ウォール街ドミノ効果
世界的大手金融機関のモルガン・スタンレーが仮想通貨ビットコインに投資する可能性が浮上している。ブルームバーグが情報筋の内容として報じた。
報道によると、モルガン・スタンレーのMorgan Stanley Investment Management傘下の投資部門「Counterpoint Global」が、ビットコインへの投資を検討しているという。
Morgan Stanley Investment Managementは1,500億ドル規模の資産を管理、グローバルに資産運用サービスを展開。ビットコインへの投資は、規制当局の認可が必要で、現時点では具体的な詳細までは明らかになっていない。
モルガン・スタンレーはこれまで、ビットコインの投資について積極的にリサーチ報告を提供してきた。内容では、米ドルインフレヘッジの有効な手段とみなすなど、ビットコインの投資価値を一部評価している。
また、モルガン・スタンレーは21年1月、ビットコインを大量保有する米上場企業MicroStrategyの株式を約80万株取得したことが分かった。全株式の内、10.9%をモルガン・スタンレーが保有することになる。
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同社の最新動向はウォール街に見られる伝統金融の参入事例の1つだ。今週だけでも、JPモルガン、BNYメロン、ドイツ銀行といったビッグネームが仮想通貨関連事業に参入、あるいはその可能性が相次いで報じられていた。「機関投資家の年」と言っても過言ではないようだ。