け、米下院金融サービス委員会の委員長を務めるMaxine Waters氏は、サンディエゴの議員Juan Vargas氏の「薬物・売春取引における違法な市場および仮想通貨の悪用の対処に一層の取り組みが必要」との発言を強調。仮想通貨を利用したマネーロンダリングなどの違法行為に対して、規制強化を進めていく意向を明らかにしている。

ブロックチェーンの軍事利用

国防予算にブロックチェーンの軍事利用に関する研究・開発費を組み込む動きも確認されている。

議会は以前より、国防権限法に、分散型台帳技術(ブロックチェーン)の軍事利用に関して米国防総省による報告書の作成を盛り込むよう求めていた。

この文言の記載は退けられ、国防権限法の最終草案から削除されたものの、今週に議会は同様の内容に加え、ロシアや中国の軍事利用を目的とした分散型台帳技術の研究・開発状況をまとめるよう国防総省に再度働きかけている。

それだけでなく、国防総省が実施すべき分散型台帳技術の追加研究・開発を明らかにするための推奨事項や、それに係るコストの見積もりの提出も要求している。

トランプ大統領、法案承認を拒否か

トランプ大統領は今月1日、国防権限法について、通信品位法230条を撤廃する規定が盛り込まれない限り、拒否権を発動するとの発言をツイッター上で行っている。

通信品位法230条とは、ソーシャルメディアの規制に関するガイドラインが定められた法律で、これにより、基本的に違法な投稿を掲載したプラットフォーム側に責任は問われない。

トランプ大統領は、この点が米国の安全保障上、多大なリスクをはらんでいるとの主張を展開。

そのため、議会では仮想通貨のマネロン対策強化が前向きに議論されているが、トランプ氏により法案への署名が拒否されるリスクが高まっているのが現状だ。

参考:Warner, Rounds, Jones Applaud Inclusion of Bipartisan Anti-Money Laundering Legislation in NDAA

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/29 日曜日
11:30
ビットコイン下降チャネル上限届かず、PCE発表控え押し目形成の可能性に注意|bitbankアナリスト寄稿
今週の週次レポート 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン・オン…
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メキシコ大富豪のBTC価格上昇予測に高い関心
今週はメキシコ大富豪のビットコイン価格上昇予測、米テキサス州のビットコイン準備金設立法案成立、金融庁の仮想通貨規制審議に関するニュースが最も関心を集めた。
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。
11:26
イーサリアム取引量史上3位、価格低迷でもネットワーク急増
イーサリアムが6月25日に175万件の取引を記録し史上3位を達成。価格は低迷するもネットワーク活動は活発化、従来のアルトシーズン理論に変化の兆しになるか。
10:25
イスラエル当局、仮想通貨報酬によるスパイ容疑で3人逮捕=レポート
イスラエル当局がイラン諜報機関の工作員3人を逮捕。仮想通貨で報酬を受け取り、9000万ドル被害のノビテックス攻撃との時期的関連が注目されている。
09:45
ポリマーケットの評価額10億ドルに達する見込み USDCにも恩恵か=コインベース
分散型予測市場ポリマーケットが2億ドル資金調達しユニコーン企業になる見込みだ。コインベースは、ポリマーケットの台頭はステーブルコインUSDCにも恩恵になると分析している。
08:50
ストラテジー株トークンなど主要銘柄、Gemini EU向株式サービス開始
仮想通貨取引所Geminiが欧州連合でトークン化株式サービスを開始。マイケル・セイラーのストラテジー株を皮切りに、24時間365日取引可能な新金融サービスを提供する。
08:00
ブータン、ビットコイン保有額が13億ドルに到達
ブータンが、仮想通貨ビットコインを13億ドル相当保有していることが注目を集めている。この保有額は同国のGDPの40%に相当する。
07:55
リップル、SEC相手の控訴を取り下げ 5年間の法廷闘争が終結へ
リップル社のガーリングハウスCEOが28日、SEC相手の控訴を取り下げると発表。約5年間続いた法廷闘争が終結し、同社は事業発展に注力する方針を示した。
07:10
米仮想通貨銀行アンカレッジ、USDC等の段階的廃止発表 業界から「利益相反」批判
米仮想通貨カストディ銀行アンカレッジがUSDCとAUSDの段階的廃止を発表、ステーブルコイン安全性評価で業界から自己利益優先との批判を受ける。サークル株価は15%と大幅安。
06:49
韓国カカオペイ株急落、ステーブルコイン規制懸念が背景か=報道
韓国カカオペイ株がステーブルコイン参入期待で急騰後17%下落、投資リスク銘柄指定で売買停止。米サークル株も15%安と波及か。
06:15
ロビンフッド、XRPとソラナのマイクロ先物契約を開始
米デジタル証券大手ロビンフッドがマイクロ先物でXRPとソラナを追加、ビットコイン金曜先物のマイクロ版も提供開始し仮想通貨商品を拡充。
06:00
ビットコイン取引が快適なのは?主要取引所を手数料・板の厚み・ツールの充実度で徹底比較
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの売買や送金におすすめの国内取引所について、メリットとデメリットを徹底比較。手数料・スプレッド・送金速度、セキュリティ、積立・レンディング機能などを調査しました
05:55
トランプ大統領発言「ビットコインがドル圧力緩和」仮想通貨産業の雇用創出を評価
トランプ大統領が28日記者会見でビットコインのドル圧力緩和効果を言及、米国の仮想通貨産業構築と雇用創出への前向きな評価を表明。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧