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ビットコイン、米Coinbaseから大口出金──今週2度目

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの大口出金

米最大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースProで、1万2000BTC(290億円相当)を超えるビットコイン(BTC)の出金が今週2度確認された。

ビットコイン相場は過去最高値を更新後、高値2万4000ドル(約240万円)台に到達。リップル社の訴訟問題などで地合いが悪化、利食いも先行する形で下落し、本記事執筆時点では2万3000ドル(約230万円)台で推移している。

ブロックチェーン分析企業CryptoQuantのKi Young Ju CEOは2度目の出金を報告した際、「企業や機関投資家はまだBTCを購入している」とコメント。大口投資家の購入事例であるとして、市場にプラスの要因と見た。

この内の1つの出金はカストディのようなウォレットに送金されていると指摘。コインベースは企業や機関投資家を対象にしたOTC取引で、各顧客向けに新しいコールドウォレットを作成するようにしている模様だと説明している。

2020年にBTC価格が高騰した要因の1つに、企業のポートフォリオにビットコインが加わった事例がある。上場企業のMicroStrategyやSquareを筆頭に大量購入は増加傾向にあり、コロナ禍の経済対策で中央銀行から現金の大量供給が続くにつれて、インフレヘッジ手段としてBTCの需要が出てきたとの見方が高まった。

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受給の引き締まり

企業や機関投資家の間でBTC需要が高まっていることで、最近は供給量への影響も指摘されるようになった。

ブロックチェーンデータ分析企業GlassnodeのRafael Schultze-Kraft CTO(最高技術責任者)は今週、米大手仮想通貨ファンドのグレースケールが提供するBTCの投資信託(GBTC)について、過去6カ月でGBTCの預入数が新規採掘数を大幅に上回っていることを指摘している。

関連Glassnode最高技術責任者が考察「BTC高騰の背景に、市場供給量の枯渇」

24日のデータによると、BTCやイーサリアム(ETH)など複数の投信を提供するグレースケールの運用資産総額は164億ドル(約1.7兆円)に到達。その中でもGBTCは運用資産額が最も多く、1.4兆円に上る。

GBTCでは過去7日間で新たに2万8410BTC(690億円相当)が預けられており、BTC価格は22日に一時急落したが、GBTCの需要は引き続き旺盛だ。

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